今回は、オリーブの挿し木方法についてまとめました。インテリアグリーンとしても人気の高いオリーブは、育てやすいところも人気のポイントです。
でも買う前にどんな植物でどうお世話したらいいのかしっかり学んでおきたいですよね。
そこでオリーブ挿し木の詳しいやり方と、挿し木をしたあとのお世話についてご紹介いたします。
オリーブの特徴
葉の形がキレイ
オリーブは地中海地方・中近東・北アフリカ原産のモクセイ科の植物です。
観葉植物としても人気の高いオリーブの魅力は、何と言ってもきれいな樹形と葉の形ですね!
花もキレイ
実が有名なオリーブですが花がきれいなことも特徴で、初夏に白や黄白色の4枚の花びらをもつ花を咲かせます。
実がなります
オリーブの実は緑色から10〜11月頃になると完熟して黒褐色になります。
実はオイルやピクルスに
オリーブの実から採取されるオリーブオイルはとても身近ですね。
その他には、実を塩漬けにしたりピクルスにしたりと活用できます。
オリーブの育て方
室内での育て方
温暖な気候で生まれたオリーブは日当たりを好み暑さにも強いですが、寒さには弱い性質です。
室内でオリーブを育てる場合には、どうしても日照不足になってしまうので日光浴させるのが望ましいです。
外に出せない場合には、窓際などに移動して日光浴をさせることが必要です。
ただし、夏場の直射日光は避け、午前中の2,3時間の日光浴で済ませます。
理想の置き場所
夏場の室内では、カーテン越しの窓際などが理想的な置き場所です。オリーブは湿気が苦手なので、風通しの良い所に置いてあげましょう。
日光不足は害虫の危険
オリーブは日光を浴びる時間が少ないと害虫に対する免疫力も落ちてしまいます。
室内で特に気をつけたい害虫はコガネムシで、鉢植えの中で根が密集していて樹が弱ってきたらコガネムシの幼虫に根を食害されている可能性があります。
オリーブには湿気も大敵です。湿気も放っておくとカビが発生し、炭疽病(たんそびょう)の原因になります。
炭疽病は葉に黒や灰色のカビの斑点がつき、穴があき、実も窪んでしまいます。広がってしまうと元には戻せないので、早期に発見し対処するしかありません。
屋外での育て方
オリーブは関東以西では屋外で地植えできますが、屋外で育てる場合には霜に当たらないように注意が必要です。
ベランダグリーンも、鉢植えのオリーブなら移動ができますので寒い季節には霜に気をつけましょう。
屋外で気をつけたい害虫
オリーブだけではなく屋外の植物に多く見られるのが、アブラムシやカイガラムシ。
どちらも葉や樹につき樹液を吸い、樹を弱らせ枯らしてしまいます。オリーブにだけつく害虫もいます。
オリーブアナアキゾウムシで、樹の内部から食害してしまうので大変です。樹の株元におがくずのような木くずが出るのが目印になります
剪定も大事なポイント!
剪定は必要?
オリーブに実をつけるためには剪定が必須!剪定次第とも言われています。
室内に置いているオリーブなら大きさの調整もでき、オリーブを剪定しながら理想のスタイルに近づけることもできますね。
屋外に地植えしているオリーブにも剪定は必要です。
オリーブは湿気を嫌うので湿気がこもりにくくするためにも剪定して、空気と日光の通りを良くしておきましょう。
剪定のやり方
オリーブは春から夏にかけて成長した枝に翌年の初夏に花を咲かせ実をつけます。
ですから、その新しく成長した枝を残して、混み入った枝や重なり合っている枝を剪定します。
下向きにのびた枝、内側にのびた枝、横にのびた枝も剪定します。もう1つ大事なポイントは根元から脇芽のように出た枝(ひこばえ)は必ず剪定するようにしましょう!
剪定後はこんな活用方法も!
剪定で切った枝をおしゃれなビンに飾るだけでステキなインテリアになります。
この切り取った枝を使って挿し木にチャレンジするのも無駄がありませんね!
剪定して切ってしまったオリーブの枝は、もったいないので食卓をおしゃれに飾ってみませんか?
スタイリッシュなオリーブの葉は、どんなテーブルセッティングとも相性バツグンです!
