内祝いの感謝はメッセージを添えよう
結婚・出産でお祝いの品や現金をいただいたときにお返しをする「内祝い」。感謝の気持ちを表現したくてもマナーが分からない人も多いのではないでしょうか。
実は、内祝いのメッセージには一定の書き方があります。テンプレート文章に少しアレンジをするだけで失礼のない、かつ感謝の気持ちがこもったオリジナルのメッセージが完成しますよ。
今回はすぐ使える内祝いのメッセージの書き方やマナー、すぐ使えるメッセージの例文をご紹介します!
内祝いのメッセージの書き方・マナー
どんなに親しい友達や家族でも、内祝いはマナーに沿うとトラブルを避けられるでしょう。もちろん、相手によっては堅苦しさや水臭さを感じるかもしれません。しかし、せっかく喜びの節目ですから内祝いまでつつがなく終わらせたいものです。
ここでは、そんな内祝いで留意すべきメッセージの書き方や文章についてのマナーをご紹介します。ひとつひとつはとても簡単なポイントです。しっかり押さえてすてきなご挨拶にしてくださいね!
内祝いが届いたらまず一度連絡
メッセージを添えた内祝いを送る前に、送り主に一度お礼をするとよいでしょう。これは自分がお祝いを送る側になると相手の気持ちがわかります。お祝いを手渡ししたときは相手の反応が直接見られて安心です。
しかし、宅急便だと「届いていなかったらどうしよう」「好みの品だったかな」と不安になりますよね。慌てて内祝いを送ってしまいがちですが、届いた直後に一度電話などでお礼を伝えるとよいでしょう。また、品物の内容にも触れると丁寧になります。
時期は1か月以内がベスト
結婚内祝いも出産内祝いも、特別な事情がない限りは1か月以内に送るのがマナーです。ただし、あまりに早く返しすぎても「お祝いを待っていた」と悟られてしまうこともあります。忙しいなかでも落ち着いて、内祝いは2週間~1ヵ月以内の間に渡すと無難でしょう。
また、どうしても遅れてしまった場合は、内祝いメッセージにお詫びの言葉を添えるときっと誠意が伝わります。また、郵送する前に口頭や電話で一回お詫びした後に内祝いを送るのもよいでしょう。
「お返し」はNGワード
「いただいたお返しです」と文章で表現する必要はありません。確かにお祝いを頂いたからこその内祝いですが、「お返しするのが礼儀だから(ありがたいと思っていない)」という印象を与えてしまうでしょう。
内祝いは品物もメインなので、メッセージは短い文章でも問題ありません。文章が淡泊でネタがないのであれば品物の内容や近況報告などを付け加えると文字数が増え、かつオリジナリティあふれるメッセージになりおすすめです。
丁寧になら手紙のお礼状、気軽にならカード
内祝いにメッセージを添えるときは、手紙でもカードでも構いません。ただし、内祝いのように品物と一緒に送るときはメッセージカードの方がより一般的です。また、短文でも見栄えが寂しくならないのもカードならではの特徴です。
いっぽう、目上の人や大切に付き合い続けたい相手には、手紙でメッセージを伝えると丁寧な印象になります。内祝いの文章は相手の負担にならないように長くなりすぎないのが定番ですが、あまり形式にとらわれすぎず相手との関係性を重視するのが大切です。
独身・子供のいない家庭への配慮
結婚や出産など嬉しくて羽目を外しがちな時こそ、周囲へいつも以上に気を遣いましょう。お祝いしてくれる人の中には、望んでいても結婚や出産を選べない人もいるでしょう。
その場合にこちらが必要以上に嬉しい・幸せなどのアピールをすると相手を悲しませてしまい、余計なトラブルにつながります。内祝いのメッセージはお礼などの礼儀についてを最優先し、近況報告や感情表現の文章は最低限に抑えるのが今後の関係もスムーズになるポイントです。
結婚内祝いのメッセージ例文
結婚内祝いは「結婚式に招待できなかった方」からお祝いを頂いたときのお返しです。結婚式に参列してもらった人の引き出物も心を込めて考えるものですが、内祝いではメッセージを添えて同じように感謝の気持ちを伝えましょう。
また、結婚内祝いのメッセージの主な内容は「お祝い品へのお礼」「近況報告」「今後の抱負」です。それでは、具体的な「結婚内祝いのメッセージ」のテンプレート例文を相手別にご紹介します!
友達へは最低限の礼儀でOK!
この間はきれいなお花をありがとう!
