コミュニティのつながりとコモンリビング
4歳の長男、0歳の長女を持つMさんご夫妻。
実家にも近く、住み慣れた葛西エリアで、リノベーションをするための物件を探している時に、一棟まるごとリノベーションマンションの「リノア西葛西」ができることを知り、すぐに見学して購入を決めました。
共用部も充実した、一棟まるごとリノベーションされた物件での暮らしについて、お話をお聞きしました。
壁やドアのない、オープンな空間。置き家具を使ってフレキシブルに
——個室は寝室だけで、他はすべてドアや壁もなく、とてもオープンなプランですね。
【奥さま】子どもの成長や生活の変化に合わせて、空間の使い方を変えられる家にしたいと思っていました。
壁もできるだけ少なくして、LDKと全体がつながって、広々と開放的な居心地になることが希望でした。
造作収納の面積もできるだけ減らし、その分を居室として使えるように設計してもらい、置き家具などを使って収納スペースを確保。延床面積がコンパクトなので、効率的に快適に暮らせる家にすることを考えました。
——玄関の右手にあるフリースペース、胸の高さほどのL字の壁で軽く目隠ししたキッチンなど、全体的につながりながら、ゆるやかにゾーンが分けられているのが印象的です。フリースペースはどんな風に使っていますか?
【奥さま】フリースペースは、将来的には子ども部屋にできればと思っているのですが、今は土間のようにベビーカーを置いたり、植物を飾ったりしています。あとはオープンな収納スペースとしても便利です。
フリースペースの床は、住み始めてから自分たちで、フローリングの上から土間風のフロアタイルを張りました。今はこのスタイルで快適ですが、将来的にはやっぱりフローリングがいいとなるかもしれない。使い方を限定するようなつくり方や仕上げ方は、できるだけしないようにしました。
【ご主人】キッチンのL字の壁は、元々あった壁を一部だけ残して活かしています。家電などの雑多なものの目隠しにもちょうどいい。
高さをどうするかは迷いましたが、大人の胸くらいの高さにしたことで、会話する時にちょっともたれかかったりできるカウンターのような場所にもなって良かったと思います。
キッチンの壁(画像中央)が収納等を絶妙に隠している
——フレキシブルなプランに加え、既製品の置き家具を上手く取り入れられているのですね。
【ご主人】先のことは未定ですが、転職したり転勤になったりする可能性もゼロではないので、賃貸に出したり売却したりということもあるかもしれません。ある程度シンプルにつくって、置き家具などで調整できる空間のほうが、これからの私たち家族の暮らしのためにも、住み替えになった時のためにも、良いのではないかと考えました。
【奥さま】リビングに小上がりのスペースを設けているのですが、これも畳タイプのダブルベッドをフローリングの上に置いているだけです。ソファ代わりにもなります。
子どもが小さいうちは、畳があったほうが何かと便利なので、しばらくはこのまま暮らして、先々はソファに変更してもいいなと思っています。
引き算のリノベで、こだわりは譲れないポイントだけに絞る
——リノベーションのプランを考えていく時に、とくにこだわったところを教えてください。
【奥さま】最初は床をヘリンボーンにしたいとか、壁は漆喰でとか、いろいろこだわりたいところがあったのですが、予算感のバランスと、つくり込みすぎないという方針も大切だったので、徐々に引き算していき、シンプルな雰囲気に落ち着きました。
【ご主人】リビングの一部の壁だけ漆喰で塗装したり、本棚をつくったり、こだわるポイントを本当にやりたいことだけに絞って、目的を見失わないようにすることには気をつけていました。
本棚は、子どもたちに私たち夫婦が読んでいる本や好きな本を、自然な形で伝えたいと思っていて、どうしてもつくりたかったんです。
【奥さま】どちらかというと、私がこだわりを叶えたくて見失いがちなところを、主人が冷静に判断する役割を担ってくれました。
意見が分かれることもありましたが、お互いにどうしても譲れない点は妥協することなく、満足できるものになり、予算的にも想定範囲に収めることができ、完成した時には達成感がありました。
——仕上げなどのこだわりで、譲れなかったところはどの辺りですか?