オリーブを挿し木で増やそう
挿し木って難しいんじゃない?と思われる方も多いですね。でも、オリーブの挿し木は意外に簡単にできるんです。
増やしやすくて成長も早いオリーブ。そしてインテリアに飾ってもよし、実を食べてもよしですから、挿し木に挑戦してドンドン増やすのが得策ですね♪
オリーブの挿し木方法は?①適切な時期について
冬の挿し木「休眠枝挿し」
オリーブの挿し木をする時期には2つあります。1つは「休眠枝挿し」読んで字の通り冬の休眠状態にある時期の2月に挿し木を行うことです。
初夏の挿し木「緑枝挿し」
もう1つの挿し木の時期は「緑枝挿し」と言われる、オリーブの成長中の5月〜7月に挿し木を行うものです。
基本的な挿し木の方法は変わりませんので、挿し木でオリーブを増やしてみたいと思ったら、この2つの時期がおすすめの時期になります。
挿し木の方法
挿し木にするオリーブの枝を用意します。新芽の部分を含む10〜15センチほどの枝を切ります。
枝の切り口は斜めにカットするのがコツで、水を吸い上げる面積が広くなるほか、挿し木に尖った部分ができるので土にも挿しやすくなるのがポイントです。
挿し木を水を張った容器に数時間入れて十分に水を吸わせます。
土に入る部分の挿し木の葉は取り除いておのがコツです。
挿し木の鉢はプラスチック製のカップが便利
挿し木用の用土を入れる容器にはプラスチック製のポットが便利です。
新品のポットを使う場合は気にしなくても大丈夫ですが、中古のポットを使う場合には汚れをきちんと取り除ききれいにした状態で使うようにしましょう。
用土の菌の繁殖を防ぐためにも気をつけてください。挿し木に菌がついてしまっては困りますね。
オリーブの挿し木方法は?②場所について
オリーブの挿し木には直射日光が当たらない半日蔭がちょうどいいです。
挿し木から根が出るまでは直射日光に当てず、室内ならライトの光で十分です。
オリーブの挿し木方法は?③用土、肥料について
肥料は必要?
オリーブの挿し木に使う用土には肥料は要りません。
挿し木用の土をたっぷりと鉢に入れ、水もたっぷりと入れて湿らせておきます。土は少しかたいくらいがちょうど良いです。割り箸などで小さな穴をあけてオリーブの挿し木を挿します。
挿し木の枝の先に発根促進剤を塗る
オリーブの挿し木に発根促進剤を使うと発根の確率と速度が上がります!市販されているものでは「ルートン」という成分が入ってるものが一般的です。
ななめにカットした挿し木の枝の切り口に発根促進剤を塗ってから用土に挿します。挿し木に何もつけなかったときよりも早く発根します。
オリーブの挿し木方法は?④水やりの回数や量について
オリーブの挿し木の土を乾かさないように気を付けて、こまめに水をあげましょう。
一度に水をやり過ぎると挿し木が腐ってしまう原因にもなりますので、適量を守りこまめにあげるのがコツです。
オリーブの挿し木のあとは?
オリーブは挿し木をしてから数カ月ほど経つと、根もしっかりと張り葉も成長してきます。
挿し木が小さなプラスチックのポットでは窮屈そうになったら、次のステップへ進みましょう。
植え替え
植え替えは必要?
挿し木の成長を確認したら、次のステップへ進みます。
プラスチック製のポットから挿し木を出したら、成長した根をしっかりとほぐします。挿し木を新たに用意した大きな鉢に入れます。
オリーブの鉢植えは、できたら1年に1度は植え替えをしましょう。成長が早いオリーブは根詰まりをおこして枯れてしまう危険がありますので、最低でも2年に1度は植え替えが必要になります。
植え替えの時期は?
3月〜4月頃の気温が上昇して安定してくる時期や、秋の気温が安定している時期が、オリーブの植え替えにはぴったりです。
花の咲いている時期、夏の気温が高い時期は避けるのがベスト!挿し木をしたオリーブもこの時期に植え替えるのがいいですよ。
植え替えの上手なやり方
オリーブの根の伸び過ぎた部分や、枯れてしまっている部分は切り取って整理してから植え替えます。
このときに、用土を酸性の土壌にしてしまうと害虫のコガネムシがつきやすくなりますので、土をアルカリ性に傾ける苦土石灰を入れて中性に近づけることが大事です。
苦土石灰は苦土「マグネシウム」石灰「カルシウム」で、植物の成長には欠かせない成分なんです。挿し木からステップアップして鉢に移すときにも同じ要領で用土をつくるのがいいですよ。
肥料を与える時期は3月、6月、10月〜11月が良いとされています。ですが、オリーブの葉の先端が黄色く枯れるようになったらマグネシウム不足が考えられますから、その際にはその都度苦土石灰を与えます。
オリーブの挿し木にチャレンジしよう
オリーブの挿し木方法についてまとめましたが、いかがでしたか?思っていたよりもずっと簡単にオリーブの挿し木ができますね。
季節ごとに剪定をして枝を切る必要がありますから、その際に挿し木で増やすのは一石二鳥とも言えます!ぜひ、オリーブの挿し木にチャレンジして増やしてみませんか?
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