インテリアのプロが教える勉強部屋の作り方
Q1. 集中して勉強ができる部屋の特徴は?
A.緊張感と安心感のバランスがよい部屋
集中できる勉強部屋には、リラックスできる安心感と程よい緊張感のバランスが大切。
部屋やデスクのレイアウトを変えながら、いちばん集中できる環境を試してみるとよいかもしれません。
集中しやすい勉強部屋とは、リラックスできて程よい緊張感や安心感もある空間です。家族の視線があるリビングと比べて、一人部屋は緊張感に欠ける傾向があります。ただし、デスクのレイアウトを変えたり、余計な物を置かない工夫をしたりすることで、勉強部屋に程よい緊張感を作り出せます。
Q2. 子供と大人で集中できる勉強部屋に違いはあるの?
A.シンプルすぎる部屋は子供の集中力を下げる場合も
勉強に集中できる部屋として大人にも子供にも共通するのが、シンプルな部屋。
しかしあまりにシンプルすぎると、子供は緊張感が高まる場合もあります。
子供の性格に合わせた「適度にシンプルな部屋」を目指しましょう。
「集中できる勉強部屋=物が多すぎない」ということは共通していますが、大人と子供ではその度合いが異なります。例えばミニマルな勉強部屋は大人にとっては集中できる環境でも、子供から見ると殺風景で寒々しく、緊張しすぎて逆に集中できなくなることも。基本はシンプルでも色や柄を工夫し、温もりや落ち着き、明るさ、楽しさなども演出しましょう。
Q3. 勉強部屋のレイアウトで注意すべき点は?
A.余計な物が視界に入らないように注意
勉強部屋のレイアウトを考える上で、注意したいことがあります。
余計な物が視界に入る環境は、気が散ってしまい集中できません。
勉強に関連しない物は引き出しにしまうなどして、周りをすっきりと整頓させてから勉強を始めるようにしましょう。
座った時、勉強に関係のない物が視界に入らないように注意しましょう。人間の集中力は五感からのさまざまな情報に左右されますが、特に視覚からの情報に大きな影響を受けます。集中力をアップさせるためには、部屋に物が少ないことはもちろん、座った時にデスクの周りや正面に余計な物を置かないようにすることが大切です。
勉強が捗る部屋のレイアウト《机の配置》
Q. 勉強が捗る机の選び方は?
A.高さと広さをポイントに選ぶのがおすすめ
勉強部屋の机の高さは姿勢にも関連してくるため、とても重要です。
またあまりに狭すぎる机は作業効率が悪く、集中力を欠く場合も。店頭でいろいろ試してみるのがおすすめです。
高さ・広さに注目した選び方がおすすめです。机の高さは身長や椅子との相性に左右され、合わない高さを選ぶと姿勢が悪くなります。お店で実際に試して選ぶとよいですよ。それから広さも大切で、ゆとりを持って作業できる広さの机を選ぶとストレスを感じにくくなり、集中力アップが期待できます。
