百合の花言葉をご存知でしょうか?白やピンク、オレンジや赤などさまざまな色がある百合。百合はさまざまな種類があり、どれも美しくインテリアに取り入れている方も多いですよね。
見た目がきれいな百合ですが、花言葉も素敵なんですよ。そこで今回は百合の特徴や種類、色別の花言葉についてご紹介します。
百合(ユリ)について
百合が咲く季節は?
百合の開花時期は、だいたい5月から8月頃です。しかし、一口に百合といっても種類が豊富なため開花時期が少しずれる場合もあります。
例えばスカシユリ亜属であれば5月から6月頃に花を咲かせますが、テッポウユリ亜属であれば6月頃、カノコユリ亜属は7月中旬から8月頃と、種類によって差があることも特徴です。
百合の原産地はどこ?
百合は韓国や日本などのアジア、北半球や北米などさまざまな場所で自生しています。約100種類ある百合の中で、日本で自生している百合は約15種類です。
百合の育て方は?
百合の球根は10月もしくは11月頃に植え、適度に水と肥料を与えながら育てます。比較的育てやすい反面百合はウイルス病にかかりやすい特徴があるため、注意が必要です。
百合は日光を好む植物ですが、カノコユリやササユリなど種類によっては半日陰を好むものもあるんですよ。
百合を誕生花とする誕生日は?
百合を誕生花とする日は、6月11日と6月25日、7月31日などがあります。テッポウユリであれば7月13日、7月15日であればササユリなど百合の種類によって異なる場合も。
7月19日の誕生花は黄色の百合と、色で決められている場合もあります。
きれいな百合は誕生日のプレゼントにも適していますが、百合は仏花としてもよく使われる花のためほかの花と組み合わせたり、花言葉に気をつけたりして相手に渡すのがいいでしょう。
百合(ユリ)の名前の由来
日本名の由来とは?
百合の日本名の由来は諸説あり、1つ目は「揺り」からきているというもの。
百合が風によって「揺れる」動きから「揺り」と変化し、百合と呼ばれるようになったといわれる説があります。
2つ目は、百合の鱗葉は寄って重なる見た目をしていることから、「寄り」が変化して百合になったという説もあるんですよ。
百合の英語名は「リリー(lily)」
英語名のリリー(lily)は、学名の「lilium」が変化したという説があります。学名の「lilium」とはケルト語では白い花という意味をもち、百合を指す言葉です。
百合(ユリ)の特徴
葉の形は?
百合の葉の形は、すらりと細めの笹のような形をしているものや卵のような形のものなど、種類によって異なるのが特徴です。葉の長さも種類によって異なり、短いものであれば約3㎝、長いものであれば約20㎝まで伸びます。
葉のつき方は?
百合の中には、200枚以上葉をつけるものもあるんですよ。百合の葉のつき方はざっくりと分けて3つあります。「輪生」という葉のつき方では、節が1つに対し葉が3枚以上つくのが特徴です。また、交互に葉がつく「互生」、茎に螺旋状につく「螺生」があります。
花の形は?
百合の花の形は種類によって異なり、大きく5種類に分別することができます。トランペット型、てまり型、扁平形、さかずき型、ろうと型の5つがあるんですよ。
花のつき方は?
百合の花びらは6枚あるように見えるのですが、よく見てみると内側に3枚、外側に3枚と別れているのが特徴です。そのうち花びらと呼ばれるのは内側についている内花被という部分のことです。
外側にある花びらのように見える3枚はがく片で、外花被というものなんですよ。
色の種類は?
百合はとてもカラーバリエーションが多い花です。純潔のシンボルとされ、仏花などに使用されることが多い白い百合。可愛らしいピンク色の百合や目を引く赤色の百合、明るいオレンジ色などがありますよ。
花びらが緑色の珍しい色の百合が沖縄県で咲いたという話もあります。
花びらの柄の種類は?
