平均電気代が高い家電とは?
家電を使うとおのずと発生するのが、電気代です。どの電化製品に平均どのぐらい電気代がかかっているかを知っておくのは、家計の節約のためにも大切です。
まずは、電気代が高い傾向にある家電とは、どんなものかから見ていきましょう。
基本的には、長時間利用する家電と、使用頻度の高い家電は、比較的毎月の電気代が高い傾向にあります。
また、大きなサイズの家電も平均の電気代が高い傾向にあります。機種によっても異なりますが、目安にするとよいでしょう。
長時間使う家電は電気代も高い
基本的に家電は、使用時間が高いほど電気代も高い傾向にあります。例えばドライヤーの電気代は10分あたり5~6円ほどですが、長時間使うことは少ないため、世帯全体の年間消費電力で比較すると、さほどではありません。
その一方で、1年間いつでも動かしておく必要のある冷蔵庫は電気代も高額です。
また、使用頻度が高いものはひと月あたりの電気代も高くなります。例えば、ノートパソコンの電気代は1時間あたり0.2~2.4円と低めですが、1日中つけっぱなしにしておくと、ひと月あたり144~1,728円かかります。
大きなサイズの家電は電気料金も高い
おおむね家電は大きいほど電気代が高い傾向にあります。空気清浄機や除湿器であれば3畳用よりも6畳用、6畳用よりも12畳用の方が電気代が高いことがほとんどです。
ただし、電気料金を節約しようと無理に小さな家電を買うとフルパワーでの稼働となり、余分に電気代がかかってしまう場合もあります。
そのため、家計や暮らしに見合った家電を選ぶことが大切です。小さいサイズの家電にする場合は、テレビなど小さくても支障がないものにしましょう。
電気代が高い家電ランキング|6位~4位
それではここから、実際に平均電気代が高い家電をランキング形式で紹介します。ランキングの選出方法は、ひと月あたりの平均電気代です。一般家庭を想定した料金となっているため、環境や暮らし方、居住地、機種により異なりますが参考にしてください。
また、それぞれの電気料金節約方法も一緒に紹介しているので、節約をしたい方はぜひご覧ください。毎日使っているような、身近な家電の平均料金を比較したい方にもおすすめです。
第6位:炊飯器
電気代が高い家電の第6位は、炊飯器です。炊飯器にかかる電気代の平均目安は、炊飯時が5~6円、6時間の保温が3~3.5円となります。
1日2度炊飯し、各6時間保温したと仮定すると1日の電気代は16~19円で、ひと月あたりは480~570円です。
炊飯器の電気代を節約するポイントは、以下のとおりです。
炊飯器の電気代節約ポイント
- 都度炊きではなく、まとめて炊く
- 4時間以上の保温は避け、電子レンジでの温めなおしを活用する
- エコモードがついた炊飯器を利用する
第5位:テレビ
テレビにかかる電気料金は、画面のサイズや種類によって異なります。40~50型ほどのテレビで1日10時間テレビを見ていると仮定した場合は、1日あたり15~30円。ひと月あたり450~900円です。
また、録画した番組を見るレコーダーやテレビにつなぐゲーム機などの電気料金も考えると、さらに高い額になります。
テレビの電気代節約ポイント
- 見ていないときはテレビを消す
- こだわりがないのであれば、小さめサイズのテレビに買い替える
- 明るさ、音を下げる
第4位:冷蔵庫
冷蔵庫の平均電気代は、ひと月あたり600~700円ほどと言われています。家庭によっては電気代が高い家電トップ3に入るほどの、高い電気料金となっています。
冷蔵庫の開け閉めの回数が多いとより電気代も上がるため、家族で気を付ける必要があるでしょう。
冷蔵庫の電気代節約ポイント
- 冷蔵庫に物を入れすぎない(冷凍庫はなるべく物をたくさん入れる)
- 冷蔵庫に物を入れる際はしっかり冷ましてからにする
- 冷やさなくてよいものは外に出しておく
電気代が高い家電ランキング|3位~1位
続いては、3位~1位のランキングを紹介します。いずれも生活に欠かせないものですが、やはり便利な分、毎月の電気代はかかってしまうもの。自分の便利な暮らしと天秤にかけて、必要なものを選択できるとよいですね。
また、電気代が高い家電は使用頻度を落とすことで、料金を節約できます。こまめに使うのではなく、まとめて使うことで節約することもできるでしょう。あくまで無理のない範囲で家計に貢献できるよう、工夫してみてください。
第3位:食器洗い乾燥機
忙しい方からも人気の食器洗い乾燥機の平均電気代は、1回あたり16~30円ほどとなります。
