日々家族が出入りしてゲストを迎える玄関は、住まいの顔とも言える存在ですね。だからこそ、自分らしく設えたいもの。
狭く画一的なプランではなく、広い土間を上手に取り入れることで、玄関は便利かつ素敵な空間になります。広々としたおしゃれな玄関土間がある事例を集めてみました。
現代の暮らしに合わせた玄関土間の活用法
土足で入れる土間は昔から日本家屋の玄関の定番でしたが、最近ではそのあり方が見直されつつあります。
現代のライフスタイルに合わせ、玄関土間を広くとって趣味を楽しむワークスペースにしたり、ちょっとした打ち合わせスペースにするなど、さまざまな目的に活用する人が増えています。
中間領域である玄関土間は、室内と外部の両方の延長上であり、利用次第でさまざまな空間になるのです。
玄関土間を、単なる出入りの場所にしておくのはもったいない! どのような活用法があるか、好例を見ていきましょう。
通り庭のような玄関土間
玄関から庭まで続く土間は、昔の日本家屋にあった「通り庭」のようですね。
靴脱ぎ石も土間と同じモルタルで一体に造作して、モダンに仕上げています。
格子戸先の玄関土間にワクワク
エントランスから格子戸の向こうに広がる土間空間。可動式のオープン棚や有孔ボードの壁は、収納だけでなくディスプレイも楽しめますね。
棚の隣のローボードは、靴の脱ぎ履きの際にも便利なベンチとしても使えます。
「特別な場所」となった玄関土間
「家族が自然と集まる特別な場所を作り上げる」というテーマで設計された住まい。
玄関土間には、家族や来客がちょっと腰掛けてリラックスできるモールテックスのベンチにインナーガーデンの要素を組み合わせました。
ライブラリーのような、クローゼットのような、サニタリースペースのような、これまでにないプラン。
自転車を置ける広さの土間空間
リノベーションしたこちらのマンションは、自転車のメンテナンスも室内でできるようにと、玄関から続く土間を広く確保。
隣接する洋室との間にはアコーディオンカーテンを設置して、フレキシブルに使用できるプランとなっています。
リノベーション会社:トラスト「土間のある暮らし・・・趣向を全面的に表現」(リノベりす掲載)
L字型につながる土間空間
収納スペースに沿ってL字型になっている玄関土間。
L字型の土間は玄関側にシューズをしまう棚、奥には上着などをしまうクローゼットを配し、効率的な身支度が叶う動線となっています。
リノベーション会社:中古リノベ「dot.」(リノベりす掲載)
喫茶店をリノベーションした玄関土間
2階建ての戸建てをリノベーションした事例。
かつて喫茶店だった1階を、広々とした玄関土間に変更。玄関奥はストックルームとして、収納量を確保しています。
リノベーション会社:G-FLAT「喫茶店の雰囲気を残したレトロな一軒家」(リノベりす掲載)
デスクやランプを配し居室のような空間に
趣味の釣り道具などをしまう棚を造作して、雑多にならないよう配慮しました。
デスクやテーブルランプ、室内窓などの存在により、まるで居室のような空間をつくりあげています。
リノベーション会社:スタイル工房「スムーズなプランのやりとりで 超快適なシングル仕様に」(リノベりす掲載)
吹き抜けのある玄関ホール
1階と2階をつなぐ、吹き抜けの土間空間。天井高があるので、より広く感じられますね。
空調を考えて、1階のリビングと土間の間には引き戸を設けています。
白で統一した玄関土間
リノベーションしたこちらのマンションは、奥行きのある玄関土間を白一色で統一しました。
基本色は白ですが、アクセントとしてレンガやタイルなどさまざまな素材を使うことで、質感のある空間に仕上がっています。
リノベーション会社:+Marchitects「約400万円で実現! 建築家とつくりあげた理想のリノベーション空間」(リノベりす掲載)
居室をつなぐ土間空間
各居室をつなぐ役目も果たす、1階の玄関土間。
引き戸を開け放てば玄関土間を介して1階がオープンにつながり、フレキシブルに使うことができます。
室内奥への視線を遮る壁を設置
広い玄関土間ながら、部分的に壁を設置して、室内への視線をほどよく遮るプランとなっています。
土間は回遊できるので、壁があっても邪魔にはなりません。
象徴的な光が差し込む静謐な玄関土間
訪れる人を感動させる玄関土間を狙うのもいいですね。
こちらの奥行きのある玄関土間は、採光を写真正面の窓のみとして、象徴的な光を演出。シンプルなしつらえで、静謐な空間に仕上げています。
土間と室内の床をモルタル仕上げに
マンションの玄関土間の事例。室内の床を同じ材料で仕上げることでボーダーレスとなり、広がりのある空間となりました。
室内もモルタル仕上げなので、靴棚や自転車も気軽に置くことができます。
和の趣きのシンプルな玄関土間
シンプルでゆったりとした玄関土間。土間に敷いた石や格子戸が醸し出す、和の趣き。
ベンチに置いた照明も、印象的な空間の演出にひと役買っています。
ミニマルなデザインの玄関土間
白壁とモルタルの土間で仕上げたミニマルな玄関土間。
靴が散乱しがちな玄関ですが、左手の壁一面に大容量の収納を確保することで、シンプルな空間を保つことができるのです。
緩やかな勾配のあるスロープのような玄関土間
敷地の高低差を活かしながらプランしたこちらの住宅。玄関土間にも緩やかな勾配をもたせたデザインです。
左手には壁面収納を設けて収納量をしっかりと確保し、一部を飾り棚にして、季節感を楽しめるようにしています。
コンクリート土間の玄関ホール
玄関ホールから吹き抜けの階段を介して室内の様子がうかがえる、緩やかにつながったプラン。
土間に斜めの境界線をつくることで、靴を脱ぐ場所と室内を分けています。
石貼りの壁と階段がハイエンドな土間空間
2階を居室とし1階に玄関をシンプルに置くことで、ゆったりとした空間を実現。
シンプルだからこそ、素材にこだわりました。玄関を象徴する素材として壁に使用した天然石が、フォーカルポイントです。
子供の遊び場としても活躍
玄関土間は室内なので目も届きやすく、小さい子供の遊び場としても最適。
遊び道具をしまう場所もつくってあげれば、子供たちもきっと喜びますね。
階段がオブジェのように映えるエントランスホール
白壁と黒い階段のコントラストが印象的。白いシンプルなエントランスホールで、2階へと続く階段がオブジェのような存在感を放っています。
どの事例も上手に広い玄関土間を活用し、素敵に演出していましたね。広い玄関土間を取り入れて、土間ライフを楽しんでください。
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