空気中に含まれる水分や栄養素を養分にして育つ不思議な植物「エアープランツ」は、その生態から土を不要とし、かつ手間もかからないためお部屋を手軽に彩る観葉植物として注目されています。そこで今回は、インテリアにもおすすめの不思議な植物エアープランツの特性と、オススメの品種やディスプレイ例などをいくつかご紹介していきます。
お世話は最低限で大丈夫!不思議な植物「エアープランツ」とは?
空気中の水分と窒素を吸収して生育
「エアープランツ」とは、その名の通り、生育に必要な水分や窒素などの養分を空気中から補給するという不思議な生態の植物です。そのため土や鉢植えを必要とせず、最低限のお世話で済むため非常に扱いやすいのが魅力です。
お世話のしやすさとその独特の雰囲気からインテリアとしても人気が高く、土や鉢植えを必要としないため、そのまま家具の上などに置いたり、中には壁や板、流木やフレームなどと組み合わせるなど幅広く活用することができます。
お世話をするときに気を付けたいこと
空気中から水分や栄養素を吸収して育つのがエアープランツの特徴ですが、だからといって全く水やりをしなくてもいいというわけではありません。週に2回程度を目安にスプレーで水やりをしたり、月に1,2回の頻度でソーキング(器やバケツに水を入れ、そこに株全体を浸すこと)するように心掛けましょう。また、置く場所もなるべく風通しのよい日陰で且つ明るいところを選ぶようにしましょう。
インテリアにオススメしたいエアープランツ5選
1.キセログラフィカ
エアープランツの中でも最もポピュラーなのがこの「キセログラフィカ」です。園芸店やホームセンターでもよく見掛け、まるでアロエのように四方に葉っぱが広がり、ゆるやかなカールを描いて大きく生育する様は、まさに「チランジアの王様」と呼ばれるほど。強靭な個体のため育てやすく、エアープランツ初心者でも安心して育てることができます。
2.ウスネオイデス(スパニッシュモス)
細かい葉をたくさん生い茂らせ、まるでお髭のようなユニークな外観が人気の「ウスネオイデス(スパニッシュモス)」は、原生国である北アメリカや南アメリカでは大木や電柱など背の高い柱状のものに着生して生育するため、お部屋のインテリアとして飾るときは壁などの比較的高めのところを選ぶとウスネオイデスの魅力が最大限に引き出されます。
3.フンキアナ
針のように細く、松の葉のような外観の「フンキアナ」は「ザカパンシス」や「ウスネオイデス」と同じくチランジア属のエアープランツで、その繊細な容姿からガラス瓶やグラス、試験管などに入れて飾る方も少なくありません。上手に育てると、赤く艶やかな花を咲かせることもあり、より一層インテリアとして魅力的になります。
4.ストレプトフィラ
こちらは、メキシコ・ホンジュラスが原産の「ストレプトフィラ」と呼ばれるエアープランツで、「キセログラフィカ」のように大きく、ゆったりとしたカールを描いた大きな葉っぱが特徴的です。お世話の仕方で派の形もカール状になったり、しゅっとした真直ぐな形になったりと非常にユニークで、お世話次第では魅力的な紫の花を咲かせることもあるそうです。
5.パープルジャイアント
その名の通り、紫がかった細身の葉に、成長すると30cmほどの大きさに育つ「パープルジャイアント」は、その優雅な佇まいにも関わらず、丈夫で育てやすく、エアープランツ初心者の方にもオススメです。上手に育てることでお花を咲かせるのですが、その真紅の華やかなさまは一見の価値ありです。
暮らしの中にエアープランツを。オススメのディスプレイ方法
吊るしたり、壁に飾るなどオブジェのようにディスプレイ
エアープランツは土を必要としないため、ほかの観葉植物と比べて多種多様なディスプレイ方法が楽しめます。こちらの例では、まるでモビールやオーナメントのようにエアープランツを吊るしてディスプレイしています。
こちらのディスプレイ例では、板材とエアープランツを組み合わせて素敵なオブジェとして壁面をデコレーションしています。エアープランツは板材や流木などといった木材にも着生して育つため、このようにアート作品として活用することもできるのです。