さっそく玄関に飾りました。空間が華やかになって夫や母も喜んでいます。
今度よかったら家にも遊びに来てね。
まだまだ暑いので、熱中症などにはお気をつけて。
友達宛のメッセージは例文のように親しみを感じるくだけた文章で構いません。ただし「親しき仲にも礼儀あり」ですので、一定の礼儀は尽くすのがマナーです。
「お祝いにいただいたことに対するお礼」「今後も付き合いたい旨の挨拶」は必ず書くようにしましょう。また、「です」「ます」調の丁寧語は友達へのメッセージでも違和感なく使えます。積極的に活用すると今後も自立した友人関係を築けるでしょう。
家族へは親しみやすい大人な態度
この度はお祝いの品をありがとう(ございました)!
また、結婚にあたり数々のお気遣いもいただきありがとうございました。
○○さんと温かい家庭を築いていきたいと思いますので、これからも温かく見守ってくださいね。
結婚を何より祝ってくれるはずの双方の家族。友人知人などの他人には最低限の表現におさめていた「嬉しい」「喜び」を全面に表現しても喜ばれるでしょう。ただし、結婚して新しい家庭を築くのですから、一人の大人として分別ある挨拶をメッセージとして贈ります。
例文通り「ですます調」か、または丁寧語とため口を混ぜたような文章で「いただいたお祝いへのお礼」「これまでの関係に対するお礼」「これからのご挨拶」などを送るのがおすすめです。
親戚へは確認のうえ丁寧な文章
○○様
ご無沙汰しております。お元気でしたか。
この度は私たちの結婚に際し素敵なお祝いをありがとうございました。
まだまだ未熟な私たちでございますが、今後ともよろしくお願いいたします。
親しい家族と違い、親戚は少し気を払いましょう。両親祖父母や他の兄弟との関係性によっても、比較的くだけた態度かきちんと丁寧なメッセージを送るかが変わってくるからです。
特に、しばらく会っていない親戚へのメッセージは「久しぶりのご挨拶」「先方を気遣う言葉」があるとスムーズな書き出しができます。その後は他の例文と同じように「頂きものへのお礼」「今後のご挨拶」などを続けると失礼がないでしょう。
同僚へは社会人としての礼儀を重視
結婚のお祝いをありがとうございました。
センスの良い○○さんらしいセレクトで、さっそく新居でも大活躍しています。
よかったら家にも遊びに来てくださいね。
これからもよろしくお願いします!
数人分まとめていただくことも多い会社の同僚からの結婚お祝い。ひとりひとりに丁寧なお礼を言うタイミングがない分、内祝いへメッセージを添えると喜ばれるでしょう。
同僚あての文章は「しっかりさ」「自立した印象」を大切にしましょう。嬉しい時期でも公私混同は職場でも禁物です。例文のように「頂いたもののお礼」や「今後のご挨拶」に含め、「日頃の感謝」などを加えるとオリジナリティのある文章になり、丁寧な印象になりますよ。
上司・目上の人へは丁寧さ第一
この度は過分なお心遣いをありがとうございました。
ささやかではございますが内祝いの品をお送りいたします。
仕事の方もいっそう気を引き締めて参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
浮かれがちな時期でも冷静に礼儀を尽くしたいのが上司・目上の人への内祝いです。夫婦での生活は自分たちの力だけでは続けられません。メッセージにも「頂き物へのお礼」に加え「これまでの感謝」「個人の抱負」をメッセージに添えることで自立した大人の印象を与えることもできるでしょう。
ただし、気心知れた堅苦しくない関係性の目上の人もいますよね。その場合は例文のように、敬語を崩さないながらもライトなメッセージを伝えるとすてきです。
出産内祝いのメッセージ例文
出産祝いにお返しをする「出産内祝い」。すてきなものを頂いたらお返しにも気持ちを込めたいですよね。出産内祝いのメッセージに書いておきたい内容は「赤ちゃんの名前・性別」「お祝いの品についてのエピソード」「近況」「今後も付き合いたい旨の挨拶」などがあります。
産まれたばかりは赤ちゃんやお母さんの体調、生活が変わったことなどで何かと忙しくなりがちです。事前に例文をもとに文章を用意して、スムーズに内祝いをお渡ししましょうね!
友達には品物のエピソードを
出産祝い、どうもありがとう!
産まれた子は○○と名付けました。
とても可愛いスタイ、もうすぐたくさん使うと思います。
そのうち付けている姿を見せてあげられたらいいな。
また会おうね!
