紐で結び目を作り、様々な模様を描くことで作られる、アラビア発祥のマクラメ細工。ポートランド在住のマクラメ作家エミリー・カッツさんは、国内外でワークショップを開き、マクラメの技と可能性を広めています。そんなエミリーさんの、マクラメをはじめとしたアートや、自然の感性にあふれたボヘミアンなインテリアをご紹介します。
1.アート作品を飾って、自らの感性と向き合う
こちらは、エミリーさん制作のマクラメのタペストリー。自然が生み出した流木から垂れ下がったマクラメの紐は白でも柔らかい生成色なので、同じ白の壁に飾ることで、部屋にぬくもりを感じさせてくれます。
自由に結び目を作り模様を描くことができるマクラメは、自身の感性のままに作ることができる、アートにピッタリな手工芸ですよね。
一枚で存在感たっぷりなので、傍に椅子や植物を置けば、小休止できるコーナーができます。マクラメは空間づくりのアクセントにピッタリなのです。
こちらは、鉢植えをマクラメ細工で天井から吊るしたインテリア。植物を飾るというと、花瓶を真っ先に想像しますが、壁から吊るせば、植物をより広い空間にディスプレイすることができますから、自然に囲まれたナチュラル志向のインテリアを目指したいなら、お薦めのディスプレイ方法ですよ!
写真では、外にもたくさんの自然がある様子がわかりますが、室内の窓辺にも植物を吊るすことで、室内外が繋がって自然を呼び込んでいるかのような、自然と一体化した気持ちになれるので、ぜひ試してみたいアイディアですね。
こちらの写真では、寝室にマクラメのハンギングで植物を飾っていますね。部屋の大部分をベッドが占めるような空間でも、ハンギングは場所をとらないのでお勧めの飾り方です。細めの葉をつける観葉植物を選べば、さらに部屋がスッキリして見えますね。
また、ボヘミアンとはもともと一か所に定住せず、放浪したジプシー(ロマ)達のこと。そんな流浪の人々から転じて、伝統や形式にこだわらない自由な生き方をする芸術家たちが生まれ、ボヘミアン・アーティストと呼ばれています。
写真のようにギターなどの楽器を壁に飾ったり、お気に入りの鮮やかなテキスタイルをベッドに掛けたり、自作のアートを飾ることは、芸術性や自由な感性を生かしたボヘミアンな空間づくりに欠かせないことなのです。
2.部屋に沢山の植物を飾って、室内でも自然に触れる
こちらは明るく木のぬくもりが感じられる玄関の様子。剥き出しの支柱には色や模様の異なる木材が組み合わさっており、ナチュラルな茶色にも多彩さが感じられますね。
そこにたくさんの植物を高い位置にも低い位置にも置いて、自然に触れることのできる安心できる空間にしています。
テキスタイルは他の部屋にもたくさん登場しますが、小さめのテキスタイルのラグを敷くことで、他の部屋とのインテリアの統一感を出しています。
こちらはダイニングルームの様子。観葉植物に加え、存在感のあるサボテンを大胆に置いているのも自然を感じさせる部屋のアイディアですね。
サボテンはアメリカ大陸のネイティブな人々の自然観を取り入れることができるので、アメリカの民族調のインテリアを意識するなら、ぜひ育ててみたい植物ですね。過酷な台地に生きる力強さを表現することができそう。
物を置くとどうしても人工的な印象が出てしまうことがありませんか?写真は階段状の棚の上に鉢植えや花瓶を飾り、物の周りにたくさん植物があるように配置して、物より植物に目が行くように配慮した例です。
たくさん植物を置くことで、あまり本には目がいかないのではないでしょうか。見せているのに植物の存在感でうまく目隠しするテクニックは、真似したくなるアイディアですよね!
