恋愛に関する【両思い・結婚】の四字熟語
ここでは両思いや結婚にまつわる四字熟語について見ていきましょう。両思いや結婚といえば、生き生きとした幸せなイメージ。そんな情景が浮かぶような可愛い四字熟語を集めました。
由来や語源を見てみると、その四字熟語が持つ深い意味がわかります。ときには両思いの相手に「愛してる」の気持ちを伝える手段として使うのも◎。結婚のお祝いなどに幸せな四字熟語を一言添えるのもよいですね。
相思相愛(そうしそうあい)
両思いや恋愛にまつわる代表的な四字熟語と言えば「相思相愛(そうしそうあい)」。歌詞や小説などでもよく使われる言葉です。互いに思いあい、愛しあっているという意味で、まさに両思いの2人にぴったりの可愛い四字熟語ですね。
仲むつまじい男女を指す場合にも使え、結婚している幸せなカップルにも似合う言葉。双方が同じ思いであることを意味し、ビジネスシーンで使われる場合もあります。
好きの気持ちがあふれる、両思いの幸せな四字熟語です。
落花流水(らっかりゅうすい)
両思いにまつわる四字熟語といえば「落花流水(らっかりゅうすい)」も有名。落ちた花は流水のままに流れたいと思い、流水は落ちた花をのせて流れたいと思う、という意味合いです。落花と流水をそれぞれ両思いの男女に置き換えて、男女が互いに好きだと思い合う状態を表現しています。
花が川の流れに任せてサラサラとすべっていく情景が浮かぶような、美しく可愛い両思いの四字熟語。一方で、時がむなしく過ぎてしまう切ない感情や別離の意味もあるので、使うシーンには注意が必要です。
比翼連理(ひよくれんり)
「比翼連理(ひよくれんり)」も、両思いを示す四字熟語。お互いを好きだと思う男女の気持ちがとても深い状態をたとえた言葉です。幸せなカップルの関係を表現する際にも使われます。
「比翼」とは、2羽の鳥が翼を並べている状態。また常に一体となって飛ぶ、架空の鳥を意味する言葉です。「連理」は根元の違う2本の木の枝や幹が絡まりあい、連なるようになった様子。両思いの心の結びつきが表された、恋愛にまつわる幸せな四字熟語です。
水魚之交(すいぎょのまじわり)
「水魚之交(すいぎょのまじわり)」とは、水と魚が切っても切れない関係を表す言葉で、転じて幸せな両思いのカップルや夫婦の仲がよいこと、またとても親しい友情などを意味します。
中国三国時代を描いた『三国志』の中の一文が由来。『三国志』では武将と軍師の男同士の絆を表現しているとおり、恋愛以外でも使えるかっこいい四字熟語です。仲のよさを表す際に使ってみてくださいね。
鴛鴦之契(えんおうのちぎり)
「鴛鴦之契(えんおうのちぎり)」とは、夫婦の固い絆や一生仲よく連れ添うという約束を意味する四字熟語です。「鴛鴦(えんおう)」は雄と雌のオシドリのこと。オシドリは雄が雌に寄り添う鳥であることから、幸せなカップルの仲のよさにたとえています。
由来となっているのは、悪い王によって引き裂かれ別の墓に葬られた、中国戦国時代の夫婦の物語。墓から生えてきた木の根がからみあい枝が連なり、そこでオシドリの夫婦が悲しげに泣いていたという切ないストーリーです。響きのかっこいい四字熟語ですね。
偕老同穴(かいろうどうけつ)
「偕老同穴(かいろうどうけつ)」とは、夫婦の仲がよく固い信頼で結ばれていることを意味する四字熟語。「偕老(かいろう)」とは、一緒に過ごし共に老いていくこと、「同穴(どうけつ)」とは同じお墓に入ることを指しています。
長い結婚生活は、一緒に歳を重ねるということ。恋愛をしていた頃の好きという感情を超え、生涯のパートナーとして歩んでいく幸せな関係を表現した四字熟語ですね。結婚祝いのメッセージにもおすすめです。
恋愛に関する【切ない片思い】の四字熟語
ここでは切ない片思いにまつわる四字熟語を集めました。一途な片思いや叶わない恋など、現在片思い中の人も、片思いをしていた頃が懐かしい人も共感できるものばかり。
切ない恋愛を表現する「エモい」四字熟語は、片思いの相手に伝えたり、推しへのファンメッセージに役立てたりしてみてください。それではさっそく見ていきましょう。
一日千秋(いちじつせんしゅう)
「一日千秋(いちじつせんしゅう)」とは、1日で秋が1000回も訪れるように感じられるほど長い、という意味の恋愛に関する四字熟語です。「職場や学校など、平日なら顔を合わせる機会のある片思いの相手に、休日には会えない…」という切ない経験をしたことのある人も多いのでは?
