無垢フローリングのリノベーションワンルームでつくる「やわらかなインダストリアル」。8畳の一人暮らしインテリア
無垢床とステンレス・キッチンのリノベーションルーム。
お気に入りの名作テーブルとDIYのアイディアでかっこよく住みこなしている、一人暮らしのワンルームを拝見しました。
text : Miha Tamura / photo : @kuri__suke
ざっくりリノベを住みこなす
くりすけさんが上京して初めての一人暮らしに選んだお部屋は、8畳ほどのワンルーム。雑居ビルの中のワンフロア占有というちょっと変わった物件で、リノベーションでかっこいい雰囲気のお部屋に生まれ変わっています。
「もともと、リノベーションの部屋に住みたいなと思って探していて。一番決め手になったのは、キッチンと無垢フローリング。木の雰囲気のある部屋に住みたいと思っていて、ちょうどイメージに合うものがありました」
インテリアのメインになっているのは、実家から持ってこられたというマルセル・ブロイヤーの不朽の名作、ラッチオテーブル。
スチールパイプを使ったちょっと無骨な雰囲気が、無垢の木の床と絶妙にマッチしています。
合わせているのは、ニトリのキャンプチェア。
テーブルの上に置かれた白のデスクオーガナイザーはIKEAのもの。
どんなふうにも使える2つのテーブル。配置をいろいろと変えながらフレキシブルに使われています。
インテリアのイメージは、「男っぽすぎない、インダストリアル」。
マルセル・ブロイヤーの名作テーブルをメインに、それに合うものをと黒やスチール素材の家具を選ばれていったそう。
ただしあまりにも男っぽくならないように、家電は白で揃えたり、白のキャンプチェアを組み合わせたりと、あえて抜けをつくることも意識されています。
「Instagramの韓国インテリアの写真を参考にしたり、インダストリアルと、韓国インテリアのミックスした感じで作ろうと思っています」
シンプルでざっくりとしたリノベのお部屋。ご自身で工夫されているところもたくさんあります。
「収納」と書かれていた奥まったスペースは、扉やハンガーポールがなかったため、ベッドを置いて、自分で突っ張り式のハンガーラックを設置。
目隠しと収納の一石二鳥になっています。
こちらは、オールステンレスのシンプルさがかっこいいキッチン。
洗面台も兼ねているため、足りない収納や鏡の置き場所はラブリコパーツと2×4材で自作。
実は、他にもラックを作ろうと思って購入した2×4材のサイズを間違えてしまったというくりすけさん。レンガの上にそのまま載せてみたところ、いい感じのマガジンラックになっています。
浮かせることで空間に広がりを持たせることもでき、これは真似したいアイディア。
あるものでつくる
「あまりなんでも買わないで、ある物でやろうとする派です」とくりすけさん。
確かに、部屋の中にはテーブルとチェア、スチールラック以外の家具や、プラスチックの収納用品はありません。今持っているものを、うまく活用するのがとても上手いんですね。
例えば、レース生地のベッドカバーを折ってカーテンとして利用したり。
Aesopの空き瓶にドライフラワーを入れてみたり。
なんでも購入するのではなく、空き箱や紙袋などもおしゃれに活用されています。
ベッドサイドも、テーブルではなくボックスの上にBALMUDAのランタンを。
写真も額装はせず壁にそのまま貼るのが、雰囲気に合っていていいですね。
テレビはおかず、普段はスピーカーで音楽を流しっぱなしにして楽しんでいるというくりすけさん。
部屋の匂いにもこだわりがあり、サンタマリア・ノヴェッラのポプリや、メゾンマルジェラのキャンドルがお気に入り。
黒やスチール、ステンレスのざっくりと無骨な男っぽさと、無垢の木や白、グレーのやわらかさが同居していたくりすけさんのお部屋。
無垢床のリノベーションワンルーム、こんなふうに使いこなしてみたいと思わせる、オリジナルの空間に仕上がっていました。
くりすけさんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/kuri__suke/
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