インテリアのテイスト12選。家づくりのデザイン計画に役立つ種類と特徴をご紹介

インテリアデザインには、その国や土地の歴史や風土、取り入れやすい材料・資源といったさまざまな要因がもととなり、現在のスタイルとして確立されています。ここでは、インテリアのテイストを12種類に分けてご紹介。家づくりの計画に役立ていただくために、プランを練るうえで意識するべきポイントも合わせてまとめました。

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インテリアのテイスト12選。家づくりのデザイン計画に役立つ種類と特徴をご紹介
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和モダン・ジャパンディ、インダストリアル、ミッドセンチュリー…。インテリアデザインには、その国や土地の歴史や風土、取り入れやすい材料・資源といったさまざまな要因がもととなり、現在のスタイルとして確立されています。

ここでは、インテリアのテイストを12種類に分けてご紹介。家づくりの計画に役立ていただくために、プランを練るうえで意識するべきポイントも合わせてまとめました。

1. アジアン

インドネシアやバリ、タイのリゾート地のような雰囲気のあるデザインです。

竹材や赤みやダーク系の木材を使い、リゾート地の開放感を楽しむことができます。

 

開放感のある間取りとインテリアで、リゾート地のような雰囲気に

プランづくりでは「開放感のある間取り」にすることがポイント。素材はもちろんのこと、天井を高くしたり、家具は高さを抑えたロースタイルを意識することで、ゆったりとした非日常空間を味わえるのが特徴です。

また、内装デザインだけではなく、インテリアや小物にもこだわりを。

間接照明やシーリングファンを組み込んだり、民芸品のような小物や雑貨、ラタン材・竹材のインテリアを中心に、ブラインドやカーテンなどもテイストに合ったものをあらかじめ選んでおくことが大切です。

 

開放感のある間取りとインテリアで、リゾート地のような雰囲気に

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2. 和風・和モダン

日本では馴染みのある日本家屋の雰囲気を楽しめるデザインです。

ヒノキやスギなど、古くから日本で親しみのある木材を使うことが多く、壁は漆喰や珪藻土の塗装と組み合わせて、古民家のような風合いを楽しめます。

 

暮らしは現代風に、デザインはどこか懐かしさを感じるものに

キッチンや洗面台など、現代のライフスタイルに合わせた設備を選びながら、ワンポイントで和を感じられるパーツを組み込むことがおすすめです。

畳や小上がりスペース、格子戸などを現代のデザインと上手に組み合わせ取り入れるスタイルが人気です。

ほかにも、リノベーションではあえて柱を残したり、古い建具や欄間(らんま)長押(なげし)など、日本家屋ならではのアイテムを取り入れてみましょう。

住宅の構造や間取りによって、できること・できないことがあるため、設計士の方と相談しながら進めていくことが大切です。

 

暮らしは現代風に、デザインはどこか懐かしさを感じるものに

 

暮らしは現代風に、デザインはどこか懐かしさを感じるものに2

最近では「和モダン」という言葉に代表されるように、和の趣きを活かしつつ、よりスタイリッシュな要素をプラスしたデザインも人気です。


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3. 北欧(ノルディック)

北欧の住空間をイメージした、ホワイトベースやニュアンスカラーが中心のデザインです。

もともと、北欧地方の食生活や自然を大切にする価値観などが、日本人にフィットしやすいと言われており、近年注目されています。

室内はホワイトオークやメープルなどの木材を取り入れ、木のぬくもりを感じやすいデザインです。また、寒い冬が長い地域性の特徴から、家での時間を明るく過ごせる工夫として、明るい色のアクセントカラーを取り入れるケースも多いです。

 

個性豊かな「北欧インテリア」を取り入れてトータルコーディネートを

北欧テイストの場合、プランと並行してインテリアや照明のイメージも考えることも大切です。

インテリアや照明の中でも「名プロダクト」が多い北欧製品は、ひとつ置くだけでも存在感があります。

また、ラグやカーテン、クッションなど北欧ならではのファブリック製品も多いため、積極的に小物として取り入れていきましょう。

 

