賃貸でもここまでできる!昭和ジャンクの世界が広がる、Micoさんのお部屋
賃貸物件はいつかは引っ越してしまうから、と思い切ってカスタマイズ出来ない方も多いはず。
今回はカスタマイズに理解ある優しいオーナーさんの元、賃貸マンションを7年かけて少しずつ今の形に整えてこられた、Micoさんのお宅を訪問しました。
ご夫婦とワンちゃんで暮らすお部屋は、室内にとどまらず、お庭までもが『昭和ジャンク』の世界観で統一され、まるでお店のような空間でした!
text: Ai Senaga / photo : Takuya Kanai
たくさんの『ジャンク』な雑貨がセンス良くまとまる、お庭とひと続きのリビング
都内の小さなヴィンテージマンションに暮らすMicoさん。
築47年となかなか年季の入ったマンションですが、オーナーさんがとても誠意のある方で、すべてのお部屋がそれぞれにリフォームやリノベーションを施されているとのこと。
たしかに、外観も築47年とは思えないほど、綺麗に塗装されています。
1階のMicoさんのお部屋も、いわゆる普通のリフォームが施されていて暮らしには不自由しない状態だったそうですが、オーナーさんと相談しながら、さらに大胆にカスタマイズを加えてきました。
一歩足を踏み入れるとそこは別世界。「『昭和ジャンク』な雰囲気にしたくて」とMico さん。
ジャンクさ、ヴィンテージさを感じる小物がたくさん飾られていて、まるで雑貨屋さんに遊びに来たかのよう
こちらがリビング。お庭が広く、リビングとひと続きのような雰囲気です。
バッグなどの革製品をご自身で作られており、かつてはご自宅で革小物のワークショップも開催されていたMicoさん。
お客様が土足で上がることも想定して店舗用のクッションフロアを敷いたそうですが、店舗用のものは厚みも十分あり、柄や風合いもリアル。
言われるまで全く気がつきませんでした。今住んでいるお部屋の床がどうも気に入らないという場合には、真似できそうなテクニックです。
空間があると、つい埋めたくなる。
「賃貸特有の壁紙の雰囲気が好きじゃなくて。」それをきっかけに壁をなるべく見せないように埋めていくところからカスタマイズを始めたMicoさん。
今のお気に入りは、この壁のシェルフ!少し使い古した雰囲気の板壁が、手前の雑貨のヴィンテージ感を惹き立てます。
カスタマイズに理解があってとても協力的なオーナーさんだそうで、釘を打つのも許可を頂いているとのこと。
ただし、元に戻しやすいようにと穴を開けるのは最小限に抑える工夫をされています。
キッチンなどの生活スペースとを仕切る扉も自分で設置。まず棚を置いて、その側面に蝶番でチョークボードを取り付けました。
仕切りや扉がなければ自分で作ってしまうという発想が素晴らしい。取っ手とローラー足もついていて使い勝手もよいです。
窓際には、カーテンの代わりに古い木のドアを元々のアルミサッシを隠すように配置。
下にはレンガを置いて高さを微調整しつつ、ベンチを手前に置くことで足元を固定しています。
「ここに置くものを」と決めてからテーマに沿って買い足す
それまでは、また違う雰囲気のお部屋に暮らしていたそうですが、テーマを「こう」と決めたら、それに合うものに的を絞って買い足します。
買うのも、「これが欲しい」ではなく、「ここに置くものがほしい」と、置く場所を決めてから買いに行くんだそう。
イメージがはっきり決まっているからこそ、物の多さを感じさせない全体的に統一された空間が作り出されていくんですね。
「ソファーは置きません。収納家具も、動かしやすい小ぶりなものが好き。いつも一人で模様替えして楽しんでいます」
「いろんな照明を吊るすのがマイブーム。灯りが点かなくてもかわいいんです」と教えていただきました。
たしかにかわいい!
古いもの、ジャンクなものを探すときには、ネットのオークションサイトをとても上手に活用しているMicoさん。
Instagramで作家さんと知り合いになったり、蚤の市にもよく参加しているそうです。
Instagramで見つけたご贔屓のお店CO+FE さんに作ってもらったワゴン。サイズや素材まで、自分にぴったりのものを作ってもらえます
平井にある古道具屋さん towi さんで購入されたというカゴは、なんと中の松ぼっくりもセットでした。
他にお気に入りのお店は、岡崎のカルジーナの森にある F.45(エフフォーファイブ)、宮崎の N36junk など。
「ジャンクなインテリアは、手に入れやすい価格なのもポイントです」とのこと。なるほど!
部屋の片隅には愛犬をモデルにネジや工具を組み合わせて作っていただいたというフィギュアが!(作者は 2rw さん)
室内とお庭に境界を感じさせない作り
将来的にはお部屋と庭の雰囲気を一体化して、ガーデンショップのようなお部屋にしたいということで、裏庭のカスタマイズにも大変力を入れてらっしゃいました。
シマトネリコやグミの木を植え、地面には踏み石代わりに古いレンガが埋まって
います。
時折、レンガの代りにスパナなどの工具が埋まっていることで、楽しい気分に。インダストリアルな雰囲気の演出が参考になります
元はお部屋にあったものでも庭に合いそうで外に移動したものも
「小花が好き。でもインテリアに合う庭にするためにカラーリーフを植えています。」
どこまでもテイストの統一感を突き詰めていらっしゃいます
マイブームの照明は、お庭にも!
空間を埋めるところから始まり、現在はこだわりのつまった昭和ジャンクの世界観での暮らしを叶えられたMicoさん。
1階だからこそ出来るカスタマイズを目の当たりにして、リビングとお庭をひと続きにした世界観の作り方を真似したいと思いました!
Micoさんの Instagram アカウントはこちら
https://www.instagram.com/assistant_f/
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