イライラするのは、お部屋が狭いから?
家族が集まるリビングが狭い場合、どうしてもイライラしてしまいがちですね。そのイライラの原因は、”狭さ”以外にも片付きにくい”収納”の問題や、動きにくい”家具の配置”などが起因します。
今回は、誰でもできるリビング模様替えのアイデアを間取り図をもとに解説いたします。
動線がスムーズでないと、なにをするのもストレスフル
こちらは2LDKマンションのLDKの間取り図です。人が動くラインを「動線」といいますが、動線同士がぶつかったり、または家具などの障害物があると、とてもイライラします。
この目に見えない動線を、間取り図に矢印で書いてみました。廊下からお部屋に入ってリビングへ移動する①の動線がソファーにぶつかるため、まっすぐ進めません。
またリビングから寝室へ移動する②の動線ですが、テーブルやオットマンがあり、とても狭くなっています。キッチンからリビングへ移動する③の動線ですが、この動線自体は問題ありません。
しかし、広くないキッチンにリビングへ向かう①と③の2本の動線があることによって、キッチンが狭くなってしまいます。
3Dパースで見てみましょう。ソファーやオットマンの位置が、スムーズな動線の邪魔をしていることがわかります。
空間分けができていないと、片づけにくいお部屋になる
つぎに収納家具についてみてみましょう。キッチンワゴンやカラーボックスなどの収納家具をきちんと壁に配して並べられていますね。
しかし、どの収納も高さがなく奥行きも薄いため、お部屋のスペースを占めている割には十分な収納量が確保できていない状況です。
このお部屋の場合、キッチンとリビングダイニングの空間分けができていません。空間分けができていないと、キッチンのものやリビングダイニングで使うものがそれぞれ入り混じり片づけにくいお部屋になってしまいます。
3Dパースで見てみましょう。背の低い家具がたくさん壁に並べられていることがわかります。
ポイントは、動線・空間分け・収納をつくる!
そこで、お部屋を片付けやすく広くしてイライラしないお部屋に模様替えしたいと思います。まず、家具の配置を見直して動きやすい動線(矢印)を確保します。
そして、カウンター収納でキッチンとリビングの空間分けをします。最後に、高さのあるリビング収納棚で収納量を確保します。
3Dパースで見てみましょう。キッチンカウンターで空間分けをしました。このキッチンカウンターは収納量を増やすためL字にしましたが、シンプルにI字のカウンター収納のみでも構いません。
ビフォーアフター
ビフォーの様子です。お部屋の真ん中にあった動線をふさいでいたソファーとテーブルです。
アフターの様子です。壁側にダイニングソファーを置き、動きやすく広いお部屋になりました。
ビフォーの様子です。キッチンとリビングダイニングの空間分けができていないため、物が入り混じってしまう状況でした。
アフターの様子です。キッチンとリビングダイニングを収納で空間分けしたため、物の収納場所が明確になり、片づきやすいお部屋になりました。
模様替えで、お部屋を広く使うことがイライラしない秘訣
どのようなお部屋でも、動線を整理して空間を分け、収納をつくれば、広く動きやすいお部屋に模様替えできます。
アフターコロナで在宅時間が増えるこの機会に、イライラしないお部屋づくりにチャレンジしてください。
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