机のサイドに窓がくるようなレイアウト
勉強部屋に机を設置するときは、机のサイドに窓がくるようレイアウトするのがおすすめです。
前面にある窓は開放感がありますが、無意識に外の様子が気になってしまい集中力を欠く要因にもなります。
右利きの人は座って左側に窓がくるよう配置するのがコツ。窓からの自然光によって手元が明るくなり、集中力もアップします。
壁が背面になるように机をレイアウト
集中できる勉強部屋にしたいなら、壁を背後に机を配置するのもおすすめ。いわゆる社長室のようなレイアウトです。
顔を上げたときに壁が目の前にあると、圧迫感を感じて集中力が低下してしまうことも。
机の前を開放的にレイアウトすることで、勉強が捗る環境が作れます。
ぜひ、机の向きをくるっと180度移動してみてください。
一人暮らしの部屋におすすめのレイアウト
こちらは大学生や社会人の一人暮らしにおすすめのレイアウト。
部屋の端に机をL字型に配置し、独立した勉強部屋のように使用しています。
ワンルームの間取りでもこのように配置すれば、勉強に集中できておすすめ。部屋全体が見渡せるレイアウトで、解放感を感じられるのもよいですね。
目線の先にグリーンを配置して、癒し効果も抜群です。
壁からの圧迫感を軽減するレイアウト
机を壁向きに配置した勉強部屋は集中力が高まる一方で、圧迫感を感じやすいのがデメリット。
そんなときは、机と壁の間に隙間をあけて配置するとよいでしょう。こうするだけで壁からの圧迫感が軽減されます。
また、窓が目の前にある場合には、明るい色や透け感のあるカーテンをつけるのがおすすめ。
外からの光を取り入れつつ、余計なものを視界からシャットアウトしてくれます。
勉強机の場所を固定しないレイアウト
勉強机の場所を固定しないという新鮮なアイデアがこちら。折りたたみ式の机を使用した勉強部屋です。
折りたたむと持ち運びが便利になり、自分の好きな場所へ楽に移動できます。
机の向きを変えたり、勉強部屋を移動したりと気分によって変えられるのが魅力。間取りを気にせず勉強できるのもメリットです。
上手に気分転換することで、さらに集中力がアップしますね。
勉強が捗る部屋のレイアウト《色使い》
明るいベージュを基調としたレイアウト
勉強部屋で過ごす時間が多くなる受験生。
長時間の勉強で疲れた身体や緊張した精神をやわらげるなら、ベージュを基調とした勉強部屋がおすすめです。
明るいベージュは部屋に温もりと落ち着きを与えてくれ、程よくリラックスした状態で勉強に挑めます。
長時間滞在しても居心地のよい空間ですね。
アクセントクロスを取り入れたレイアウト
鎮静効果がある寒色系ブルーは、集中力を持続させるのにおすすめ。勉強部屋に色を取り入れたいなら、ブルー系をチョイスしましょう。
落ち着いたブルーをアクセントクロスに使用すれば、おしゃれな勉強部屋に。
兄弟並んだ勉強机でも、集中力が高まる色を使えば、自分の世界に入りやすい勉強部屋になります。
適度なブルーがちょうどよいレイアウト
こちらも集中力を高めるブルーを勉強部屋のカーテンに取り入れた実例。
壁紙の色を変えるのは難しいというお家も、カーテンなら気軽に変えられておすすめです。
部屋全体にブルーを使うと冷たい印象になり、居心地の悪い空間になってしまうことも。
アクセント的にブルーを取り入れれば、落ち着き感もあるバランスのよい勉強部屋になりますね。
暖色系を視界からなくすレイアウト
リラックス効果の高い暖色系は無意識に脳が休もうとしてしまい、集中したいときにはあまりおすすめできない色。
でも「温かみのある暖色系カラーは、部屋のレイアウトに取り入れたい」という方も多いかもしれません。
そんなときには、机に向かったときの視界から暖色系アイテムをシャットアウトするのがおすすめ。
オンオフを切り替えられるバランスのよい勉強部屋になりますよ。
脳を活性化するライトを使ったレイアウト
夜遅くまでがんばる受験生の勉強部屋には、デスクライトも重要アイテム。集中力を高めるには、ライトの色選びも大切なポイントです。
おすすめは「昼光色(ちゅうこうしょく)」と呼ばれる、青みがかった明るい色のライト。
脳を覚醒化する効果があるほか、細かい部分がよく見えるため勉強に適しています。
多くの塾や予備校でも使われている昼光色の照明。ぜひ試してみてください。
勉強が捗る部屋のレイアウト《照明》
Q. 勉強が捗る照明の選び方は?
A.メインは程よい明るさ、手元は文字が見やすい明るい照明を
勉強部屋の照明は、メイン照明と手元照明の明るさを変えるのがおすすめ。
メイン照明を温かみのあるオレンジ系のライトにすると、勉強の休憩タイムにも気が休まります。
部屋全体を照らすメイン照明と、デスクに置く手元照明の選び方を分けて考えます。まず、部屋のメイン照明はあまりに明るすぎると逆に気が散るので、程よい明るさで温もりを感じる光の色がおすすめです。一方の手元照明は、文字が見やすいように明るく青みがかった白い光のものにしましょう。
