インダストリアルインテリア特集☆
「インダストリアルインテリア」という言葉を結構耳にします。インダストリアルとは「工業の~」や「産業の~」といった意味合いがある単語で、よく使われているのが「インダストリアルデザイン」。これは利便性の高さと見た目の美しさを掲げてデザインされた工業製品を指し、1920年代から現れ始めたデザインといわれています。つまりインダストリアルインテリアとは、このインダストリアルデザインをイメージしたインテリアのこと。そんなインダストリアルインテリアを取り入れるためのポイントをお届けします。
インダストリアルなインテリアとは?
インダストリアルデザイン風なインテリアがインダストリアルインテリア。といっても具体的にはどのようなインテリアなのか、ちょっとわかりにくいですよね。インダストリアルデザインとは、利便性の高さと美しさを掲げたデザインであることは触れました。使いやすく、それでいて見た目も美しいのがインダストリアルデザインです。
インダストリアルデザインの美しさとは、シンプルな美しさです。優美な装飾で飾られたデザインとは違った種類の美しさ。またインダストリアルデザインが1920年代から始まったことから、当時を連想させるシャビーシックな風合いもインダストリアルインテリアのイメージになります。
インダストリアルが「工業の~」という意味である通り、工業チックなイメージを想像すればいいといえばわかりやすいでしょうか。無骨ともいえるシンプルさとどこか懐かしい機械的な古めかしさがインダストリアルインテリアのポイントです。
フレンチテイストのシャビーシックとは違った魅力が詰まったインダストリアルインテリア。かっこいい系のインテリアで、男前インテリアととても似ているテイストのインテリアなんですよ。男性だけでなく、女性にも人気です。それではインダストリアルインテリアを作るポイントをチェックしていきましょう。
インダストリアルインテリアを作るポイントは?
インダストリアルインテリアに限ったことではないのですが、西海岸風やモロッカンなど具体的なテイストのインテリアを作る場合には、まずそのイメージに合ったアイテムをインテリアに組み入れます。例えば西海岸風ならデニムグッズや星モチーフ、サーフボードなど海を感じさせるもの、モロッカンならプフや銀の丸テーブルなどがそうです。
インダストリアルインテリアを作るポイントとなるアイテムを挙げるとしたら「レザー」「レンガ壁」「木+鉄」の3つが特におすすめといえるでしょう。ハードルが高いように思えますが、実はこの3点は取り入れやすいアイテムといえるんです。
それではレザーのアイテム、レンガの壁、木+鉄を取り入れたアイテムについて、次に詳しくみていきますね。
インダストリアルインテリアの各ポイントの具体例
①レザー
簡単に取り入れやすいレザーアイテムといえば、ソファ。ソファはくつろげる場所としてリビングに置いている人も多いのではないでしょうか。そんなソファをレザーアイテムとして取り入れてみては。
濃いめのブラウンのレザーソファを置いているインテリア例です。床やテーブルなどの色合いと、ブラウンのソファとの色合いが同系色なので、統一感のあるインテリアになっています。インダストリアルな雰囲気があると思いませんか。
こちらで使用しているのはブラックのレザーソファです。ブラックカラーのレザーソファにはクラシカルな雰囲気があって、1920年代から始まったというインダストリアルデザインが持つ古めかしさにぴったりではないでしょうか。
ブルー系のレザーソファですが、ディープブルーなので、重厚感がありますね。床やテーブル、飾り棚などブラウンを多用した部屋に、ディープブルーなら違和感なく置けます。スタイリッシュなかっこいい系のインテリアですね。
インダストリアルインテリアを作るなら、ソファはダーク系カラーのほうがしっくりくるでしょう。ピンクや赤などの派手な色は避けた方が無難です。あくまでも男前!なインテリアになるように。
②レンガ壁
カフェ風の雰囲気が作れると人気のレンガ壁。インダストリアルインテリアを作るのにもレンガ壁は使えるんですよ。テイストの基本となるのは、20世紀初頭の工場などの壁。色あせたレンガ風ならなおさら良いですね。
