アート作品と空間の分け方で気分を切り替える。ギャラリースタッフの1K一人暮らしインテリア
1K21㎡の賃貸アパートに一人暮らし。都内でアートギャラリースタッフとして働かれているJunさんのお部屋は、その琴線に触れた写真集やアート作品が散りばめられていました。
text & photo : Tsubottlee
アート作品で気分を切り替える。
仕事柄、勉強のために写真集を買うことも多いというJunさん。仕事終わりや休日に眺めることが多いのだとか。
「せっかくの休日に雨が降ってなんとなく暗い気持ちになったときや仕事で疲れた夜、ふと写真集を手にとって眺めていると自分の心理状態や経験したことによって作品の見え方も変わってくるのが面白いですね」
お気に入りだと話す、西山勲さんが世界中のアーティストのスタジオを取材した写真雑誌『Studio Journal Knock』。この雑誌、私も大好きで昔から集めています。インタビューも写真も素敵な雑誌です。
ベットサイドには、同雑誌の中でも印象的だったというポートレート作品がありました。思いが募りに募って最近購入したものなのだとか。不思議と透明感と安心感を感じます。
ベットサイドの壁は部屋の中で一番面積の広い壁なので、何をどう飾るのかを考えるのが楽しく、Society6で購入した大きなタペストリーが狭い部屋に開放感を足してくれて気持ち良いです。
窓辺には、写真をはじめ、空き瓶やドライフラワーを組み合わせたモビールがぶら下げられています。
「せっかく撮った思い出のある写真たちなので、データのみに収めず、日々眺められるようにしています。」いつでも、どこでも、誰でも写真が撮れる時代だからこそ、薄れがちな1枚の価値。私も大切にしないとなと再確認しました。
「アート作品については、あくまで自分が「好き」と思えるものを、好きなように飾るのが基本かなと思います。自由にどう飾ろうかを考えるのが楽しい時間だったりもしますし。アートは暮らしに必要不可欠ではない上高価だけれど、何か一つお気に入りの作品を持っているだけで唯一無二な空間が生まれますし、長い目で見たときに人生を豊かにしてくれるものだなと思います。」
空間の目的を分けて、メリハリを付ける。
東横線沿いに家賃と1K、2口コンロの条件で住まいを見つけられたというJunさん。限られた空間だからこそ、住まいを楽しむためには工夫が必要なんだそう。
1Kのお部屋にされたのは、キッチンの匂いが部屋に入って来ないようにすることはもちろん、料理の時間とそれ以外の時間を空間から分けるため。
メインのお部屋も本棚を使って「食事をする場所」と「寝る場所」に分断。「狭い部屋の中でも互いの要素が目に入らないだけで気分が変わって、部屋の狭さが気になりません。」
空間は分断されつつ、逆に緑は部屋の中でどこでも、目に入る位置にありました。
「本棚の上にガラス花瓶を置いてユーカリやドウダンツツジなどの枝ものを生けると圧迫感なくソファ側とベッド側をゆるく隔ててくれる上、朝目覚めた時にワサーっとした緑が目に入って、憂鬱な平日も少し清々しい気分で起き上がれますね。」
花瓶はToday’s Specialのガラス花瓶。
「『花や緑を生ける生活をしてみたい』と思っていたところ偶然見つけたものです。底が広く安定感がありつつ、口がすぼんでいるので長い枝もバランスよく立ってくれるので植物初心者でも扱いやすく、花を生けるのが楽しくなりました。」
音楽もまた、家の中でどこでも聴けるようにしています。BoseのSoundlink Bluetoosh Speaker III は料理をする時、夜寝る前のリラックスタイム、今なら自宅での仕事中にも大活躍です。
予算をかなりオーバーしていましたが、家電量販店で聴き比べをしたらダントツで音質が良く、思い切って購入しました。
空間の役割を定めて作っていくからこそ、アイテムも適材適所に置かれています。
アート作品が多い反面、部屋の中がごちゃついていないのは、こうした使い分けに秘訣がありそうですね。
環境の変化で再認識した生活へのこだわり。
今回の自粛期間を通して、家での生活も大分変わってきたのだそう。家選びの際は、調理の時を想定して必須条件だった2口コンロもこれまではあまり使っていなかったのだとか。
「家で料理することが多くなり、気に入って買った器で食べるようになると、食事への違いを感じるようになりました。」
食卓をより豊かにすべく食器類にこだわってみたいなと思うようになりましたね。
職場のギャラリーで現代的な陶芸作品を扱うようになったのがきっかけで、各地の焼き物に興味が出て、波佐見焼をシンプルにアレンジされた「KINTO」や「HASAMI PORCELAIN」などの器を買い始めました。
もっともっと勉強して、伝統的なものから現代的なデザインまで少しずつ集められたらな、と思っています。
テレワークでインテリアにも変化があったそう。
「最近まで床に座る生活を続けていましたが、PC作業などのしづらさを感じ、机と椅子を探していたところ、近所のリサイクルストアで中古のカルテルのマウイチェア が格安で売られていたので購入。腰周りを包んでしっかり支えてくれるデザインなので長時間座っていても疲れないため、デスクワークにぴったりです。」
家にいる時間は、今後も以前より長くなりそうなので、これからはLPレコードのコレクションも少しずつ増やして行ければと思いますね。
生活の中で、琴線に触れてきた様々なアート作品とともに暮らされているJunさん。
作品を手に入れて満足するのではなく、ご自身の体験や心情などと寄り添わせるようにまさにお部屋の一部として大切にされている姿が印象的でした。
日々の中で、押入れに仕舞い込んでしまった写真や本たちと私ももう一度向き合ってみようと思えたお部屋でした。
Jun(juno_room)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/juno_room/
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