網戸の掃除の仕方や必要な道具が分からず、長いこと網戸を掃除せず手を付けない方が多いのではないでしょうか。今回は、普段なかなか洗わない網戸掃除の仕方を解説します。重曹や掃除機、ストッキングを使った簡単な方法もご紹介します。
網戸汚れの原因とは?
年末の大掃除以外でも網戸掃除はしていますか?網戸を外して定期的に掃除するのは面倒と思う方もいるでしょう。窓と比べると網戸は汚れていることに気づきにくいですが、実はたくさんの汚れが付着しています。
網戸が汚れる原因は、部屋の外側だけでなく、内側にもあります。外側からの汚れの原因は、土埃や車などから出る排気ガス、工場から出る煙、花粉や黄砂などがあります。内側からの汚れの原因は、ホコリや手垢、台所の油・カビなどです。
また、タバコのヤニも網戸を汚す原因になります。タバコの煙を出すために窓を開けて、網戸にする方も多いはずです。外に出て吸うにしても網戸は外にある物ですから煙がかかってしまいます。
土埃や排気ガスなど外側からの汚れが網戸に付着することは避けられませんが、内側からの汚れであれば改善できることがあると思うので、気になった方は見直してみてはどうでしょうか?
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網戸掃除の方法
重曹とメラミンスポンジを使った網戸掃除の仕方
重曹とメラミンスポンジを組み合わせて網戸を掃除すれば、頑固な汚れを落とすことができます。
重曹には適度な研磨力があります。弱アルカリ性のため、油汚れの分解に適しています。また、消臭効果も期待できます。
メラミンスポンジは「激落ちくん」で有名な掃除用の白いスポンジです。
表面を研磨することで汚れを落としていきます。水で濡らすだけ掃除ができるので、洗剤を使う必要がなく経済的にもありがたい掃除道具です。
<用意するもの>
- 重曹
- スプレーボトル(100均で販売されています。無い場合にはバケツなどでも代用可能です。)
- 水をいれたバケツ
- メラミンスポンジ(ハサミやカッターで使いやすい大きさに切っておきます。)
- 手袋
- 掃除機
- 新聞紙または大きめの広告
<手順>
- スプレーボトルに重曹水を作ります。200ccのぬるま湯に小さじ1杯の重曹を入れてよく振ってください。
- 網戸を外してスプレーを吹きかけます。この時、床などが濡れないように新聞紙や広告を敷いておいてください。吹きかけ終わったら少し時間を置いてください。
- メラミンスポンジを水で濡らし、上から下にむかって網戸を軽く拭いていきます(洗剤は必要ありません)。一度拭いただけでもメラミンスポンジが汚れてしまいます。バケツで洗いながら使用しましょう。
- 片側が終わったら反対側も同じよう重曹水をスプレーし、メラミンスポンジで拭きます。
- 両面とも終了したら少し乾かしてから取り付けてください。その後、ホコリやメラミンスポンジのカスを掃除機や箒などで掃除したら終わりです。
メラミンスポンジは徐々に小さくなっていくので、使いづらくなったら新しいものと交換してください。
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掃除機を使った網戸掃除の仕方
掃除機を使って、網戸を掃除する方法を紹介します。ベランダのスペースが狭く、網戸を外して掃除する機会は少ないかもしれません。また、網戸を外すことが大変で、外さないまま掃除をすることも多いかもしれません。
掃除機を使えば、網戸を外さずに限られたスペースで簡単に掃除をすることができます。汚れが気になった時に手軽に掃除ができるので、とても便利です。
<用意するもの>
- 掃除機:網戸のゴミやホコリを吸い取るために使います。
- 新聞紙または大きめの広告
- ガムテープ:新聞紙や広告を網戸に貼り付ける際に使います。
<手順>
- 掃除機をかける反対側の網戸に新聞紙や段ボールをガムテープなどでとめて覆います。反対側をふさぐことで、空気が逃げず、掃除機の吸引力が増し、汚れがとれやすくなります。
- 掃除中に落ちたゴミや窓周辺のサッシの隙間の汚れも一緒に吸い取りましょう。
細かい網戸の目をなぞりやすいハケブラシなどを使って、上から下へとホコリを払いながら、そのまま掃除機で吸い取る方法もあります。
掃除機を使って網戸を掃除する際には、掃除中に落ちたゴミや窓周辺のサッシの隙間の汚れも一緒に吸い取りましょう。