【奥さま】洗面室です。木とタイルを使い、私の好きなテイストで仕上げました。イメージはWebサイトなどから好みの写真を集めて参考に。ボウルや白い水栓は、モデルルームで使われていたものが気に入ったので採用しました。
洗面室は独立した小さな空間ですから、好きなテイストでまとめやすい場所だと思います。
——この家で暮らし始めてから、変わったことはありますか?
【ご主人】テレビを置かずに、大画面のプロジェクターで映像を観るようになりました。スクリーンは、窓のロールスクリーンと一体型のもの。場所も取らず、手軽でとても快適です。
【奥さま】インテリアを楽しんだり、掃除を頻繁にするようになったり、育休中だったこともあり、家と向き合う時間が増えました。
以前から植物は好きだったのですが、この家に住み始めてから、枯らすことなく上手く育てられるようになりました。緑のある暮らしも楽しんでいます。
植栽や外観、共用部も充実。シェアスペースでイベントも開催
——Mさんご夫妻は、一棟まるごとリノベーションマンションの「リノア西葛西」を選ばれましたが、この物件を選んだ理由を教えてください。
【奥さま】もともと住んでいたエリアの近くに、一棟まるごとリノベーションされた物件ができると知って興味をもちました。実家も近いので、家を持つならこのエリアと決めていて、物件を探していたタイミングだったんです。
一棟まるごとリノベーションマンションは、専有部だけではなく共用部や外観もリノベーションされることや、給水管も新しくなることなど、いろいろな魅力を感じました。
【ご主人】建物の外観や植栽、エントランスなども良い雰囲気だと、帰宅した時に気分がいいですね。共用空間も大切なのだと、住んでみて改めて感じています。
【奥さま】私たちは第一期に購入したのですが、同じ時期に入居した方々も、子育て世代が多くて年齢も近く、同時に入居しているので仲良くなるのも早かったです。
完成されたコミュニティに入っていくのは、勇気が必要ですが、その辺りもほとんど抵抗感がなく、スムーズに入居者同士の関係が生まれていきました。
——「リノア西葛西」には、コモンリビングというシェアスペースがありますが、どのように利用されていますか?
【奥さま】入居者はいつでも自由に使えるので、普段はママ同士で集まったり、子どもを遊ばせながらおしゃべりしたりする場所として活用しています。低料金で貸し切りも可能だから、イベントなどを企画することもできるんです。
【ご主人】集合住宅にこのような場所があることに、とてもポテンシャルを感じています。昨年の秋には、リビタさん主催の「リノア西葛西まちびらきフェスタ」というイベントも開催。その時には、近所の方や子どもたちも参加してコモンリビングで餃子をつくりました。
【奥さま】私は子どもたちと一緒に、これからリノベーションの工事をする部屋の壁に、絵を描くワークショップをお手伝いさせてもらいました。その後は、コモンリビングで「冬休みの宿題を終わらせよう会」を主催し、冬休みの初日に入居者の子どもたちが集まって、みんなで早々と宿題を終わらせることができました。
将来的には、日常的に学校帰りの子どもが、安心して集まることができる場所になればいいなと考えています。大人もそこで仕事をしたり、勉強をしたり、お互いに学び合える居場所になれば最高ですね。
間取り、プラン
- 専有面積: 65.75㎡
- 間取り: 1LDK
- 既存建物竣工年: 1989年
- リノベーション竣工年: 2018年
玄関を入ると左手に寝室、右手にはオープンなフリースペースがある。
廊下沿いに水まわり。キッチンとリビングダイニングは、連続したひとつながりの空間だが、キッチンスペースは、胸の高さのL字の壁で軽くゾーニングされている。
LDKの小上がりは、畳タイプのダブルベッドを置き、フレキシブルに使用している。
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