レンガ壁というと、実際にレンガを積み上げた壁を作らなくてはならない?と思われるかもしれませんが、そんなことはないんです。100均などではリメイクシートといって、壁に張って使えるインテリア用のシートが売られていますが、このシートにレンガ模様が印刷されているんです。
そのため、リメイクシートを壁の好きな場所に貼るだけでレンガ壁が作れてしまうんです。カラー展開もしており、レンガの赤茶けたカラーだけでなく、グレーのレンガといったカラーもあるんですよ。
モノトーンでインダストリアルインテリアを作るなら、グレーカラーのレンガ壁はおすすめです。シックで重厚感のあるインテリアが出来上がっていますよね。古めかしい感じもインダストリアルインテリアの雰囲気にぴったり。
ブラックの色合いを濃くすれば、渋さの光るインテリアに仕上がりますね。インダストリアルインテリアと男前インテリア、両方のテイストを取り入れたいなら、ぜひ。
こちらも渋めのブラウンカラーのレンガ壁です。レンガ壁といっても、カラーによって印象はがらりと変わります。部屋の用途によってレンガ壁のカラーを変えてみるのもいいですね。
ダークカラーのレンガ壁は渋さがある一方で、部屋が暗くなるというデメリットもあるんです。レンガ壁を使いながらも部屋を明るくしたいのであれば、ライトグレーのレンガ壁を取り入れてみては。レンガ壁のニュアンスはそのままに、部屋に明るさがでますよ。
レンガ壁も、壁一面に取り入れる人もいれば部分使いする人も。壁を上下二つに分けて、上半分をウッドテイストに、下半分にレンガ壁を取り入れてもおしゃれですね。
柱だけをレンガ壁。という使い方もOK。要はレンガ壁が持つインダストリアルインテリアなテイストを取り入れられればいいんです。部分使いをすることで、インテリアのアクセントにもなります。
こちらは2種類のレンガ壁を使い分けている実例です。天井から床までカラフルなレンガ壁を取り入れている部分と、天井付近だけホワイト系のレンガ壁を取り入れている部分がありますね。とってもおしゃれな仕上がりに。
③木+鉄
木と鉄を組み合わせたアイテムは、インダストリアルインテリアを作るのにぴったり。シンプルなデザインで木や鉄の質感を感じられ、古めかしさもあるならなおさらいいですね。
木と鉄のアイテムといっても、なかなか理想のものが見つからない。そんなときは、木と鉄を想像させるアイテムを使ってみても。レンガ壁が本物のレンガを使っているわけではないように、見た目が木と鉄でもインダストリアルインテリアは作れるんです。
木のテーブルです。天板の色あせた感がインダストリアルインテリアな趣を醸し出していますね。ミッドセンチュリースタイルのイスと組み合わせて使ってみるのも素敵です。
こちらもテーブルとイスのダイニングセットがインダストリアルインテリアなアイテムに。ダイニングセットの向こう側にはレザーのソファも見えます。落ち着いた雰囲気のインテリアに仕上がっていますね。
古き良き時代を思わせる木と鉄のアイテムは、インダストリアルインテリアにぴったりのアイテム。取っ手がついた木のボックスは、懐かしい時代を連想させます。
大型の家具でなくても、木と鉄を組み合わせたアイテムを取り入れることで、インダストリアルインテリアを作ってみてはいかがでしょうか。こちらのフックバーも、インダストリアルインテリアな雰囲気を盛り上げてくれるアイテムなんですよ。
こちらのフックバーも、DIYしたもの。木のバーと黒いフックがとてもインダストリアルインテリアな風合いですね。ぶら下げているキーも昔風で、味わいがあります。
メッシュを取り入れたアイテムも、インダストリアルインテリアな雰囲気を作ってくれるアイテムです。木枠にアイアンメッシュという組み合わせは、シンプルでいて男前なフォルムといえるでしょう。こちらもDIYしたアイテムなんですよ。
焼き網を使ってインダストリアルインテリアなドアをDIY。焼き網と木材などを組み合わせて作っているんですよ。DIYすれば風合いやカラーなどを好みにできるので、ライトブラウンの木材を黒くペイントすれば、インダストリアルインテリアなアイテムに。
インダストリアルインテリアな雰囲気が漂っている壁面収納ボックスですね。木枠や木の扉、アイアンメッシュが木と鉄がプラスされたアイテムになっています。木の渋い感じも素敵。