この後、洗剤や水拭きをするとより綺麗になりますが、まずは、掃除機だけで網戸掃除を済ませることも可能です。手軽な方法を知っておくと、普段から網戸掃除もやりやすくなりますね。
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手軽でエコなストッキングを使った網戸掃除の仕方
網戸掃除には、身近なストッキングを使うことも出来ます。電線して履けなくなり捨ててしまうストッキングも網戸掃除では大活躍です。
<用意するもの>
- 使わなくなったストッキング
- いらなくなった靴下や古布など
- 新聞紙または大きめの広告
- ガムテープ
<手順>
- 網戸を外さず掃除する場合には、内側(窓側)に新聞紙を貼っておくことで養生し、ホコリがとび移るのを防ぎましょう。
- ストッキングの中に、靴下や古布を入れて厚みを出し、お団子のようにして、手に持ちやすい大きさに丸めます。
- そのまま、スポンジのように網戸を上から下へとなぞっていきます。同じ方法でストッキングを使ってサッシの掃除もできます。靴下を入れて厚みを出したストッキングで、サッシを拭くだけです。網戸を掃除するタイミングでサッシも掃除してしまうのがおすすめです。
これだけで、網戸のホコリやゴミ、汚れがするするととれます。繊維が細かいストッキングの静電気で、ホコリや汚れを吸着するというわけです。
網戸が乾いた状態でやるのがいいので、他の掃除方法と併用する場合は、最初に行うのがいいでしょう。水拭きや掃除用のスプレーを使う場合でも、このストッキングによる掃除を済ませておくと、その後、網目にゴミやほこりが詰まったりすることなく、効果的です。
ストッキングで取りきれなかった汚れを落とすためには、石けん水などの洗剤や、重曹水のスプレーなどを網戸に吹きかけて、汚れが浮くのを待って、布などで拭きとります。
ちなみに、ストッキングによる掃除は、網戸だけでなく、窓や鏡、またハンガーなどにかぶせて部屋の隅や家具の隙間のホコリをとるのにも重宝します。いらなくなったストッキングや靴下は捨てずにストックしておくと良いでしょう。
吸着シートを使った網戸掃除の仕方
網戸の掃除では、吸着シートを使う方法も便利です。一般的な市販の掃除用のウエットタイプの吸着シートで網戸の掃除もできてしまいます。床掃除のついでに網戸も掃除してみてはいかがでしょうか?
<用意するもの>
- ペーパーモップ(床掃除用で販売されているワイパーなど)
- 吸着シート
<手順>
- ペーパーモップに吸着シートをつけます。この時、持ち手の長さは持ちやすいように、短めにして調整します。
- 内側の網戸から掃除をしていきます。上から下へ、左右と動かして拭いていきます。シートが真っ黒になったら、新たにシートを交換して掃除します。外側からも同様に拭いていきます。
モップにシートをつけるだけで準備ができ、シートが汚れたら捨てるだけなので、とても手軽です。一度効果を感じると、網戸掃除も簡単にできるとわかり、もう少しまめに掃除しようという気になるかもしれません。長く掃除していなかった場合などは、まず、その汚れに驚くでしょう。
網戸の大きさや数によっては、吸着シートを沢山使う必要も出てきます。吸着シートは容量の大きいものを用意しておくといいかもしれませんね。
忙しいなかでも、簡単で手軽にできる方法やコツをつかんでおくと、網戸掃除も億劫にならずにできるのではないでしょうか。普段からこまめな手入れを心がけておくことで、汚れが溜まりづらくなり、掃除も楽になります。
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網戸掃除のコツ
網戸はゆっくりと掃除をする
網戸には様々な汚れが付着しています。土埃や排気ガス、近くに工場があれば煙突から出ている煙、家の中でタバコを吸う人がいればその煙からヤニが付着することあります。こうした汚れは付着すると簡単に落とすことができず、時間が経てば経つほどより落としにくくなります。
網戸の取り外しが面倒だからと、軽く拭いて終わらせてしまうこともあるかもしれません。見た目は綺麗になりますが、臭いの原因を完全に落とすことはできません。重曹には消臭効果もあるのでヤニのような頑固に残る臭いも消してくれます。網戸掃除をする時は焦らずゆっくりやることが綺麗にするコツです。
サッシ部分も掃除しておきたい
サッシの掃除は手間がかかるため、普段の掃除では避けてしまいがちです。気が付いた時には砂埃や髪の毛がこびりついて、隅の方は真っ黒になっていたことはありませんか?