個性豊かな「北欧インテリア」を取り入れてトータルコーディネートを

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4. ジャパンディ(Japandi)

前述で紹介した日本の和を意味する「Japan」と北欧を意味する「Scandinavia」を組み合わせた「ジャパンディ」。和と北欧のスタイルをミックスした温かみのあるデザインです。

和テイストの「石」「竹」「和紙」などと、北欧テイストに多く見られるホワイトオークやメープルの木材を融合した新しいスタイルとして注目されています。

それぞれの特徴の良さをバランスよく馴染ませることで、居心地の良い空間ができあがります。

 

ノイズレスなデザインで、北欧と和それぞれの良さを活かす

それぞれのテイストを活かすためには「ノイズレスなデザイン」にすることが重要です。例えば、隠せる収納を使ってシンプルに見せるなど。

キッチンや照明もスッキリしたデザインを選ぶことで、古き良き日本ならではの障子や格子といった個性的なインテリアも取り入れやすくなります。

 

ノイズレスなデザインで、北欧と和それぞれの良さを活かす

(参考)ジャパンディ(Japandi)とは?和と北欧の魅力が混じり合う、新しいスタイルに注目

 

5. ミッドセンチュリー

ミッドセンチュリー(ミッドセンチュリーモダン)とは「20世紀半ば」を指す言葉。

家具は木材が主流でしたが、製造技術の革命や住空間への意識の高まりを背景に、機能性を重視しつつシンプルでモダンなインテリアが増えたことに由来しています。

その時代に誕生した、個性的なインテリアを中心に構成されるテイストです。木材に加えて、スチールやアイアン素材、ビビットなカラーリングを取り入れたデザインが特徴です。

 

インテリアが主役となるプランに

ミッドセンチュリー期のインテリアは、置くだけで存在感があります。間取りを決めるときには、あらかじめインテリアの配置を考えながら、プランを考えましょう。

特にフローリングは重厚感のあるダークウッドや赤みかかった木材を選ぶことで、インテリアが引き立つ内装に仕上がります。ヘリンボーンも人気が高いです。

 

インテリアが主役となるプランに

 

6. 西海岸(カルフォルニアテイスト)

通称カルフォルニアテイストとも呼ばれ、アメリカの西海岸や海辺のコテージをイメージさせるようなデザインです。

潮風で色褪せたような木材、鮮やかなオーシャンブルーなど、風合いのある素材を組み合わせながら開放的で明るい海辺をイメージした空間です。

 

テーマカラーを選び、まとまりのあるデザインに

それぞれの素材に個性的なものが多いため「テーマカラー」は厳選してまとまりをもたせることが大切です。

ブルーテイストの小物で統一したり、アクセントとしてオレンジを入れて明るい印象にするなど、理想のイメージを描きながらデザインを決めていきましょう。

 

テーマカラーを選び、まとまりのあるデザインに

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7. インダストリアル

インダストリアルは「産業」「工業」という意味。素材を綺麗に包み、美しく整えるのではなく、コンクリートやアイアンをむき出しのまま演出するデザインが特徴的です。

工事現場の足場をモチーフにした床材や、アイアンのドアノブやフックといったパーツまで、幅広いラインナップの中からインテリアを楽しむことができます。

 

あえての「無骨なデザイン」を演出する

素材ならではの現しを積極的に取り入れることで、インダストリアルの風合いを楽しむことができます。

例えば、コンクリートの躯体現しは、建物によってコンクリートの風合いが異なり、工事中のペン印などが残っているものもあります。それぞれの素材をアクセントとして楽しむことができるのも「インダストリアル」の魅力です。

 

あえての「無骨なデザイン」を演出する

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8. アパルトマン(パリ)

フランス・パリのアパートメントの一室のようなデザインです。

ホワイトとグレーを基調としたカラーリングで、ダークカラーをアクセントに取り入れた、まとまりある上品なテイストです。

 

