シンク下収納アイデア特集!
シンク下の収納は簡単なようで実は難易度の高いゾーン。無駄なく美しく収納するにはどうしたらいいのでしょうか?
今回は、キッチンシンク下スペースに特化した収納メソッドを実例を挙げながらご紹介します。
シンク下の収納計画を見直そう
キッチンは料理をするメインステージであり、中でもシンクは大きな面積を占める中枢箇所。
キッチンワークの中心とも言えるスペースですよね。
作業効率をアップさせるには、このシンク下の収納はとても重要になってきます。
シンク下収納《キッチンタイプ別の特徴》
よりよい収納を目指すなら、「しまう箱」をよく知ることが大切です。まずはシンク下収納の特徴を知ることから始めましょう。
キッチンを代表的な3タイプに分けて説明します。
引き出し収納タイプのキッチン
近年のスタンダードとして定着しているのが、引き出しタイプのキャビネットで構成されているキッチン。
モジュール化された収納キャビネットを組み合わせるシステムキッチンが多いですね。
シンクの真下にある引き出しが「シンク下収納」と呼ばれます。
シンク下における引き出し収納の特徴としては、「深さがある」ということに尽きます。
上部スペースはシンクで埋められているので、収納に活かすことはできません。
しかし近年ではこちらの画像のように、インナーケースとして浅い引き出しが上部にセットされているキッチンも増えました。
キッチンに立ったときに足先が干渉しないよう、キャビネットが少し奥まっている部分を「蹴込み(ケコミ)」と言います。
この「蹴込み(ケコミ)」部分を収納として活かしたキッチンもあります。
床すれすれのところまで収納スペースになるのはうれしいですね!
中には構造上、排水管を避けるための「切り欠き」がされた引き出しもあります。
収納に制限が生じるのはシンク下ならではの仕方のないことで、これをどのように活かすかが重要になってきます。
開き扉収納タイプのキッチン
キッチンには引き出しタイプ以外にもいろいろなスタイルがあります。
こちらは観音開きの扉で構成されている、開き扉収納タイプのキッチンです。
築年数を重ねた物件や賃貸物件に多く見られるタイプです。
シンク下の扉を開くと、多くの場合包丁収納があります。
「シンクがある部分=デッドスペース」というのはどのキッチンにも共通することで、構造上仕方のないことです。
収納内部には、中央に鎮座する排水管があります。この排水管を避けながら収納計画を立てるのはなかなか至難の業ですよね。
多くのメーカーから排水管対策の収納グッズがたくさん展開されているので、その助けを借りるのもひとつの方法です。
多湿なシンク下には、サビにくいステンレス素材の収納グッズを選ぶといいですよ。
重ねて収納できるグッズを上手く活用してくださいね!
オープンタイプのキッチン
キッチン天板の下がガランと空いた、オープンタイプのキッチンです。
どこか無骨でインダストリアルな雰囲気が「おしゃれ!」と注目を集めるデザイン。
自動的に「見せる収納」になるので、「ここは腕の見せどころ!」とコーディネートはシンプルにまとめる人が多いですね。
オープンタイプのキッチンでは、多くのユーザーがシンク下にダストボックスを収納しています。
オープンタイプは風通しがよく、湿気の心配がないからいいですよね。キャスター付きを選ぶことで、機能性もアップ!
シンク下に収納するときの注意点
湿気に弱いものは置かないようにしよう
シンク下収納のすぐそばには水道管や排水管があり、お湯を使ったりすると熱がこもり多湿状態になります。
カビの温床となりうる環境なのでお米類や開封済み食品、また虫がつきやすい段ボールの収納は避けましょう。
収納マスターに学ぶシンク下収納アイデア
では、具体的に何をしまうと良いのでしょうか?収納計画を上手に行っている方々のキッチンを見てみましょう!