サッシには車の排気ガスや砂埃などの外側からの汚れと部屋の中の埃、ペットの毛や人の髪の毛・フケ、手垢などの内側からの汚れのどちらも付着しています。
また、窓付近は結露の影響で常にジメジメとしていてカビが生えやすい場所です。サッシにカビが生えると見た目が悪くなるだけでなく、空気中に浮遊することでアレルギーを発生させるなど人体にも悪い影響を与えてしまいます。
網戸と合わせてサッシも定期的に掃除をして快適な毎日を過ごしましょう。
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網戸掃除をするときの注意点
力を入れすぎない
どうしても落とせない頑固な汚れがあっても絶対に力を入れすぎないでください。網戸が破れやすくなったり、傷つくことで臭いが付きやすくなったりする原因になります。特にメラミンスポンジを使用する際は注意が必要です。
メラミンスポンジは、柔らかいヤスリのような物だと考えてください。汚れを洗い落としているのではなく削り取っているイメージです。強くこすってしまうと汚れと一緒に網戸にも傷をつけてしまいます。
また、日当たりの良い場所に設置されている網戸は紫外線の影響で通常よりも劣化が早いため、弱い力でも破れてしまうことがあります。古い網戸も劣化で破れてしまう可能性が高いです。掃除をする前に網戸の状態を確認しておきましょう。
手袋をする
メラミンスポンジで掃除をする際には、肌が傷つくのを防ぐため、手袋をしてください。ゴム手袋でも構いません。メラミンスポンジは摩耗するためどんどん小さくなっていきます。使いづらくなったら新しい物に変えてください。
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網戸の汚れを防ぐ方法
普段からなるべく汚れを溜めない環境を作っておくと、いざ掃除をする時に簡単かつ短時間で済ませることができます。ここでは網戸の汚れを防ぐ方法を2つご紹介します。
結露防止スプレー
網戸の汚れ防止に効果が期待できるのが窓用の「結露防止スプレー」です。冬場の寒い時期に発生する結露を防ぐための結露防止スプレーですが防いでくれるのは水滴だけではありません。
結露防止スプレーには花粉やホコリの付着を防止するタイプの製品があり、網戸に吹き付けておくだけで汚れの付着をある程度防ぐことができます。 網戸が綺麗な状態の時ほど効果が高いので掃除終わりにスプレーしておきましょう。
そのまま吹きつけるだけだとほとんど素通りしてしまうので、スプレーするときは網戸の裏側から乾いた布でおさえておくとまんべんなく吹きつけられます。最後に伸ばすように拭きあげることでムラなく仕上がります。
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柔軟剤
網戸の汚れ防止には「柔軟剤」も効果的です。柔軟剤の成分には静電気を抑える働きがあり、網戸に塗ることでホコリを引き寄せる静電気の発生を防止し汚れが付着しにくくなります。
柔軟剤は洗濯用に市販されているものを使用します。自宅にあるものを使って網戸の汚れを防ぐことができるので、追加で掃除グッズを購入する必要もなく経済的です。
柔軟剤を雑巾やスポンジに染み込ませたら網戸の外側・内側にまんべんなく塗ってください。ノビが悪いと感じる場合は水で少し薄めると塗りやすくなります。柔軟剤の効果は2カ月程度持続します。掃除の仕上げに柔軟剤を使えばホコリがつきにくくなり風通しも良くなります。
網戸掃除が必要な頻度
網戸掃除の頻度は、住んでいる場所や生活スタイルによって異なりますが、最低でも半年に1回が良いでしょう。おすすめの時期は、花粉シーズンと台風シーズンが過ぎた頃です。
汚れを放っておくと、網戸の目が詰まって風通しが悪くなる、眺めが悪くなる、雨が当たって汚れが窓に移るなどといったデメリットがたくさんあります。定期的に掃除をして、少しでも清潔に保てば生活も明るくなります。
交通量の多い道路や公園に面していたり、工場が近くにあったりする場合には、通常よりも網戸が汚れやすいため、掃除する回数を増やしても良いかもしれません。簡単に網戸掃除ができる専用のシートやスポンジ、ワイパーなども販売されているので、無理なく継続できる方法を取り入れましょう。
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