そろそろ知っておきたい、お花の上手な「生け方」。基本の飾り方とポイントって?
岡山県倉敷市にあるドライフラワー専門店「土と風の植物園」さんと一緒に贈る連載。第12回目は、生花を自宅で飾る際のポイントについてご紹介します。
前回の連載では、生花の「選び方」や「下処理」の方法についてご紹介しました。今回は下処理まで無事に済ませたお花を、綺麗に「飾る」方法についてお伝えします。
text : ASAKO SAKURAI
「水替え」はどのくらいの頻度ですればいい?
まずは水替えについて。お花を一日でも長持ちさせるためには、基本的に水は毎日変えて、その都度切り戻しをしましょう。また茎のぬるつきや花器も、できるだけ洗うように。こまめなお手入れが花を長持ちさせる秘訣です。
水がよどんでいると、せっかくお花を飾っていても汚い印象になってしまいます。
毎日の水替えに対するハードルが高い、という方は、「中が透けない」、「色付きのフラワーベース」を選んでいただくのがおすすめです。
それでも毎日水替えをするのが難しいという場合には、持ちが良いお花を選んだり、切り花延命剤を入れたりすることもひとつのポイントです。
切り花延命剤は、消費した栄養分を補うための糖分と、水を殺菌するため成分が含まれています。
比較的長持ちしておすすめのお花はこちら
アンスリウム
バンクシア
エリンジューム
葉モノや枝モノ(このお部屋をもっと見る)
「水の量」は、花の種類によって変える
お花の種類(特に茎の柔らかさ)によって、花瓶の水の量を調節しましょう。目安としては、ガーベラやチューリップなどの”茎が柔らかいもの”の水は少なめに。
水に浸った部分の茎が腐りやすいため、2~3cm程度の水を張るようにします。水がなくなってしまっていないか、こまめにチェックするようにしましょう。
反対に、紫陽花や枝物など、”茎が硬いもの”の水は多めに。枝物は水があがりにくいため、花瓶の8割位まで水を入れてしまっても大丈夫。
茎の硬さが中くらいの場合には、花瓶に対しておよそ半分くらいの水を入れておけばいいでしょう。
綺麗に魅せる「生け方」のポイント
1. 飾りたい花によって、花瓶の高さを変える
お花の見栄えももちろん大切ですが、大切なのは「安定感」。水が入った花瓶は、倒れると危ないので注意が必要です。
目安としては、植物に対して花瓶の高さが3分の1以上ある方が安心です。また重みのある植物には、安定感がある形の花器を選んだり、水を多めに入れたりするなど、都度調整しましょう。
2. 大切なのは「お花の良さ」が映えるように生けること
意識したほうが良いのは、お花の良さが出るように生けた方が良い、ということ。
花瓶に対してお花が大きく広がるような生け方や、花瓶から茎が見えないようにする生け方など、様々な見せ方があります。
高さのある枝物の場合
伸びた枝やそのシルエットがやしっかりと見えるよう、できるだけ長さを残したまま飾るのがきれいです。
ボリュームが大きいお花の場合
シャクヤクなどの花のボリュームが大きいお花を生ける場合には、先端よりも花器の足元、口元に生けた方がバランスがとりやすくなります。
いろいろなお花をミックスしてひとつの花瓶に飾るとき
お店で束ねて頂く際に、輪ゴムで束ねられているときがありますが、これは茎を圧迫していなければ、そのまま生けて貰っても大丈夫。
自分好みに生けたい場合は、下記の順序で生けると、簡単に綺麗に飾りやすくなります。
1. 比較的大き目で、枝分かれしているものを生ける。(他のお花を生けるときのストッパーのような役割も果たします)
2. 主役となるボリュームの大きめのお花を生ける
3. ニュアンスが出る、小さめのお花を生ける
自分好みのお花を選び、長持ちができるように下処理をし、お部屋にイメージ通りに飾ること。
ただなんとなく飾るだけでももちろんいいけれど、選び方や飾り方が少しずつ上手にできるようになることで、きっと見えてくる世界も変わってくるはず。
ぜひいろいろと試してみてくださいね。
土と風の植物園
スワッグ・ドライフラワーのある暮らしを提案するオンラインショップ。倉敷市の中心部から少し離れた緑豊かな小さなアトリエで制作したドライフラワーを販売。
厳選したドライフラワーや道具、動画を見ながら作れるスワッグ手作りキットなど、各種取り揃えています。
HP:https://tsuchikaze.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/tsuchikaze_official/?hl=ja
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