緑あふれるリビングで、それぞれの時間を過ごす。二人暮らしインテリア
天井の高い開放的なリビング。たくさんの植物と、旅の思い出のアイテムに囲まれた、ご夫婦二人暮らしのインテリアを拝見しました。
text : Miha Tamura / photo : @204_apartment
「広さと抜け感」が決め手の緑あふれるメゾネット
ご夫婦ともにデザイナーとして活躍されている、Apartment 204さん。
2019年にロンドンから帰国され、選ばれたのは、仕切りの一切ない60㎡のメゾネットのお部屋。
玄関を入って、まず下の階にリビングスペース。
リビングスペースの天井がとても高いのが特徴。上の階は寝室として使われています。
「日本に帰ってきてから部屋探しをしていると、天井が低くて圧迫感があって。この部屋は天井がすごく高いので、広さと抜け感が一番の決め手になりました」
キッチンお隣のダイニングスペースも、天井が高く、たしかに日本の賃貸にはなかなかない雰囲気です。
螺旋階段が赤かったり、キッチンが黄色かったりと、ちょっとチグハグに感じる部分があったそうですが、生活していく中でだんだん慣れて気にならなくなってきたそう。
コンクリート打ちっぱなしの壁にたくさんのグリーンが映えるお部屋。
二人、お気に入りのリビングスペース
在宅でのお仕事も増え、少し職場のような雰囲気にもなっているというダイニングスペース。
かなでもののダイニングテーブルに、合わせていらっしゃるのはイトーキのバーテブラ03。
「一番、ぼーっとできるスペースを二人で作ろう」と、インテリアや植物、本を自由に配置したリビングスペースは、お二人のお気に入りの場所です。
植物が増えていったきっかけは、コウモリランだそう。
「育てやすいし、育ててみるとビジュアル的にもすごく面白く、かっこよくてツボでした。それをきっかけに、いろんな品種を買ってみたり。結婚記念日には一緒に大きな植物を買いに行くということもしています。在宅ワークになってからは、なおさら緑がある部屋が気持ちよく感じています」
圧迫感がないよう、窓の下に収まる高さで探されていたという本棚。
なかなか気に入るものがなく、「コンクリに合いそう」ということで、一時的にりんご箱を並べてみたのが、今の状態とのこと。
縦にりんご箱を置く時に余白ができないように、DIYで棚板もプラス。
収めたい本のサイズに合わせて、ぴったりの収納に。
そんな風に「欲しいものがなかったら、自分たちでなんとかする」ことにしているお二人。
無印良品のビーズクッションも、布を自分でコーヒーで染めて手作りされるこだわりようです。
丸い穴の空いた木箱は古道具屋さんで300円ぐらいで見つけてきたもの。ディスプレイするのに便利だそう。海外生活が長いお二人。リビングに飾っているものは、旅先で見つけたものがかなり多いそう。
「お店というより、マーケットや骨董市で出会ったヴィンテージのものが多いです。パレスチナやイスラエル、旧ソ連の国々を回った時の旅の思い出が並んでいる棚もあります。パレスチナに行った時に買ったバンクシーの作品は、分離壁の破片で、社会的にも色々考えさせられました。そのときの思い出が一緒に強く残っていて、見ることで思い出します」
旅の思い出が並んでいる棚。棚板は益子の陶器市で購入された、陶器を乾かすときの板。
別の機会にリサイクルショップで手に入れたシューズラックのアイアンフレームに合わせて棚にしています。遊び心や、多様性を楽しむことを大事にしているというお二人。
ルールは設けず、自分たちの気に入ったものをおくとだんだんブレずにうまくまとまっていくといいます。
そうやって集められた、ひとつひとつのものが持つストーリーが多様性を感じさせてくれ、グリーンが統一感を出してくれる。
自然と、でも創造的にお二人らしい空間をつくられている、とても印象的なリビングでした。
Apartment 204さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/204_apartment/
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