男前テイストがおしゃれな照明レイアウト
手元を大きく照らすおしゃれなデスクライト。
男前インテリアの勉強部屋との相性も抜群です。シンプルで広々とした机には余計な物を置かず、勉強効率アップ。
生活スペースとの間に仕切りを設けることで、集中して勉強ができそうですね。
ワンルームの間取りにもおすすめ。受験生や社会人も使いやすい、勉強部屋レイアウトです。
横長ライトで明るい照明レイアウト
手元を広く明るく照らす横長のライトは、子供の勉強部屋に効果的です。
小さな子供のやる気を持続させるには、環境づくりが大切。
デスクライトや世界地図などを配置して、ワクワクする「自分だけの勉強スペース」を作ってあげることがポイントです。
間取り的に勉強部屋を確保できない場合は、リビングやキッチンカウンターの片隅などに、ちょっとした専用スペースを設けるだけでも気分が上がりますよ。
レトロで可愛い照明レイアウト
どこか懐かしいレトロなデザインのデスクライト。モノトーンとナチュラルでまとめた、アメリカンテイストの勉強部屋のインテリアとマッチしています。
シェードが丸いタイプのデスクライトは横長に光が届かないため、コンパクトな勉強机におすすめ。
ピンポイントで手元を照らしてくれるので、集中力もアップします。
角度を変えられる照明レイアウト
すっきりと整頓された机で、集中力がキープできそうなこちらの勉強部屋レイアウト。
日差しがたっぷりと差し込む大きな窓で、部屋全体が明るい印象です。
手元を照らすデスクライトには、角度調節が自在なタイプを使用。
段階をつけて調節できるこのようなライトは、子供も大人も使いやすく人気です。
シックなインテリアの照明レイアウト
シックな勉強部屋にマッチするスタイリッシュなデスクライト。
モノトーンとウッドでまとめたおしゃれなインテリアによく合います。
先端にかけて広がるシェードのデザインは、手元を大きく照らし集中力アップ。
こちらのお宅では、リビングの一角を子供の勉強スペースとしてレイアウトしています。
勉強が捗る部屋のレイアウト《収納》
机のサイドに収納ラックをレイアウト
勉強中のさまざまな誘惑に負けないようにするコツは、机の上に物を置かないこと。
目線のすぐ前に漫画やゲームがあると、どうしても気になりますよね。
机の上はすっきりさせ、収納はサイドか背後につくるのがおすすめです。
実例では机のサイドに収納ラックをレイアウト。
かごやボックスを使って中身を見えないようにするのも、気が散らないようにするコツです。
使い勝手のよい可動棚を配置したレイアウト
こちらの実例は、机のサイドに可動式の収納棚を配置したレイアウト。
辞書や参考書などもたくさん収納でき、サッと取り出せるので受験生も使いやすいですね。
フレキシブルな可動棚は、子供の勉強部屋にもおすすめ。成長に合わせて高さを変えられるのが魅力です。
大容量を収納しても圧迫感が少なく、実用性とおしゃれさを兼ねた理想的な勉強部屋になります。
シンプルな大人の勉強部屋レイアウト
大人の勉強部屋におすすめなのが、机と本棚のみを配置した無駄のないシンプルなレイアウト。
本棚を机の背後にレイアウトすることで、机の天板の広さを最大限活用できるのがポイントです。
木目調の家具を取り入れたナチュラルなインテリアで、集中力もアップ。
大人の書斎としてもおすすめの、シンプルな勉強部屋レイアウトです。
DIYで楽しむ勉強部屋レイアウト
理想にぴったりの収納棚が見つからないときは、DIYしてみるのもおすすめです。
こちらの実例は、机も収納棚もすべて手作り。おしゃれで実用的なDIYグッズが揃う「PINK FLAG」の製品を使っています。
棚のサイズや配置など、自由にカスタマイズできるのが魅力的。棚を高い位置に配置することで、目の前の圧迫感が軽減されます。
子供の集中力がアップする、勉強部屋レイアウトです。
シンプル収納の勉強部屋レイアウト
勉強部屋に必要最低限な物だけをレイアウトすれば、気が散る心配がなく集中力もアップ。
出窓のスペースにボックスを配置して教科書を収納しているため、勉強机が広々と使えます。
また、デスク横にはカバンの固定席を作り、毎日の準備もスムーズに。
シンプルタイプの洋服ハンガーや色味を抑えたベッドカバーなど、勉強を邪魔しないすっきりとした勉強部屋のインテリアになっています。
勉強が捗る部屋で効率的に学ぼう!
今回は集中力がアップする勉強部屋のレイアウトを特集しました。真似したくなる勉強部屋はありましたか?
集中できる勉強部屋づくりのコツは、勉強机の配置・インテリアの色使いなど、ちょっとしたレイアウトを工夫すること。リビングから離すなど、間取りを考慮して勉強部屋を確保するのもおすすめです。
子供・受験生・大人などそれぞれに合わせたレイアウトで、集中力がアップする勉強部屋を目指してみてくださいね。
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