天井に吊るした巨大な流木の照明器具は、部屋の最も重要なアイテムの一つ。固定された家具に大胆に自然物を使うことで、インテリアの印象をまとめてくれていますね。
また、自然な流木を人工的なライトと合わせたアイディアは、アーティスティックな雰囲気を出してくれていますよね。
他にもラグやクッションなど、沢山のテキスタイルやファーを置いて、ジプシーのようなボヘミアンで自然な雰囲気を出しています。
同じ流木の照明を使った部屋ですが、家具をシックにした例です。鮮やかなテキスタイルを使わずに、流木に合わせた茶のレザーのソファやクッションを置くと、落ち着いた男前インテリアになりますね。
3.テキスタイルを飾って鮮やかで温もりのある空間に
ジプシーというと、定住せずに厳しい世を渡り歩くイメージがありますよね。そんなイメージに温もりを与えてくれるのが、鮮やかなテキスタイル。写真のように鮮やかなブルーを中心としたトリコロールカラーの織物は、いきなりカラフルな織物は挑戦しづらい、という方にもお勧めな配色。なじみのある色や模様なので、まずは写真のようにシンプルな部屋にソファーカバーなどで使ってみてはいかがでしょうか?
こちらは廊下にロングタペストリーを飾った例。こちらも赤をメインカラーにしており、他の色は目立たないので取り入れやすいですね。廊下に敷いたラグも赤でタペストリーと色を合わせています。このように空間のメインとなる色を決めて飾るのが、統一感が生まれるコツです♪
こちらは、暖色系の鮮やかなテキスタイル製品の例。はっきりとした模様なので一見難しそうに見えますが、赤やオレンジ、茶、黄色といった暖色系でまとめていますし、クッション、ラグは共にタイプが同じ模様を使っていますので、統一感があり、かつおしゃれなインテリアになっているのですね。
4.自由奔放にアートな感性をインテリアにする
こちらは女性の絵を壁面いっぱいに飾ったコーナー。色とりどりの植物に囲まれた女性は、まさにエミリーさんのイメージですよね。自分が作り出したものや大好きな物を部屋に飾ること。それは、いつも偽りなく自分自身と自分の感性を大切にしているということです。
テキスタイルの紹介では解説しませんでしたが、こちらの写真には色とりどりのクッションもソファーいっぱいに並んでおり、絵と同様、エミリーさんの自然にインスパイアされた豊かな色彩感覚が発揮されていますね。ここで部屋に統一感を出しているのは、まさにアートを中心とした空間づくりです。自分の大切な作品、色使いをメインにするために、壁は白く、植物やテキスタイルはグリーンや茶といった自然界のベーシックな色。メインを目立たせ、他の特徴を押さえることで、こんな素敵な空間が実現するんですね!
こちらは、一転シンプルな白を基調としたコーナーです。
テキスタイルはフローリングと同系色の茶色。飾る植物も赤みがかった黒い色の葉など、色の主張がないものを選んでいますね。
メインとなるピアノ、そして絵も、壁と同色の白のシンプルなもの。先程のリビングのようにたくさんの色や模様、イメージに溢れた部屋もアーティスティックで素敵ですが、そんな感性から一時離れてシンプルにした空間も、エミリーさんは用意しています。
よりシンプルな部屋で音楽に触れて時間を過ごすことで、この空白にアイディアが生まれ、またアートを生み出すことができるのかもしれませんね。
こちらも、シンプルな廊下の例です。装飾には絵を一枚だけ、という極力シンプルにした空間。この廊下が、緑や鮮やかなテキスタイル、そしてアートに溢れた部屋へと繋がっている、そう考えると、全部の部屋を主張させるよりも、芸術の非日常性を楽しむためシンプルな空間を残した方が、メインの部屋を印象的にできて良さそう。こうした、メインのインテリアを配置した部屋と、特徴を押さえた空間を組み合わせる方法は、ぜひ参考にしたいアイディアですね!
最後に、こちらは作業場の風景。色とりどりのシルクスクリーンのインクをグラデーションになるように壁に並べた様子は、とてもアーティスティックですよね☆
生活そのものにアートが息づいている、エミリーさんならではのお部屋です。
このような色鮮やかなインクでなくても、例えばハンドメイドのリボンやボタンなどを見えるように配置しても、自分のアートな感覚をインテリアで表現できますよ!
まとめ
いかがでしたか?エミリーさんのインテリアにはアートや自然が息づいていて、肩ひじを張らない生き方が表現されていますよね!ぜひエミリーさんの感性を、インテリアづくり、そして暮らしの参考にしてみてくださいね!
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