フライパン、鍋類
湿気の影響を受けにくく、タフなもの。そしてキッチンでよく使うもの。
この条件を満たす調理器具はシンク下収納にぴったり!大きな鍋も広いスペースのおかげで出し入れしやすいので、収納場所に適しています。
シンク下特有の深めの引き出しは、フライパンなどのかさばるアイテム収納に上手く活用することができます。
専用スタンドやブックエンドを使った「立てる収納」で取り出しやすく。
開き扉タイプのキッチンでは、ラックを活用した「重ねる収納」で使いやすさ&効率アップを図りましょう。
ザルなどの調理器具類
調理中のスムーズな動線を叶えるなら、シンク下をザルやボウルなどの調理器具の指定席にするのがおすすめです。
使いたいときに最短動線で取り出すことができ、作業スピードは格段に上がります。
ザル&ボウル収納のクオリティをあげるならこちら!ななめ配置収納です。
1つ1つを重ねることなく、角度をつけて収納することで取り出しやすさは更に向上します。
突っ張り棒などでアレンジが可能ですよ。
ファイルボックスを使った仕切り方法もありますよ。
おろし金や小ぶりなミキシングボウルなど、細々としたアイテムならファイルボックスでの管理がスマートです。
ホットプレートやたこ焼き器
引き出しタイプの収納だと、足下に近い方の引き出しを使ってホットプレート類を収納する人が多いですね。
使用頻度がさほど高くなく、サイズもフィットするというのが理由です。
段ボールや紙製の箱のまま収納すると、虫食いやカビの温床となってしまう可能性があります。
ホットプレートやたこ焼き器は、箱から出した状態で収納しましょう。
ふきんやタオルなどのリネン類
毎日取り替えて清潔さをキープしたい、ふきんや手拭き用タオル。
水を扱うシンクのそばに置いておきたい最たるものと言ってもいいでしょう。
替えやストックはすぐに手が届くように、シンク下にスタンバイさせると動線もスムーズです。
自立不可能なタオルなどの布類を収納するには、バスケットやボックスによる専用の仕切りがマスト!
収納しづらくならないように、ストックの量はほどほどにしましょう。
100均でもシンプルな収納ボックスは手に入ります。衛生面を徹底するなら、蓋つきをセレクトしてもいいですね。
収納用品にこだわり、しまい方も美しく心掛ける、そんな「丁寧な暮らし」を感じられる収納メソッドです。
ゴミ袋はストッカーに入れて「立てる収納」を。
引き出しを開けると、ズラリと並ぶ収納ケース!揃っていると気持ちがいいですよね。
収納スキルに長けたインスタグラマーさんたちが多く取り入れているのがゴミ袋ストッカーです。
専用ケースにしまうことで、生活感の出やすいゴミ袋がスタイリッシュに格上げされます。
セリアの「キッチン消耗品収納ケース」ならプチプラで揃えることができます。
サイズ展開も豊富なので、ゴミ袋に限らず小さめのポリ袋などにも対応できるのはうれしいですね。
セリアの「キッチン消耗品収納ケース」を実際に使用した収納実例です。
見やすくて取り出しやすい、「用」と「美」を兼ね備えた収納となっています。
ゴミ袋収納には他にも無印良品のハンギングホルダーを使った方法がありますよ。
同一のファイルボックスで洗剤やスプレー類の整頓ができるので、美しく揃った収納に一役かってくれます。
キッチンペーパーは仕切り棒を使ってより便利に!
引き出しタイプのキッチンにある「仕切り棒」。キッチンに付属しているケースがほとんどで、これを活用しない手はありませんね!
簡単に取り外しができるので、即席キッチンペーパーホルダーにもなります。
水仕事の合間のちょっとした掃除にもキッチンペーパーは大活躍!
引き出しを開ければすぐ手が届くって便利ですよね。
掃除道具、ホームキーピングアイテムの収納はケース使いがポイント
キッチン用洗剤は、ファイルボックスにひとまとめしてスッキリと。
フタつきの収納ボックスはなんとセリアのダストボックス!こちらに入っているのは、メラミンスポンジや油凝固剤です。
フタがあることで衛生面への配慮ができ、キッチンでも安心して使えますね!
セリアのダストボックスは、細々したものを整理するのにお役立ちの収納アイテム!
「上から取り出す収納」にはハズせない1品です。
こちらは、ニトリのダストボックスを収納のインナーケースに活用した例です。
引き出し内部奥の3つ並んだふた付きボックスが、きれいにフィットしています。
多目的用途に活用できるダストボックス。
「ゴミを捨てるための箱」という概念を払拭して、メラミンスポンジや食洗機用洗剤のストックを収納するアイディアはマネしたいですね!
