100を超える植物とアートに囲まれた、1DK +テラスの一人暮らしインテリア
東京の中心で100を超える種類の植物と、器や古道具に囲まれて暮らす1DKの一人暮らし。
今回の住まいでの暮らしをきっかけにお部屋作りへのこだわりが強くなったというmemorieさんにお話を伺ってきました。
text & photo : Tsubottlee
色を絞らず、くつろげる空間づくり
以前住まれていた首都圏でも川沿いの静かな町とは真逆の、東京の中心に暮らしてみたいと新しい住まいを探されたmemorieさん。引越しが住まい作りの大きなきっかけとなっていました。
昔からアートが好きでデザインにも関心があったものの、お部屋にはポスターやショップカードを飾る程度。本格的なお部屋づくりのきっかけは、edenworksさんで購入された1つの花束からでした。
「部屋に花を飾り始めてから、お部屋づくりへの熱が高まっていきました。街中をランニングするのが趣味で、その途中で花や器、古道具のお店、ギャラリーなどに立ち寄ってスタッフの方と会話して仲良くなる中で、様々なものに愛着が湧き、どんどん部屋に増えていきましたね。」
こだわりはお部屋に入ってすぐのリビング。
「天井高のあるリビングで目の前の古道具や器、光に照らされた植物などを見ながら、この場所で1/3の時間は過ごしています。コンクリートにありがちな閉塞感がなく、ゆったり寛げる場所になっています。」
椅子に腰掛けると視界には生命力を感じるアート作品が飾られていました。
「山根大典さんの流木オブジェは、友人が運営しているギャラリーで知って、IDEEの展示のときに朝一で見に行って購入した、部屋を象徴するアート作品です。流木から作られているので、自然の厳しさや時の流れを感じさせながら、どこか愛嬌のあるオオカミに昇華されているところが気にいっています。」
モノトーンなコンクリートの箱とは対照的にリビングは様々な色で溢れています。
「色を絞ったインテリアは、どうしても統一しなきゃという思いが生まれて、窮屈な感じがしてしまうんです。自分は自然豊かな場所で生まれたのですが、自然って、たくさんの色合いがあるのに、調和しているように感じますよね。だから、自然を家の中で体現しようと思えば、統一しようとしなくても、自然と統一感が出るんじゃないかと思っています。」
植物の多さも特徴的、行きつけの植物店には毎週、新しい植物が入る曜日に足を運んでは気になるものがないかチェックされているそう。
「どこに置くかは二の次で、まず直感的に欲しいと思うか、そして単体のシルエットと部屋で育つかという観点で購入していますね。」
お仕事はほぼ在宅ということでロフトスペースはまるで秘密基地のような作業空間になっていました。
「リモートワークをしたり、映画を見たり、次の旅の計画を立てたりする、ギュッと集中するための場所です。机がコタツなので、冬はぬくぬくしながら仕事をしています。」
壁面の地図には、全国津々浦々、足を運んだ場所と思い出の写真をマッピング。思い出が蓄積されたオリジナルアート作品ですね。
またお部屋の外で特徴的なのがテラススペース、ちょっとした高台の立地ということもあり、広々とした景色を楽しめます。
「地元が自然の豊かな場所で、懐かしさからスイッチが入ってしまったのか、テラスはあれよあれよという間に森のようになってしまいました。枯れたり、予想外に成長したり、自然の姿を楽しめる場所で、日々水やりをするときに清々しい気分になります。」
正直、当初の想定より高い家賃だったと話す現在のお住まい。ただそこで予算に囚われず、自身が住んでみたい空間を優先したことが現在の暮らしに繋がったと話すmemorieさん。
「生活も安定してきた頃だったからこそ、自分に投資することを大切にしたいという思いがありました。実際にこの住まいで得られたものは多くて、良い選択だったと思っています。」
自分の感性や哲学と暮らす
住まいにあるアイテムが色合いも作られた時代も異なるのに、ばらつきなく軸のある空間になっています。そこにはmemorieさんのお部屋への思いが背景にありました。
「自分の感性や哲学で暮らすことを大切にしています。その上で、自分を刺激してくれる、アート作品や古道具、植物などを向かい入れること。他人の評価や評判など、自分の外側の評価軸で暮らしてしまうと、いつか苦しくなるし、部屋の中で浮いてしまうと思います。部屋って、一番素顔に戻れる場所であるべきだと思うんです。」
仕事と生活の垣根がない住まいでメリハリを付けるのに有効なアイテムとなっているのが京都の比叡山延暦寺で購入した白檀線香。
「座禅をしたり、仕事でメリハリをつけたりしたいときに、火を灯します。洋の香りも好きですが、和の香りは、より純度高く集中力を上げてくれる感じがして、よく使っています。」
行きつけだと話されるTOKYODANCE.で購入された踏み台は使い勝手の良いインテリアの1つ。
「CASICAで買った額と合わせて植物をディスプレイするために使っています。歴史に鍛えられてきたモノと自然の流れを持つ植物のコンビネーションは、時間の豊かさが見えて、色々置いて試してみたい欲求に駆られますね。」
リビングと寝室を繋ぐ通路にはショップカードやフライヤーがびっしり。
「前の住まいから2〜3倍以上になっています。貼ってなくて保存しているものも、まだまだたくさんありますよ。」
寝室は飾るアートも絞り込んで落ち着ける空間に。こだわりは照明にあるのだそう。
「LIGHT YEARSの溶岩ライトは本物の溶岩を、おでんのように積み重ねている照明で、その愛嬌のあるフォルムが気に入っています。寝室のメインライトで、洞窟の中で照らされている感じを演出できる点が好きですね。」
お仕事柄でもトレンドを掴むことが大切とのことで、日々、雑誌やWEBを始めインプットを欠かさないと話すmemorieさん。
「さまざまな情報に触れたり、お店でアイテムを触ったり、スタッフの方からアイテムのストーリーを聞いたり、ディスプレイのデザインに触発されたりなど、日々楽しみながら、自分の感性や哲学を磨いています。同じことだけ続けていても飽きてしまうので、少しずつでも日常に変化を受け入れることが、居心地の良い空間づくりにつながるんじゃないか、と思っています。」
今も好きがたくさん詰まった今のお部屋ですが、まだまだ愛着の湧くアイテムは増えていきそう。
「まだ自分が知らないけれど、自分の感性を広げていってくれるものは世の中に数多あるんじゃないかと思っています。そういった、ものとの出会いを楽しみながら、心が動くままに自宅に迎え入れていきたいですね。」
memorieさんの磨かれていく感性とともに、進化するお部屋。これからどんな空間へさらにパワーアップしていくのかまだまだ目が離せません。
memorie さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/arts_memoire/
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