秋という季節が使われているところに、叶わない恋や切ない気持ちが表現されています。片思い中の好きな相手を思う気持ちを、絶妙に表現する可愛い四字熟語。漢字が簡単でかっこいいので、書き初めにもおすすめです。
寤寐思服(ごびしふく)
「寤寐思服(ごびしふく)」とは、寝ても覚めても相手のことが忘れられないさまを表す一途な恋愛の四字熟語。「寤(ご)」は起床を、「寐(び)」は就寝を意味しています。
中国最古のポエム集『詩経』由来の言葉で、片思い中のその人のことしか考えられない、という一途な気持ちを見事に表現した言葉。片思い中の相手に伝えると少し重いと感じられてしまうかもしれないので、相手との関係性やタイミングに気をつけましょう。
昼想夜夢(ちゅうそうやむ)
「昼想夜夢(ちゅうそうやむ)」とは、目が覚めている昼間に思ったことを寝ているときの夢にまで見る、という意味。「寤寐思服(ごびしふく)」とよく似た四字熟語です。
片思い中は、好きな相手のことばかり一途に考えすぎて夢の中にまで出てくる、なんて経験ありませんか?相手のことが好きで仕方がないというときに使える言葉ですね。漢字の並びが幻想的でかっこいい四字熟語です。
人面桃花(じんめんとうか)
「人面桃花(じんめんとうか)」とは心の中では思いながらも会えない女性のことを表した、叶わない恋の四字熟語。かつて桃の木の下で出会った美人が忘れられず、再び同じ場所を訪れたがもう会えないという意味です。
唐の時代の、中国の詩に関する逸話集『本事詩』に由来する言葉。好きな女性を思う切ない気持ちが、4文字に込められています。手の届かない相手に片思い中の、切ない恋愛によく合う四字熟語です。
愛屋及烏(あいおくきゅうう)
「愛屋及烏(あいおくきゅうう)」も、片思いにぴったりの四字熟語。愛している人にかかわるものはすべて愛おしい、という気持ちを表現しています。その人の家の屋根に止まっているカラスでさえも、愛おしく感じることを表した4文字です。
片思い中はその人に関連するものを目にするだけで幸せになれる、そんな経験はないでしょうか?好きな人のすべてに夢中になっている時期を表現する言葉ですね。盲目過ぎる片思いにのめり込んでいる友達を止めたいときにも、ぜひ使ってみてください。
恋愛に関する【辛い失恋・別れ】の四字熟語
ここでは、失恋にまつわる四字熟語をご紹介。恋愛は幸せなことばかりではありません。辛い失恋や叶わない恋への感情は今も昔も変わらず、そんな人たちの心情を表す四字熟語もたくさん。失恋への未練や嫉妬の気持ちが込められた言葉もあります。
失恋の四字熟語からは、昔の人の多くも今と同じように恋愛や別れを経験してきたことがわかりますね。失恋してしまったときや、切ない失恋で元気のない友人を慰めたいときに使ってみてください。
垂頭喪気(すいとうそうき)
「垂頭喪気(すいとうそうき)」とは、気持ちが落ち込んでしょんぼりしている状態を表しています。「垂頭」は頭を垂れること、「喪気」は元気を失うという意味。
失恋以外でも、落ち込んでうなだれてしまっている状態に使う場合があります。同じような意味を持つ言葉で「灰心喪気(かいしんそうき)」という四字熟語も。「灰心」とは火が消えてしまった後の冷たい灰を意味します。どちらも失恋した切ない感情にぴったりな四字熟語です。
団雪之扇(だんせつのおうぎ)
「団雪之扇(だんせつのおうぎ)」とは、男性に捨てられた女性を意味する辛い失恋の四字熟語。扇の手放せない暑い季節が過ぎ寒い季節が来ると、やがて扇は捨てられてしまうところからたとえられています。辛い恋愛の終わりを思わせる、何とも切ない言葉です。
中国の前漢時代、失恋した女性が自分を白くて丸い扇に例えて詠んだ詩が由来。美しい字面とは裏腹に、辛い意味を含んだ失恋の四字熟語です。
盈盈一水(えいえいいっすい)
「盈盈一水(えいえいいっすい)」とは、水に満ちた川に隔てられ、思いを交わした人と会えない辛い心情を表現した言葉。遠距離恋愛中の切ない恋愛にも当てはまりますね。会えない辛さに耐えきれず、好きな気持ちがありながらも別れを選んだ経験はありませんか?