ひとつのアイテムの中に木と鉄を使っていなくても、インテリア全体の組み合わせでインダストリアルインテリアになっている実例です。鉄の扉と木のシューズボックスを組み合わせたインテリアが、インダストリアルインテリアに。
インダストリアルインテリアな雰囲気がある棚ですが、鉄のように見えるフレームは、塩化ビニル管。黒くペイントすることで、鉄のように見えますね。男前な風合いも感じさせる壁面収納棚です。
こちらも塩化ビニル管を使った壁面収納棚です。シルバーなカラーとくすんだ感じがインダストリアルインテリアっぽいですね。便利な壁面収納も、インダストリアルインテリアなテイストを意識してみては。
インダストリアルインテリアを構成する要素
①バスロールサイン
これまで紹介したインダストリアルインテリアを作る「レザー」「レンガ壁」「木+鉄」のほかに、もうちょっと雰囲気を出したい人に細くポイントを紹介します。プラスすればさらにインダストリアルインテリアな雰囲気が楽しめますよ。
ひとつめがバスロールサイン。本来の目的はバスの行先表示として使われていました。タペストリーのようにして飾ることができ、インダストリアルインテリアな雰囲気が手軽に出せるんですよ。
バスロールサインの長さはさまざまで、カレンダーくらいの長さのものもあれば、壁一面にかかるような長いものも。使う場所によってちょうどいい長さのものを選びたいですね。
バスロールサインの特徴としては、シンプルな2色使い。ベースとなるカラーと、文字のカラーのみが使われています。黒地に白い文字なら、モノトーンインテリアのアイテムとしても使えますよ。
長いバスロールサインなら、インパクトもありますね。バスロールサインをメインにしてインダストリアルインテリアを作ってみるのもいいでしょう。
②無造作感
インダストリアルインテリアを想像させるアイテム、というわけではないのですが、スタイルとしておすすめなのが無造作感。何気なく部屋の中のものを置いているような雰囲気がとってもインダストリアルインテリアテイストなんです。
無造作感といっても、小物などを雑多に置いて散らかっていてはだめなんです。あくまでもそのあたりに置いているというラフ感が大切。きちんと片付いていることが前提です。
見せる収納をすると、無造作感が作りやすくなりますね。見せる収納でも、アイテムとアイテムの間をしっかりと開けた余裕のある見せる収納ではなく、どちらかというと雑多な印象の見せる収納のほうがおすすめ。
20世紀前半の工場などを思わせるインテリアがお手本となるインダストリアルインテリア。無造作感は、そんなインテリアテイストをめざして作ってみてくださいね。
③ダークカラー系で
インダストリアルインテリアアイテムとして選びたいのがダークカラー。ブラウンやブルーを取り入れる場合でも、明るいブラウンや鮮やかなブルーよりは、ディープカラーのほうがインダストリアルインテリアな雰囲気が出せます。
むき出しのコンクリート壁というのも、インダストリアルインテリアな雰囲気が出せます。ダークカラー使いだと部屋が暗くなってしまう場合は、グレーを取り入れてみては。
レンガの壁やくすんだ木のテーブルが使われているインテリアですね。全体的にブラウンテイストが漂う部屋です。ダークカラーを使うと重厚で落ち着いた雰囲気が作れるので、インダストリアルインテリアにはぴったり。
壁一面がウッドテイストになっていますが、ダークカラーのブラウンを使っているので、重厚さが感じられますね。ウッドテイストというとログハウスを想像されるかもしれませんが、木のカラーを深めにすることで、インダストリアルインテリアに。
レンガ壁や木のテーブルを配置しているインダストリアルインテリアです。レンガのカラーにところどころ明るいカラーを取り入れて、部屋に明るさをもたらしていますね。
ホワイトカラーがベースのプランター缶も、鉄さびのカラーを入れることでダークカラーのインダストリアルインテリアなアイテムに。くすんだカラーもおすすめですね。
インダストリアルインテリアまとめ
インダストリアルインテリアを作るポイントを3つ、補足としてさらに3つのポイントを紹介しました。いかがでしたでしょうか。ポイントを押さえて、ぜひインダストリアルインテリアを作ってみてくださいね。
こちらもおすすめ☆
新規登録
ログイン
お買い物