カフェで働く女性の自然体な暮らし方

好きなものに囲まれて暮らしたい……というのが、多くの女性の暮らし方だと思うのですが、こちらの女性の部屋はなんと家具や家電のほとんどがもらいものなんだとか!どうやったらこんなにシンプルでありながらも自然体に暮らせるの?ものが多い代表、大山さん&編集部スタッフにて、あれこれ聞いてきちゃいました。

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カフェで働く女性の自然体な暮らし方
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ライター

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カフェで働く女性の自然体な暮らし方

写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。

第6回は、カフェで働きながらヨガインストラクターを目指している志摩さんのお部屋を訪問。

好きなものに囲まれて暮らしたい……というのが、多くの女性の暮らし方だと思うのですが、彼女の部屋はなんと家具や家電のほとんどがもらいものなんだとか!

どうやったらこんなにシンプルでありながらも自然体に暮らせるの?ものが多い代表、大山さん&編集部スタッフにて、あれこれ聞いてきちゃいました。
text & photo : Ken OHYAMA


 

 

「船」タイプの暮らし方 志摩さん×手描きのイラスト

今回の取材で、部屋には「城」タイプと「船」タイプがあるのだということを、ぼくは知った。

…とかっこよく言ってみたけどほんとうにそうなのか分からない。ただ、志摩さんと彼女の部屋でお話しして「ここは船だ!」と思ったのだ。大海原をゆらりゆらり。今回はそういう話をしよう。

 


 

すごく自然体

まずは上の恒例「平面図写真」をご覧いただきたい。どうですかこのすっきりっぷり。

部屋がモノで溢れているというよりも、もはやモノの隙間に部屋がある、というぐらいの状況で日々暮らしているぼくなどは、毎回どのお宅にうかがっても「なんてモノがすくないんだ。うらやましい!」と思うが、志摩さんのこの部屋はまた別格だ。同じ人類の住むところだろうか。

さらにびっくりしたのは「家具や家電はほとんどもらいものです」とおっしゃったこと。ふつう、すてきな部屋づくりといったら家具選びにこだわるところから始まると思っていたので驚きだ。

でも考えてみたら、自分の好みが自分に一番似合うとは限らないのだ。服のコーディネートと同じで、自分を良く知る友人に任せた方がすてきに仕上がるのかもしれない。

 

—どういう方にもらったんですか?

「友達や、友達の友達や…」

—友達の友達!

「テレビいらないって言ってるけど、いる? って感じで」

 

つまり、ぼくの予想に反してコーディネートがなされているのではないのだ。

唯一ぼくの部屋との共通点であるイームズのシェルチェアも「カフェでバイトしてたときに、いらなくなったのでひきとりました」というものだった。志摩さんのこのなんというか屈託のなさはすてきだなあ。

 

陽当たりもすごく良くて、志摩さんはすてきなひとで、居心地良すぎました。


 

志摩さんは話し方や表情、迎えてくれたときに着ている服の感じなど、すべてがすごく自然体。変な風に飾ったところはまるでないけれどすごくすてきな部屋、というのは彼女自身にそのまま当てはまる。

あと、この部屋すごく日当たりが良くて、このほがらかなところも志摩さんそっくりだ。部屋と志摩さんの雰囲気の居心地の良さに、ぼくと編集の田村さんはついつい長居をしてしまった。

しかし志摩さんは決してただののんびりやさんではない!(誰もそんなことは言っていない)お勤めの話を聞くと、その意志ある仕事っぷりがすばらしいのだ。

「地元で保育士をしていたんですが、仕事を続けているうちにオーガニックに興味が出てきて、今はオーガニックカフェで働いてます。

そこからヨガにも興味を持って、いまは資格を取ってインストラクターになろうとしてるところです」

 

「これ真似しよう!」って編集の田村さんが言ってた。が、真似できるのか。壁にこれだけのスペースは残っているのか。(編集部注:残ってませんでした)


 


 

キッチンの一画。居室だけじゃなくてこちらもすっきり。すばらしい。見習いたい。


 

いやもうほんと、流されるままにふにゃふにゃ生きてきた自分の身を振り返ると尊敬するやら恥ずかしいやら、だ。

この目的を持った生き方、見習わなくては、と思いつつヨガと聞いて「最近肩こりがひどくてー」なんてのんきに相談しちゃった。

それもこれも志摩さんのフレンドリーな人柄と居心地の良い部屋のせいだ。ぼくのふにゃふにゃの性格のせいではない。

田村さんも一緒になって首伸ばしてたし(でも彼女もけっこうふにゃふにゃな気がするので、やっぱりぼくらの資質の問題かもしれない)。

 

部屋は船だ

さて、冒頭の「この部屋は船だ」のその心は何か。ぼくがそう思ったきっかけは、志摩さんが「船で世界一周したことがある」とおっしゃったことにある。そうだ、船乗りは余計なモノを持たないぞ、と思ったのだ。

日常社会を海に喩えるのなら、部屋はその波間を行く船だ。荒れ模様もあれば穏やかな日もある中、部屋とは安定した居場所を提供するものだ。

でもぼくなんかは、旅を楽しむための拠点であるはずの部屋にいろんなものを積み上げてしまう。その結果、窓から外が見えなくなっちゃったりドアが開かなくなったりする。

これはいわば「城」タイプだ。外を忘れて中に世界を自分でつくっちゃったのだ。ま、これはこれで居心地良いんだけど。

 

恒例の「並べる」写真。志摩さんにコレクション癖などありそうもなく、さすがに今回は断念か、と思ったらスケッチを発見。

「最近描きはじめたばかりで、勉強したわけでもないんですけど…」とおっしゃる志摩さん。いいなー


 

ともあれ、志摩さんとお話をして思ったのだ「ちゃんと部屋をコントロールしてるなー」と。単にものが少ないというだけではないのだ。ちょっとぼくは部屋に振り回されてるかもね。

そう思いながら「毎朝ヨガをやります」という広々とした木の床を見ていたら、なんだかちょっと甲板のようにも見えてきたのでありました。

 

恒例の「寝っ転がってポートレイト」。これほどリラックスしたまま寝っ転がった方は珍しい(たいていみんなちょっと緊張する)。

この自然体にあらためて「さすが!」と感銘を受けたしだい。すてき。


 

(最後にもう一度編集部から)

グッドルームのオリジナルリノベーション「TOMOS」のお部屋は、東京・大阪・名古屋・福岡で、毎月10~20部屋登場します。

社員も気に入って住んでいる者が多い、無垢フローリングの居心地のよい空間を体験してみてくださいね。

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