リノベの過程を楽しみながら、愛猫のいる暮らしをイメージした空間デザインに
以前はキッチンが狭く、やむなく1人で作業していたという料理好きな夫妻。現在はカウンターも収納も広くなり、2人一緒に料理をつくる時間が増えました。
猫と心地よく暮らせる家をめざして、団地を購入しフルリノベーション。夫妻で「調べられる範囲でしっかり調べる」など、素材をひとつひとつ選び抜き、大変ながらもリノベの過程を楽しみました。
■DATA
所在地:神奈川県厚木市
延床面積:73㎡
施工面積:73㎡
工事費:865万円
家族構成:夫婦
築年数:42年
間取り:3LDK→1LDK+WIC
設計:entrie(エントリエ)
施工:entrie(エントリエ)
改修範囲:フルリノベーション
猫マド、キャットウォーク用の壁を準備
時節柄、実家の両親や猫になかなか会えないことが不満だったという施主夫妻。リモートワークが増えたなど生活の変化もあったことから、マイホームを考え始めました。
そこで両親や姉が暮らす団地の一室を購入し、猫と暮らすことを前提にフルリノベーションすることに。雑誌を見て問い合わせ、担当者の人柄が気に入ったentrie(エントリエ)に依頼を決めたのだそう。
希望したのは、猫マドやキャットウォークのための壁補強。住みたい家のイメージは「木の感じが好き」ということ以外はっきりしていなかったので、打ち合わせをしながら具体的にしていきました。
テイストが固まってからは、室内ドアのデザインから棚板の高さに至るまで、夫妻で協力し合いながらひとつひとつ選択。大変だったものの、調べて・悩んで・決めるリノベの過程を存分に楽しめたといいます。
テレビ側の壁には前もってキャットウォーク設置のための補強を入れました。寝室や洗面室には猫マドをプラス。
寝室を斜めに仕切る、ユニークなアイデア
もとは細かく仕切られていた間取りでしたが、夫妻の個室だけを確保した1LDKに。以前は和室があったバルコニー側には、リビングとダイニングをひと続きに配しました。
キッチンは位置を変えず、大きなカウンターを追加することで、料理好きな2人が一緒に立てる開放感たっぷりの間取りに変更しています。
なかでも夫妻が「収納だけでなく換気や明るさといった機能面の希望も叶いました」と満足そうに語るのは、寝室~ウォークスルークローゼット~玄関の配置。寝室を斜めに仕切ることで視線が抜け、ぐるっと回れる動線もつくっています。
斜めに仕切った寝室のドアは玄関から入ってすぐ見える場所。上品なヘリンボーン張りの造作ドアに透明な壁、さらに自由に行き来できる猫マドをつけて、印象深いインテリアをつくり出しています。
枝ぶりのよいグリーンを、差し色のようにきかせたリビングダイニング。
玄関ホールは白と明るい木目でコーディネートしています。
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妻は「グリーンに囲まれながらリビングでお茶を飲む」のがお気に入り。
広いキッチンカウンターは料理だけでなく、朝食にも利用。側面の格子部分は夫妻のDIYです。
寝室の壁一面は本棚に。「寝る前ここのカーペットでストレッチする時間が好きですね」と夫。
好きなイメージをもとにIKEAの既製品を取り付けた洗面台。
斜めに区切った寝室に合わせて、上がり框も斜めに。ウォークスルークローゼットは風が良く通ります。
ブラウン系でまとめたトイレ空間。隣の洗面室には猫マドを。
引渡しから数か月後、子猫を迎え入れた夫妻。念願のキャットウォークも完成!
猫マドで部屋と部屋がつながり、愛猫が自由にのびのびと過ごせる住まいに。
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