ダスターもフタ付き収納に収めて。ふきんと間違えてシンク下に忍ばせておくことで動線もスムーズになり、必要な時にサッと取り出せます。
開き扉タイプのキッチンでは、ワイヤーラックなどを使って段を設けます。
スプレーボトルを引っかけたり、ゴミ袋のストックを掛けて収納したり、様々な収納要素を盛り込み「使いやすさを試してみる」というのが大切です。
スキマを活かして、調味料などのストックを。
未開封の調味料であればシンク下にも収納可能!ストックボトルがファイルボックスにぴったり収まります。
防災も兼ねて多めに取り揃えておくためにも、おすすめしたいアイディアです。
開き戸タイプのキッチンでは、ケースを活かした収納がキーポイントになります。
こちらは引き出し代わりのダイソーのケースに調味料のストックを“寝かせて”収納した例です。
シンク下収納はスペースの無駄をなくそう!
キーワードは「仕切り」
シンク下に収納するアイテムはどれも使用頻度の高いものばかりです。
引き出しの開け閉めが頻繁に行われるので、ラップなど倒れやすいものを安定させる「仕切り」が必要です。
仕切り棒や収納ケースも上手く活用しましょう。
また、上から見下ろしたときに「何がどこにしまわれているのか」把握するためのラベリングをするといいですよ。
同居する家族に対しても親切です。
開き扉タイプキッチンのシンク下収納アイディア
開き扉のキッチンでは、扉の裏面を有効に活用しよう!
開き扉の裏面は、工夫次第で収納スペースに活かすことができます。
こちらは100均のケースを扉に貼付け、用途に合った収納を叶えています。
ラップやチャック付き保存袋など、収納したいアイテムのサイズにぴったりなケースを見つけることもポイントです。
扉を開けてもすっきりキレイ!中も見せられる美しい収納を叶えられます。
シンク下引き出し内の収納に取り入れたい!便利なアイテム
キャンドゥのキッチンシート
ご存じ100均のキャンドゥには、モノトーンが素敵なクラウド柄のキッチンシートがあります。
引き出しの底面に敷くことで、汚れ防止&保護シートの役割を果たしてくれます。
キッチンシートはプチプラ&「敷くだけの手軽さ」にもかかわらずガラッと印象が変わる、強力な名アイテム。
大人キュートな見た目にテンションが上がります!
セリアのA4ファイルケース
ファイルケースを使った整理術は多数ありますが、中でもシンク下での便利さを発揮するのがセリアのA4ファイルケースです。
こちらはわずか5cmというスリムさが魅力で、倒れやすいラップやホイルの収納にピッタリ!
まな板を立てて収納するときにも役立てられます。
理想のシンク下収納を実現できる♪カインズの「スキット」
お馴染みホームセンター・カインズが独自に展開する整理収納小物ケースシリーズ・Skitto(スキット)。
用途を選ばない機能的な魅力が評価され、2016年のグッドデザイン賞を受賞しています。
オンラインショップもあるので、自宅で寸法を測りながら注文できます。
スタイルを選ばない収納グッズとして今注目を集めています。
引き出し収納にはヨコに並べて使う!
引き出し収納にはヨコに並べて使う方法を。SS~Lサイズ&スリムサイズという5種のサイズをパズルのように組み合わせます。
スリムサイズはフライパンやバットなどの収納に便利なサイズ。複数組み合わせることで安定感を増し、倒れにくくなりますよ。
ゴミ袋ケースなど、他の収納グッズと併用した収納システムもいいですね!
ラップなどの「立てて収納すると便利なもの」がスッキリまとまります。
開き戸収納にはタテに重ねて!
スキットはヨコに並べるだけでなく、タテに重ねることが可能。
「タテ収納」を重視したい開き扉スタイルのキッチンでは、このような活用方法がおすすめですよ。
片側側面(SSサイズ&スリムサイズは両側側面)の大きな窓は中身を見やすく&取り出しやすくします。
シンク下収納アイデアを参考にしよう
シンク下スペースのみに着目した収納メソッドをご紹介しました。
キッチンワークの要とも言えるシンク周りは、スムーズな動線と機能性を重視した計画を立てることをおすすめします。
納得いくまでトライ&エラーを繰り返して、オリジナルの収納カスタマイズをしてくださいね。
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