百合の中には、花びらに斑点があったり線が入っているような柄があったりするものがあります。オニユリは花びらに暗い紫色の斑点があるのが特徴で、ヤマユリは花びらに黄色の線が入っていて小さな斑点がたくさんあるのが特徴です。
百合(ユリ)の種類
4つに分けられる
百合は100種類ほどありますが、それらは一般的に4つの種類に分けることができるんですよ。
カノコユリ亜属
1つ目はカノコユリ亜属というもので、カノコユリやマルタゴン・リリーがこちらに含まれます。カノコユリ亜属は花が下向きのものが多いのが特徴です。
また、花びらがくるんと外側にカールしているものが多いのもカノコユリ亜属の特徴の1つです。
テッポウユリ亜属
2つ目はテッポウユリ亜属というもので、テッポウユリやオトメユリなどの百合のことです。百合というと花が下を向いているものもありますが、テッポウユリ亜属の百合は花が横を向いて咲くものが多いのが特徴なんですよ。
スカシユリ亜属
3つ目はスカシユリ亜属で、ヒメユリやエゾスカシユリ、イワトユリなどが含まれます。スカシユリ亜属に分類される百合の花は、上を向いて咲くものが多いのが特徴です。
ヤマユリ亜属
4つ目のヤマユリ亜属は、ヤマユリやサクユリが分類されます。ヤマユリ亜属の特徴は、ほかのものに比べて花が大きいこと、花びらがろうとのようにカールしていることが挙げられます。
また、ヤマユリ亜属に属する百合の花は横を向いて咲くものが多いとされています。
百合(ユリ)の花言葉
1つ目の花言葉は「純潔」
百合の花言葉に「純潔」が用いられるようになった由来はギリシア神話にあるとされています。
百合はゼウスの妻であるヘラを象徴する花とされていて、ヘラは結婚や母性といったものを司る神様です。ヘラを象徴する花だからこそ、花言葉が「純潔」となり絵画などにもいっしょに描かれることが多いのだそう。
2つ目の花言葉は「無垢」
キリスト教では聖母マリアを象徴する花のため、「純潔」と類語の「無垢」も花言葉に含まれていると考えられているんですよ。また、キリスト教において白い百合のことはマドンナ・リリーとも呼ばれています。
百合(ユリ)の色別の花言葉
白色の百合の花言葉は「純潔」「威厳」
白色の百合の花言葉には「純潔」のほかに「威厳」という花言葉もあります。
「威厳」という花言葉の由来は、凛と咲く百合の姿からきていると考えられているんですよ。
黄色の百合の花言葉は「陽気」「偽り」
ぱっと目を引く黄色の百合の花言葉は「陽気」というポジティブな意味を持つ反面、「偽り」というネガティブなイメージの花言葉もあります。
「偽り」の由来は、黄色は裏切りという印象が西洋ではあるためと考えられているんですよ。
赤色とピンク色の百合の花言葉は「虚栄心」
可愛らしいピンク色や赤色の百合ですが、花言葉は「虚栄心」なのでプレゼントなどに用いる場合は注意が必要です。
花言葉が「虚栄心」になったとされる由来はキリスト教にあり、キリストがはりつけの刑にされるときに百合だけが「下を向いてしまうと美しくないから」上を向いていました。
そして、キリストと目が合ったとき、百合は調子づいていたことに気づき赤くなった、というお話が由来です。
オレンジ色の百合の花言葉は「華麗」「愉快」「軽率」
オレンジ色の百合の花言葉は3つあり、その鮮やかな色で美しい見た目から「華麗」「愉快」といった花言葉があります。
また、「軽率」というネガティブな花言葉もあるため赤色やピンク色の百合と同様に人に贈る際は気をつけましょう。
黒色の百合(クロユリ)の花言葉は?
「ユリ」と名前について見た目も似ていることから勘違いしがちですが、黒百合はユリ科であってもバイモ属であり、実は属が異なります。
しかし、クロユリにも「愛」と「呪い」という花言葉があるんですよ。
アイヌ民族では、恋愛成就のおまじないに使用されるため「愛」という花言葉があると考えられています。
西洋での百合の花言葉
外国では花言葉が異なる?
百合の花言葉ですが、西洋と日本とでは一部異なる部分があるんですよ。百合全般の花言葉が「純潔」であることは日本と同じですが、西洋では「洗練された美」という花言葉もあります。
西洋での黄色の百合の花言葉は?
西洋での黄色の百合は日本と同様「陽気」や「偽り」という花言葉がありますが、もう1つ花言葉があります。
それは「天にも昇る心地」という花言葉です。
西洋での赤色とピンク色の百合の花言葉とは?
日本では「虚栄心」というネガティブなイメージの花言葉だった赤色とピンク色の百合。しかし、西洋では赤色が「願望」「優しさ」、ピンク色が「富と繁栄」というポジティブなイメージの花言葉なんですよ。
百合(ユリ)の花言葉まとめ
百合の花言葉などをご紹介しましたが、いかがでしたか?百合は種類が豊富で色によって花言葉が違ったり花の咲き方に違いがあったりと、特徴があることが分かります。
ぜひ、花言葉を知ったうえでお部屋に飾ったり、ほかの花と組み合わせて誕生日などの記念日にプレゼントしたりしてみてくださいね。
こちらもおすすめ☆
新規登録
ログイン
お買い物