「ドア」や「カラーリング」でヨーロッパの雰囲気に

アパルトマンで大切になるのが「ドア」。お部屋の要素が少ない分、ドア枠をデコラティブなデザインにすることで、アパートメントの一室の入口のようなデザインになります。

全体のカラートーンは、ホワイトやグレイッシュにまとめることで、ヨーロッパの洗練された雰囲気に近づけることができます。

 

「ドア」や「カラーリング」でヨーロッパの雰囲気に

 

9. フレンチカントリー・シャビーシック

フランスやイギリスの古風な雰囲気をイメージづけたデザインです。カントリーは、フランスの田舎をイメージさせた木のぬくもりを取り入れたものが主流です。

また、シャビーシックは、古き良きアンティークの雰囲気に品のあるデザインが特徴的。それぞれの良さを組み合わせてテイストに取り入れることも多いです。

 

それぞれのテイストに合わせた「素材」にこだわる

一つひとつの素材にこだわることで、カントリーやシャビーシックの良さを楽しむことができます。例えば、カントリーの場合は「木目」を大切にする。

収納扉やフローリングは、木の表情がはっきりした素材を選ぶことで、木ならではのあたたかみを感じることができます。

同様に、室内ドアも「小窓」があしらわれたものや、アンティーク調の「ドアノブ」を選ぶなど、厳選された素材を組み合わせて、トータルコーディネートをしていきましょう。

 

それぞれのテイストに合わせた「素材」にこだわる

 

シャビーシックの場合は、グレイッシュなテイストで整えつつ、インテリアを合わせながら木材やパーツを選ぶことが大切です。

それぞれのテイストに合わせた「素材」にこだわる2

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10. モダン

バーやラウンジの雰囲気をイメージさせる、都会的でスタイリッシュなデザインです。

全体をホワイトやダークブラウンなどのまとまりある色にしながら、ブラックを取り入れ空間を引き締めています。

 

装飾の少ないデザインを選び、洗練された印象に

「生活感をなくす」空間をつくることで、モダンテイストな仕上がりに。

例えば、キッチンや洗面台は、装飾の少ないデザインでスッキリとしたシルエットのものを選びましょう。洗練された印象をつくりだすことができます。

 

装飾の少ないデザインを選び、洗練された印象に

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11. ナチュラル

明るい色味の木材とホワイトカラーを中心とした、シンプルで飽きのこないデザインです。

さまざまなインテリアやスタイルに馴染みやすく、初心者の方でも取り入れやすいテイストです。

 

アクセントカラーを取り入れて、自分らしさを

シンプルな空間だからこそ、アクセントカラーをうまく取り入れましょう。なるべくシンプルにしたい方は、グレーやブラックのタイルや照明を。

少し明るくしたいという方は、ブルーやグリーンといったアースカラーの色味をプラスしてみましょう。どんなカラーでも馴染みやすいのがナチュラルテイストの良いところです。

 

アクセントカラーを取り入れて、自分らしさを

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12. ラグジュアリー

ホテルのスイートルームを彷彿とさせる、きらびやかなデザインです。家にいながらホテルに滞在しているかのような気分を味わえる高級感が特徴です。

 

「華やかな照明」をあしらったシンプルなデザインに

ラグジュアリーテイストでは、照明計画が重要です。

天井には間接照明を入れたり、シャンデリアを配置したりすることで、ホテルライクな仕上がりに近づけることができます。

照明が活かされるよう、インテリアのカラーを落ち着いた色味にすることや、質の良い素材を選ぶことで、上品な仕上がりを演出できるようバランスを整えましょう。

 

「華やかな照明」をあしらったシンプルなデザインに

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国やその土地ならではの由来から生まれたさまざまなインテリアテイスト。自分にとっての「好きなテイスト」を見つけて、より豊かで楽しい住まいづくりにお役立てください。

 

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