おひとり様お引越しストーリー
横浜で両親と祖父母と暮らしていたちひろさん。
数年前から、ひとり暮らしをしようと思っていたものの、実家の居心地の良さと、自分の思い描く理想の物件を見つけられなかったこともあって、なかなか踏み切れなかった。
ところが、昨年秋「これしかないっ」という運命の物件と出会って即決!そんな彼女の幸せいっぱいおひとり様お引越しストーリーを紹介しよう。
(text : akka / photo : Takuya Kanai)
理想の物件と運命の出会い
彼女の理想の物件とは、会社がある渋谷にも行きやすく、実家にもすぐに帰りやすい東横線沿い。駅近で、広く清潔感あるワンルーム。
女性のひとり暮らしなので、セキュリティがしっかりしていること。さらに、絶対、ハズせない条件が他に2つもあった。
「料理をするのが好きなので、キッチンはとにかく重要だったんです。まず二口コンロがあること、調理スペースや大きめのダイニングテーブルの置き場が十分確保できること。
また、DIYや物作りも好きなので、木材や各材料を置いておける場所と作業スペースも大事でした。ただ、予算9万円以内で、こんな欲張りなお部屋はそうそうないんですよ(笑)」
ところがあったのだ。場所は大井町線の緑が丘駅近くの30平米。
築20年の1DKだが、オートロックで、家庭用システムキッチンが付いているし、条件以上の三口コンロ。大きな収納もあった。それが、なんと8万2000円(※会社の家賃補助利用)!
「緑が丘という駅名さえ知らなかったくらい候補にはなかった場所なんですが、調べてみると自由が丘から徒歩圏内。
新築物件だったら家賃はかなり高めなんですが、リノベ賃貸TOMOSだったので、家賃も割安。
それに、ワンルームにカスタマイズできるというので、大きなテーブルも置けるし、作業スペースも確保できる。私の譲れない条件をすべて叶えることができる物件だったので、まさに運命の出会いでした」
リノベの内容は、1DKだったお部屋をワンルームに変え、床はオーク材に。
ライティングレールにしたり、クローゼットの外側にシートを貼り、中に棚をつけてもらって、収納力をアップ。
憧れのキッチンに住む。
実家暮らしだったので運ぶも荷物も少なく、宅配便と父親の車で引越しを済ませたというちひろさん。引越しして3カ月たった今。
「実家の地下室に置きっぱなしになっていたアンティークのテーブルを修理して、この部屋の中心にしたかったんです。
とりあえず、それを置いてみてから、棚やボード、カーテンなどを作ったり、雑貨や椅子、器なども少しずつですが、このテーブルに合うように揃えていっているところです」
部屋を見回すと、食材の入った瓶や籠を置いたり、ハーブを干していたり、またダッチーオーブンやすり鉢など、食にまつわる雑貨がさりげなくオーク材の床やスツールの上に置かれている。
「料理と食を楽しめる部屋が夢でした。まだ引っ越して間もないのですが、パンを作る会をやったり、鍋パーティもやったり。
みんなからは、まるでキッチンに住んでいるみたいだね、と言われました(笑)」
右上:クローゼットが床から少し高い位置にあるので、ベッドを横付けでき、空間を無駄なく使える。照明もリモコンで操作できるように自分でカスタマイズ。
下:アメリカで母が買ったアンティークのテーブル。
住んでみてわかること。
素敵なひとり暮らしを満喫しているちひろさん。実際に住んでみてからわかったことが幾つかあった。
「ひとり暮らしなので、家電や照明などあれこれ揃えなくちゃと、引っ越し前に注文してしまったものもありました。
でも、いざ、住んでみると、思ったよりも広かったり、狭かったりするスペースがあって失敗したこともあったんです。やはり、住んでみてから揃えていった方がいいと思いました」
また、街自体も、実は住んでみてからたくさんの発見があったという。
「緑が丘は、お隣の自由が丘に比べると何もないように思いますが、実は一軒家風のイタリアンや可愛いカフェなど、隠れ家的なお店もちょこちょこあるんです。
そういう店や街は、人がワサワサいないので落ち着いているし、買い物などは、散歩しているとすぐ自由が丘になので、普通のスーパーで手に入らない食材や気の利いた雑貨が欲しいなと思っても困らない。
人気の街のわざと外れを狙うというのは、案外、面白いし便利。おすすめです」
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