同年代の人も多い友達からのお祝いはおしゃれで使いやすいものも多く、ありがたいですよね。その気持ちやエピソードをメッセージに載せるときっと喜ばれます。
例文のように「産まれた子供の名前・性別」や「近況」、「今後のご挨拶」などスタンダードな中にも温かい気持ちが表現できて、子供が産まれてからでも良好な関係のままいられるでしょう。
ただし、こちらのことばかりでなく「暑い(寒い・季節の変わり目)ですのでお体に気を付けて」など相手のことも気遣いましょうね。
家族には出産前エピソードで感謝
この度は素敵なお祝いをありがとうございました。
また、病院への送り迎えや家事などを手伝っていただき本当にありがとうございました。
お父(母)さんの助けがあったからこそ健康に産まれてきてくれたんだと思います。
私もお父(母)さんのような親になれるように頑張ります!
妊娠中も何かと気遣ってくれることが多い自分の家族。病院への送り迎えや家事を代わりにやってもらうなど助かったことも多いですよね。無事に赤ちゃんが産まれてホッとした後は、内祝いとともに一度感謝のメッセージを送りましょう。
例文通り「妊娠中に○〇してくれてありがとう」など、やってもらったエピソードが中心のメッセージがおすすめです。親になったからこそしっかりした大人の文章で節目を祝いましょう!
親戚には子供の話多めがおすすめ
長男(長女) 「○○(名前)」 XXXX年XX月XX日産まれ
この度は○○の誕生にあたりお祝いをいただきありがとうございました。
おかげ様で母子ともに健康に暮らしております。
またお会いできれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
久しぶりの親戚から、産まれてしばらく経った後に出産お祝いをもらうことも多々あります。そんな時の内祝いメッセージは赤ちゃんのエピソードを少し多めにするとよいでしょう。
例文のように「赤ちゃんの名前・性別」のほか、「生年月日」「最近の明るい出来事」などをメッセージに添えると話題が尽きなくなります。また、「久しぶりの挨拶」「今後の付き合いの挨拶」など礼儀にも気を使うと赤ちゃんが大きくなっても付き合いやすくなりますよ。
同僚には助力への感謝と仕事の抱負
この度は△△部の皆様からお祝いをいただきありがとうございました。
妊娠中、体調が優れないときにたくさん助けていただいたからこそ今の私たちがあります。
今度お会いした際にもまた改めてお礼させていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いします!
家族ほどではありませんが、妊娠中は同僚も体調を気遣ってくれることが多いはずです。また、先に出産を経験した先輩からアドバイスをもらうこともありますよね。そんな時の内祝いは例文を参考に「妊娠中の感謝」を必ずメッセージ文章に入れてください。
また、産休から復職した時の関係性がスムーズになるように「今後の仕事への抱負・挨拶」も忘れずに入れるとよいでしょう。プライベートのことだからこそ仕事仲間にも敬意を払いましょうね。
親の意気込みを伝える目上の人向けの文章
長男(長女) 「○○(名前)」 XXXX年XX月XX日産まれ
この度は長男(長女)・○○の誕生にあたり過分なお祝いをいただき誠にありがとうございました。
○○は頂いたブランケットの中ですやすやと寝ております。
お心遣いを無駄にしないよう、今後とも△△部の一員として精進します。
何卒よろしくお願い申し上げます。
立場が上の方への内祝いメッセージは、「親としての抱負」を書くようにしましょう。出産はプライベートなこととはいえ、結婚同様に仕事と両立して成り立つものです。目にかけてもらえることで負担が減り、家族とともに幸せになれることもきっとあります。
失礼のないように礼儀を尽くすほかに、例文のように今後への意欲を感じる文章を一言でも添えるとだいぶ印象が良くなるでしょう。とはいえ自分のことばかりでなく、1~2行で完結にまとめましょうね。
内祝いは感謝のメッセージを添えようまとめ
今回は結婚・出産などの内祝いのメッセージの書き方や例文のご紹介でした。内祝いは1か月以内に、相手の負担にならない手段で感謝を伝えましょう。
また、簡潔な例文の中にもオリジナルの情報を入れると失礼なく喜ばれるでしょう。
生活が変わり忙しい中でマナーに気を遣う内祝いは、少し億劫に思えるかもしれません。しかし、お祝いの気持ちを受け取ったならメッセージにも心をこめると今後の関係もスムーズです。ぜひ参考にしてくださいね!
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