ハニカムをモチーフにした個性的なウォールシェルフにエアープランツを加えることで、スタイリッシュながらもネイチャーな雰囲気漂う素敵なインテリアに仕上がります。ちょっとしたアクセントに小さめのエアープランツを効果的に用いると、いつもとはまた違った雰囲気を演出することができます。
こちらは、アンティーク風の金網に、エアープランツを組み合せたウォールインテリアです。木材だけでなく、金属素材とも相性がいいのがエアープランツの魅力の一つでしょう。お部屋にナチュラルでオシャレな雰囲気を付け加えてくれます。
こちらは、「セリア」や「ダイソー」、「キャンドゥ」などの100均アイテムをエアープランツと組み合わせたオブジェです。エアープランツは土を必要としないため、ハンドメイドやDIYインテリアの素材としても大いに活用出来るので、お好みの素材と組み合わせてこの世に一つだけのオブジェを作るってみるのもオススメです。
エアープランツ×ガラスで繊細な雰囲気をプラス
単品でも、複数でもオシャレにお部屋を彩る
エアープランツの特性上、板材や柱だけでなく、ガラス瓶やグラス、試験管といったガラス素材にも組み合わせることが可能です。細身で優雅なパープルジャイアントと優美な曲線を描くワイングラスとの組み合わせは実にオシャレなディスプレイとしてお部屋を素敵に彩ります。
単一で飾るのもよいですが、複数を合わせてディスプレイするのもまたオシャレです。こちらは、ガラス製のグラスや瓶にエアープランツを入れたものを、他の多肉植物やモチーフを木製のスツールにディスプレイしたもので、よりナチュラルな雰囲気を醸し出しています。
多肉植物とエアープランツの相性は抜群
エアープランツはその外観から他の植物と組み合わせやすく、特に同じ熱帯植物であるサボテンなどの多肉植物との相性は抜群です。こちらのコーデ例では、エアプランツと多肉植物を一か所に集めてナチュラルテイストあふれるディスプレイに仕上げています。
素材を問わずディスプレイできるエアープランツ
ハンドメイドやDIYとの相性抜群
木材からガラス、プラスチックまでどのような素材とも相性がいいのがエアープランツの最大の魅力です。こちらは、ハンドメイドで作ったプラントハンガーにエアープランツをディスプレイしたもので、ナチュラルテイストあふれるインテリアに仕上がっています。
エアープランツと一番相性の良い素材といえば、やはり同じ植物である木材でしょう。特に、この世に一つとして同じものがない流木との組み合わせは非常にアート性が高く、味わい深いものになります。流木は川や海などで拾うことができますが、近くに川や海がない場合はお店などで購入することも可能です。
こちらのハンドメイド例では、複数のエアープランツを組み合わせてより個性的で魅力的なディスプレイにしています。カントリーなスタイルはもちろん、カフェ風インテリアや男前インテリアのディスプレイとしても大いに活用できますね。
こちらは、木箱にクルミの殻を敷き詰めたものにエアープランツをデコレーションしたナチュラルテイストあふれるハンドメイドディスプレイです。ハートのようなクルミの殻に、細く四方に広がるエアープランツの葉がネイチャーな魅力を醸し出しています。
まとめ
今回は、インテリアにぜひ取り入れたいエアープランツの魅力についてご紹介していきましたが、参考になりましたでしょうか?「観葉植物をお部屋のインテリアに取り入れたいけど、お世話が大変…」という方も安心してインテリアに取り入れやすいのが、エアープランツの魅力でもあります。是非今回のまとめを参考に、今日からお部屋のインテリアにエアープランツを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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