ロフトつき1Kで叶えるふたり暮らしインテリア
無垢フローリングのリノベーションブランド「TOMOS」のお部屋は、住む人それぞれの暮らしを楽しむ余地を残した、シンプルなハコ。
その「ハコ」の中で、みんな、どんな暮らしをしているのでしょう?
写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、お部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズが始まります。
第1回は、グッドルームの大工部社員、佐久間さんのお部屋におじゃましました。ロフトつきのコンパクトなお部屋ですが、ぴったりサイズの家具で奥様とふたりで住みこなしています。
text & photo : Ken OHYAMA
やけにぴったりだなと思った
たぶん佐久間さんのお宅を訪れた人はみんなその天井の高さに驚くと思う。
―おー!天井高い!うちも天井3.5mあるんですよ!
「いいですよねー、天井高いのって」
って、インタビュアーなにの自分の部屋の天井高さを自慢してしまいました。よく「負けず嫌いだよね」と言われます。
高い天井、白い壁に合った木の棚がすてきだ。
外観からは予想できない天井の高さっぷりにびっくり。そしてロフト付きで、これがすごくすてき。
思えば一昔前、いやふた昔ぐらい前かなな、ロフトが流行った時代があって、ただの屋根裏みたいなものも多くあったが、佐久間さんちのものはちゃんとしている。
ロフト上のベッドルームも見せてもらったが快適そうだ。これがぼくらが若い頃夢見たロフトだ!って感じだ。いいなー。でもうちも天井高いもんねー(負けず嫌い)。
で、まずそのロフトに上がる階段がすごくしっかりして感心した。
ちゃんと「階段」だ(こういうのよく「ハシゴ」だったりするよね)。
―この階段いいですね。よくあるロフトのハシゴってチープで怖いじゃないですか。
「それは自分で作りました」
―えーーー!
そうなのだ。佐久間さんの本業は大工さん。なるほど。じゃないと階段って作れないよねふつう。そして見渡せば部屋の中の家具がみんな手作り。最初の写真にあるロフトの棚も自作だ。
やけに幅がぴったりだな、と思ったらこの棚も自作。
これもぴったりだなあ、と思ったら!
このベッドサイドテーブルも!もしかしてベッドもですか!「いえそれはIKEAです」
経済学部卒の大工さん
ぼくが聞いてなるほどと思ったのは「家具は部屋に合わせて作るといいんです」という佐久間さんの一言。確かに家具選びで悩むのは部屋の中での置き場所サイズとの駆け引きだ。
家具屋で悩みいざ部屋に運び入れてみれば微妙にイメージと違う、なんてのはさしずめ大きさがマチマチなブロックが落ちてくるテトリスをやっているようなものだ。
本来家具は部屋に合わせて作られるべきではないか。っていってもそういう「家具のオートクチュール」ってなかなかできないけど。でもそれを自分で実現できちゃうのだ。大工さんってすばらしいな!
おもしろいのは、佐久間さんは「新卒で大工になった」ということだ。「大学では経済学部にいました」という。
―なんで経済学部卒で大工になろうと思ったんですか?
「漠然と、なにかワクワクする仕事がしたいなあ、と思って、今のところで大工の募集があったのでそういうのもいいかな、と」
なので大工修行は仕事をはじめてからだそうだ。考えてみると大工さんにどうやったらなれるのかなんて考えたことがなかった。
棟梁の息子として生まれて家業を継ぐ、っていうイメージがあったけどそれっていつの時代だ、って感じだ。もちろんそういう経歴の方もいらっしゃると思うけど。
「『クローゼットが足りないよね』とか『ここがちょっと不便だよね』っていうと作っちゃうんですよ」と奥さま。「買おうとすると『買う必要ない、作る』って言われます」
―作ったものに対して奥さまからダメ出ししたことってないですか?
「まだないですね」
―「まだ」って言った!
「気がついたら道具と材料広げて作り始めるんです」
―部屋の中で作っちゃうんですか?
「棚ぐらいだったら中で作っちゃいますねえ」
床がいいと見せたくなる
さて、この連載でぼくは毎回あるルールで撮った写真を載せていこうと思っている。ひとつは冒頭の写真のように、平面図みたいに部屋を撮るっていうもの。おもしろくない?この写真。
そしてもうひとつは「その部屋に住んでいる人を特徴付けるモノを並べて撮る」だ。やっぱりモノってその持ち主をよく表すと思う。で、今回は何を並べてもらうかというと、もちろん大工道具だ。
わざわざ並べてもらいました。すみません。ちなみに手前で楽しそうにしてるのは編集の田村さん。
水準器とか墨ツボにぐっとくる。プロの道具っていいよねえ。
カンナやノミを見るのは中学校での「技術・家庭科」の授業以来だ。なつかしい(そういえば「技術・家庭科」って、男は「技術」で女は「家庭」っていう今思うと問題のある分け方をしていたけど今はどうなんだろう)。
いくつか見たことのない道具もあって、ワクワクする。とはいえ全く何に使うのか想像ができないものがないっていうことにちょっと感動した。
大工さんの道具というのは「持つところがあってその反対側に作用する部分がある」というきわめてシンプルな構造で、かつ物理的な実体を相手にするものなので、その形が直感的なのだろう。いいよねえ、こういう道具って。
―今までにこうやって床に道具並べたことって…ないですよねえ。
「ないですねえ。初めてですね」
あと気づいたのは、こうやってモノが床にあると、ぼくってなんだか安心しちゃうってこと。というのは、佐久間さんの部屋ってすごくものが少ない。きれいに整理整頓されている。一方ぼくの部屋ときたら…
「もともともの持たないふたりなんですが、あとは床が気に入ってるんですよ。床がいいと床を見せたくなるんですよ」
ぼくの部屋も床をよくしたら片付く…わけないよなあ。
「裸足が気持ちよくて。あとよく床に寝っ転がって昼寝します。で、気がつくと夜中だったり」
そのいつも昼寝をする場所でおふたりの写真を撮らせてもらいました。
たいそうすてきな部屋で、ぼくもちょっと部屋片付けなきゃ!いらないもの捨てなきゃ!って思った(本原稿執筆現在まったく実行できていません)
(最後にもう一度編集部から)
グッドルームのオリジナルリノベーション「TOMOS」のお部屋は、東京・大阪・名古屋・福岡で、毎月10~20部屋登場します。
社員も気に入って住んでいる者が多い、無垢フローリングの居心地のよい空間を体験してみてくださいね。
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