朝と晩の2回使うと、ひと月あたり960~1,800円です。
ただし、水道料金、ガス料金も含めて考えると、手洗いよりも食器洗い乾燥機の方が安くなるという試算もあります。電気代だけを見ると高いと感じるかもしれませんが、トータルで比較すると家計的にプラスになる場合もあるでしょう。
食器洗い乾燥機の電気代節約ポイント
- できるだけまとめて洗う
- 乾燥機能を使わず、余熱で自然乾燥させる
第2位:洗濯機(乾燥機使用時)
洗濯機の電気代は、乾燥機能を使うかどうかで大きく変わります。乾燥機を使わない場合は1回あたり2~3円ほどと平均電気料金も低めですが、乾燥機能を使うと、1回あたり平均24~45円ほどかかります。
1日に2回利用した場合、ひと月あたり1,440~2,700円となるでしょう。
また、ドラム式と縦型洗濯機の電気料金を比較すると、縦型洗濯機の方がやや高い傾向にあります。
洗濯機の電気代節約ポイント
- できるだけまとめて洗う
- スピードコース、エコモードを活用する
- 洗濯物は重たいものから先に入れる
第1位:エアコン
エアコンの電気代は、モードや対応畳数にもよりますが1時間あたり10~40円ほど。
1日平均10時間つけておくと仮定すると、電気代はひと月あたり3,000~12,000円です。
毎月使うものではないため、年間の家計平均から見るとさほどでもありませんが、真夏や真冬の電気使用量は一番となります。
エアコンの電気代節約ポイント
- 風向きを考慮する(冷房は上、暖房は下)
- 別の温度調整アイテムも併用する
- こまめにつけたり消したりしすぎない
高い電気代を節約できる家電の使い方
続いては、電気代を減らせる家電の使い方を、見ていきましょう。
1回あたりの効果はわずかでも、積もり積もれば大きな節約につながるもの。少しでも高い電気代を減らしたい方も、地球のためにエコな生活をしたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
ただしいずれも、無理は禁物。心身の不調につながる節約は本末転倒ですし、場合によっては治療費や薬代などで料金がかかることもあります。できる範囲で節約するよう、心がけて下さい。
電気を使わない生活を心がける
便利な家電ですが、高い電気代がかかるのはやはりネック。であるならば、手作業や電気を使わないことを増やすのも一考です。
普段無意識に使っているものも使わなくて済むよう、年間を通じて考えてみるとよいですね。平日に行うのが難しい場合は、週末や連休などに実践するだけでも効果的でしょう。
電気を使わない生活例
- 掃除機の代わりにホウキや雑巾を使う
- 洗濯機を使わず手洗いする
- 調べものはパソコンやスマホではなく辞書で行う
- 照明の代わりに蝋燭を使う
最新のエコ製品をなるべく使う
昨今では、地球にやさしい家電や平均の電気代を下げられる商品が、多数売られています。メーカーページに目安も記載されているので、参考にしてください。
買い替えの際には、最新のエコ製品を選んでみるのもよいでしょう。地域によってはエコ商品購入時に、金額の一部を還元するプロジェクトを実行しているところもあります。
エコ製品を使った例
- 電球をLEDに代える
- 太陽光発電できる照明やバッテリーを取り入れる
- 最新の省エネ家電に買い替える
家電の状態・置き場を見直す
ホコリや汚れが付着した家電はよいパフォーマンスができない為、年間の電気代が高い状態になってしまう場合があります。
フィルターがついている家電は、こまめに掃除するよう心がけてください。
また、家電置き場も重要。きちんと放熱できるよう、壁にくっつけすぎないなどの対応もおすすめです。
効果的な見直し例
- フィルターや空気の排出口が汚れていないか確認する
- 説明書を見ながら、適切な場所に置かれているかを確認する
- 古くなっている部品は最新のものにする
電気代が高い家電を知って節約上手に
電気代が高い家電のランキングと、節約方法をお届けしました。
便利な暮らしには欠かせない家電ですが、高い電気代で毎月の生活がつらくなってしまうのは避けたいもの。ぜひご紹介したアイデアをもとに、少しでも節約し、毎月の電気料金の平均を下げてみてくださいね。
また、高い電気代をより節約するなら、最新家電への買い替えや電気プランの見直しも有効です。無理のない節電テクニックを上手に使って、満足いく家計にしてみてください。
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