ワンフロア30㎡のメゾネットマンションを、風通しよく暮らせる住まいにリノベーション
シンクとコンロを分けたII列型のオープンキッチン。シンク側はアイランドにして、愛犬も走り回るスムーズな動線に。壁面収納を含めすべてオリジナルで造りつけました。
コンクリート打ち放しのメゾネットマンションは、ひとつのフロアが約30㎡。シンプルな既存の間取りを活かしつつ、上部を開放した間仕切り壁やフルオープンのキッチンなどを配することで、快適な採光や通風を実現しています。
■DATA
所在地:東京都品川区
延床面積:62㎡
家族構成:夫婦+犬
築年数:12年
間取り:1LDK→1LDK+WIC
設計:+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)
改修範囲:フルリノベーション(浴室、トイレ除く)
プライベートを確保しながら風や光と暮らす
もともと壁や扉が少なく、シンプルなつくりのメゾネットマンション。大きな開口部の気持ちよさを活かして、風通しのよい住まいにリノベーションしました。
1階は天井部分を空けた間仕切りで、寝室とウォークインクローゼットにゾーニング。ゆとりをもたせた寝室には、夫のワークスペースと妻の電子ピアノを置くスペースもつくりました。
ウォークインクローゼットの窓側は、あえて壁を作らずオープンに。廊下側も扉を設けていないので、床や壁がつながり広さを感じさせています。
さらに玄関ホールや階段を部屋とひと続きにすることで、光や風が通り抜ける開放的な空間になっています。
箱型のウォークインクローゼットを玄関ホールと寝室の間仕切りに。適度な開口を設けて、光と風をコントロール。
ワイルドな木目が印象的な長良杉の無垢パネル。墨黒の塩ビタイルとの対比が美しいスペースです。
コンクリート打ち放しに似合う、長良杉の無垢パネル
2階はLDKのワンルームで、空間の中央にアイランドキッチンを配置。フルオープンなので、生活感がでないよう扉付きの収納をしっかり設けました。キッチンはシンクとコンロを振り分けたII列型。
調理の流れをシミュレーションしたり入れるものを想定したりして、自分たちにぴったりのキッチンを造作しています。
内装は無機質なコンクリート打ち放しの中に、ほっとする自然素材の温もりを融合。フローリングはオーク材、キッチンやリビングの造作収納にも明るい色調の木を使いました。
1階のウォークインクローゼットには、力強い木目が特徴の長良杉の無垢パネルを採用。墨黒の塩ビタイルやモダンアートとともに生活感が抑えられ、すっきりた印象です。
キッチンの壁には3.3mの収納を造作。調理家電や食器類はもちろん、リビングで日常的に使うものも効率よく収めています。
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愛犬と心地よく暮らせるオープンな間取り。収納をたくさん設けてすっきりした空間をキープ。
毎日使うキッチン小物や調理家電などを棚に並べた見せる収納。おしゃれな日常を感じさせます。
使いやすくカッコいい、造作のキッチン。左右の窓から光が降り注ぐ、明るく気持ちのよい空間です。
1階の寝室は、長良杉の無垢パネルのクローゼットが廊下との間仕切りに。木の壁は視覚的にもリラックス。
無垢板なのでフックやバーが簡単に取り付けられます。たくさんの帽子やリュックをディスプレイ収納。
部屋と一体化している玄関は、土間部分を拡張してアウトドア用品も収納できるようにしました。
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