30脚の椅子のコレクションを空間に調和させたマンションリノベーション
趣味のコレクションが主役になる住まい。端麗なフォルムの家具たちで、空間に余裕と表情が生まれています。
さりげなく置かれたヴィンテージの椅子や革張りチェア、そして壁面に並ぶ作家ものの器やアート。愛着のあるものが暮らしの中に美しく溶け込む空間にリノベーション。
■DATA
所在地:兵庫県芦屋市
延床面積:83.16㎡
施工面積:83.16㎡
工事費:1450万円
家族構成:夫婦+猫
築年数:35年
間取り:3LDK→1LDK+WTC
設計:G-FLAT(ジーフラット)
施工:G-FLAT(ジーフラット)
改修範囲:フルリノベーション
細切れの3LDKからヴィンテージチェアが映える1LDKに
椅子が大好きで、ヴィンテージのデザイナーズチェアを中心に30脚ほど集めてきたFさん。夫が仕事を変え、転勤がなくなったことをきっかけに、マイホームを考え始めました。
「ヴィンテージの椅子に似合うのは、新築の家じゃない」と思い、築35年の中古マンションを購入。広いリビングやルーフバルコニーを活かしながら、椅子のコレクションが調和する家にフルリノベーションしています。
もとの間取りは空間が細切れの3LDKでしたが、個室はベッドルームだけを確保した1LDKに。以前はリビングと和室があったルーフバルコニー側には、リビングダイニングと趣味スペースをひと続きに配置しました。
広いウォークスルークローゼットは、洗濯機のある洗面室とつなげ、さらに玄関にそのまま出られる動線も。生活にも家事にも便利な回遊できるプランになっています。
ルーフバルコニーに面した大きな窓があるため、自然光がたっぷり入るリビングダイニング。昼間は照明をほとんど使わず過ごしているのだそう。
愛猫がハッピーに暮らせる工夫を凝らす
存在感のある名作椅子、古くて素敵な革張りチェア、小ぶりなスツール。たくさんの椅子たちが家のあちこちにさりげなく置かれ、まるでインテリアショップのようなFさんの住まい。
壁一面には作家ものの器や表紙が美しい本を並べた「趣味の棚」もつくりました。椅子や器など丁寧に選んだ愛用品が映えるよう、壁は白、床は無垢材とシンプルに。リビングの一角に設けた趣味スペースのみ天井を板張りにしています。
趣味スペースには愛猫が楽しく快適に暮らすアイデアが満載。壁の猫専用の入り口を通り抜ければ、部屋をぐるりと囲むように取り付けたキャットウォークが続き、窓際の大きなキャットタワーへ。それらの色や素材にも気を配り、思い描いていた暮らしを形にしています。
リビングダイニングに一部屋つなげ、さらに開放的で明るい住まいに。愛猫も走ったり登ったり、のびのびと過ごせます。
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もともとあった天窓に続くキャットステップ。最上部に置かれたカゴは、愛猫が心地よくまどろむ場所に。
キッチンの位置は動かさず、室内窓を設けて開放的に。効率的で、無駄がないレイアウトです。
お気に入りの器や本はディスプレイ収納。好みとセンスを活かしてインテリアの一部に。
柔らかな曲線を描く真っ白なアール壁で、リビングダイニングと寝室を仕切りました。
キャットウォーク、トンネル、タワーと、愛猫を飽きさせない工夫がいっぱいの趣味スペース。
寝室のグリーンの壁は、夫妻で一緒にセルフ塗装にチャレンジ。「難しかったけど良い思い出に」。
玄関を入ると迎えてくれるのは、様々なデザインの椅子たち。それぞれに思い入れがありそうです。
洗濯物を畳むことからアイロン掛けまでできる、家事室のようなウォークスルークローゼット。
妻が選んでいたタイルに合うよう黒いメラミンの天板をセレクト。質感がよく、お手入れもラクなのだそう。
天気がよい日はルーフバルコニーで、2人でお茶を飲むことも。グリーンもまだまだ増やす予定だとか。
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