この四字熟語の「川」とは天の川。織姫と彦星にまつわる七夕伝説に由来しています。難しい四字熟語ですが、ぜひ覚えて七夕の季節に友達や家族に教えてあげてくださいね。
瓶墜簪折(へいついしんせつ)
「瓶墜簪折(へいついしんせつ)」とは、男女が二度と会えないことを表現した失恋にまつわる四字熟語です。「瓶」は井戸の水を汲むための釣瓶(つるべ)のこと。釣瓶の縄が切れて底に落ち、玉の簪(かんざし)が2つに折れてしまったことを描写しています。
その様子から、「二度と元に戻らないもの」「男女が離れてしまい、再び会うことがない状況」を意味するようになりました。失恋や切ない別れを連想させる四字熟語。漢字検定1級レベルの難しい漢字が使われています。
雨霖鈴曲(うりんれいきょく)
恋愛にまつわる切ない四字熟語なら「雨霖鈴曲(うりんれいきょく)」という言葉も。中国の皇帝・玄宗が、愛する楊貴妃の死に思いをめぐらせ作った曲の名前です。
安禄山の乱のさなか、皇帝は部下や民衆からの要求で、妃を自害させてしまいました。その後、霧雨の中で雨音と馬に着けた鈴の音が不思議と調和するのを耳にした玄宗皇帝。そして作られたのがこの曲です。
歴史の波に翻弄され、叶わない恋となってしまった2人。切ない音色が聞こえてくるような言葉です。
愛執染着(あいしゅうぜんちゃく)
「愛執染着(あいしゅうぜんちゃく)」とは、愛する人に執着している状態を表す言葉。重い愛情がゆえに相手のことを考えすぎたり、連絡をし続けたりしてしまうことはありませんか?
執着しすぎる重い恋愛は、悪い結果を引き起こしてしまうことも。未練の残る重い恋愛を引きずっている人は、この四字熟語を思い出してみましょう。恋愛は引き際も大切。悪い思い出にしないためにも、美しく終わらせたいものです。
万里一空(ばんりいっくう)
恋人と復縁したい人に捧げたい四字熟語が「万里一空(ばんりいっくう)」。ある目標に向かって努力を怠らず頑張ること、を意味する言葉です。好きな人と復縁をしたいなら、まずは自分を磨くことが大切。
恋愛のことはいったん忘れて、自分自身が打ち込めるものを見つけるのが幸せへの第一歩です。万里一空の心で一生懸命何かに励む姿は、別れた恋人にも輝いて見えるはず。恋愛に直接関係のある四字熟語ではありませんが、座右の銘にして自分を成長させましょう。
恋愛に関する【告白】の四字熟語
ここでは告白にまつわる四字熟語を集めました。四字熟語には「好き」という気持ちを表現するものもたくさん。今回はよく耳にする言葉や馴染みのない言葉まで、3つをピックアップしました。
難しい漢字が使われているものもあり、あまり使う機会はないかもしれませんが、この機会にぜひ覚えてみてくださいね!
無我夢中(むがむちゅう)
よく耳にする「無我夢中(むがむちゅう)」とは、我を忘れ何かに心を奪われる様子を意味します。恋愛に限定した四字熟語ではないですが、誰かを好きになると無我夢中になりがち。漢字の並びからも、我を忘れて相手を好きでたまらない様子が伝わります。
片思いでも両思いでも、無我夢中な恋愛は相手に重いと感じさせてしまう場合も。恋愛において一途な気持ちは素敵ですが、自分を失わない程度に幸せな恋をしたいものです。
喋喋喃喃(ちょうちょうなんなん)
「喋喋喃喃(ちょうちょうなんなん)」とは仲のよい男女が近い距離で何かを伝え合う様子を表す、幸せを感じられる四字熟語。付き合いはじめたばかりの2人が、大好きな気持ちをささやき合うようなイメージです。
ただの内緒話というよりも親しげに話すさまが連想され、幸せな恋人同士にぴったり。「喋喋(ちょうちょう)」は絶え間なく話すこと、「喃喃(なんなん)」は小さな声でささやくという意味です。「喋々喃々」と書く場合もあります。
拈華微笑(ねんげみしょう)
愛してる気持ちを伝えるなら「拈華微笑(ねんげみしょう)」がぴったり。言葉を使わなくとも心を通じて思いを伝えることを意味しています。仏教の言葉がもとになっており、拈華(ねんげ)は花をひねるということ。
特に恋愛に関する四字熟語ではありませんが、長く連れ添った夫婦やカップルにぴったりの言葉です。「愛してる」と言い合える仲であれば、きっと心で通じるはず。愛してるとなかなか口に出さない、日本人の奥ゆかしさを感じられる四字熟語です。
恋愛にまつわる四字熟語で好きな気持ちを表現しよう
今回は恋愛にまつわる四字熟語を特集しましたが、いかがでしたか?切ない片思いや恋愛が成就した両思い、悲しい失恋など、さまざまな恋愛を表す言葉がたくさんありました。
「好き」や「愛してる」という一途な思いを伝えるには、四字熟語を使うのもひとつの方法。可愛い漢字を使ったものや響きがかっこいいものをサラッと使ってみましょう。
昔の人の恋愛に思いを馳せながら、四字熟語の世界を堪能してみてくださいね!
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