お部屋にグリーンの癒しとナチュラル感をプラスしてくれる観葉植物をいつまでも楽しみたいのであれば、その育て方に気を付けなければなりません。今回は、観葉植物を育てる上で注意したい”水やり”、”日光浴”、”温度と風通し”などのポイントをご説明しつつ、観葉植物を取り入れたステキなインテリアコーデをいくつかご紹介していきます。
水やりはこまめに行うべき?
水やりのタイミングは種類によって異なる
観葉植物を育てる上で気になる水やりの頻度ですが、これは種類によってそのタイミングが変わってきます。例えば、ポピュラーな観葉植物の一つであるパキラは、土が乾いて来たら水をやるのがベストですが、その際に、受け皿まであふれるほどの水を与えないように気を付けなくてはなりません。
サボテンなどの多肉植物は、水やりを頻繁に行わなくてもよいとされていますが、生育の盛んな時期(5月~9月)の間は、逆に水を沢山必要とします。そのため、生育期のころは土が乾いたらその翌日に水をたっぷり与え、それ以外は頻繁に与えないようにしましょう。また、土が凍る冬の時期は、水やりはおよそ一月に1回、凍る心配がある場合は水を与えないようにしましょう。
その不思議なシルエットが魅力的で、インテリアとして人気急上昇中のコウモリランは、貯水葉と呼ばれる部位に水分をためておくことができるため、頻繁に行う必要はありませんが、水を与える際は、水ゴケや土が乾いて来たら、貯水葉に水分がしっかりいきわたるようにたっぷり水を与えましょう。特に、ハンギングタイプと活着タイプは乾きやすく水切れしやすいので注意が必要です。
空気中の水分や栄養素を吸収して生育するといわれるエアプランツも、まったく水やりしなくてもよいというわけではありません。とはいえ、頻繁に、じょうろなどで水を与えるのではなく、霧吹きなどで週に2回以上株全体が濡れる程度にたっぷり水を与え、蒸れないように内側までしっかり乾燥させるようにしましょう。
日光浴はたくさんした方が元気になる?
直射日光は避け、なるべく日当たりの良い場所に置く
ベンジャミンなどの観葉植物は、日当たりの良い場所を好みますが、耐陰性もあるため明るめの日陰に置いても育つことができます。また、日光を好みますが、直射日光、特に日差しの強い夏の時期に窓際に置きっぱなしにしておくと、葉が焼けてしまうこともありますので、注意しましょう。
夜には葉を閉じて眠る習性のあるエバーフレッシュは、他の観葉植物と同じく日光浴が好きですが、なるべく真夏の強い直射日光は避け、半日陰程度の明るさの場所に置くようにしましょう。日中はレースのカーテンを引き、日光の明るさを和らげてあげましょう。
多肉植物は日光をとても良く好む観葉植物ですが、「砂漠で生育する植物だから」と真夏の直射日光に当て続けると、葉の色が変色する所謂”葉焼け”になってしまいます。そのため、室内でインテリアとして楽しむ場合は、直射日光が当たらない東側および南側の窓辺に置いて育てるとよいでしょう。
エアプランツは、耐陰性のある植物なので暗いところでも育つことはできますが、生育状態はイマイチになりやすいです。エアプランツも日光を好む植物なので、強すぎる直射日光は避け、レースのカーテンごしで日の光を浴びせるようにしましょう。
コウモリランは別名ビカクシダと呼び、シダ植物の仲間です。「シダ植物の仲間だから、暗い場所の方がいいのでは?」と思いがちですが、コウモリランは原産地では疎林、つまり木がまばらに生えている所で生育しますので、実は日光が大好きな植物なのです。ただし、強い直射日光には他の植物同様弱いので気を付けましょう。
室内の温度や風通しには気を付けるべき?
基本的に常温でも大丈夫だが、風通しはよくしておく
一般的に、観葉植物は寒さにある程度耐えることができますが、10℃を下回ると元気がなくなることが少なくありません。例外もいくつかありますが、なるべく室温は10℃以上を保ち、寒すぎたり暑すぎたりしないように適温を心がけるようにしましょう。また、どんなに明るく、適温でも風通しが悪ければ、観葉植物にあまりいい影響は得られません。できるだけ、窓際などの換気のしやすい場所を選びましょう。
暑いところの方が良いと思いがちな多肉植物ですが、実は”夏型”、”冬型”、”春秋型”の3種類あり、それぞれ適温とされる温度が異なってきます。例えば、インテリアとして人気の高いエケベリアは春秋型に分類され、およそ10~25℃が適温とされています。また、多肉植物につく害虫を防ぐためにも、風通しの良い場所に必ず置くようにしましょう。
エアプランツは、室内でインテリアとして楽しむ場合は、7~30℃程度を目安に室温を調整しましょう。また、乾燥に弱い植物ですが、濡れたままにしておくと蒸れて芯が腐ってしまうため、風通しの良い場所に置き、常に蒸れないように管理しましょう。
熱帯地方が原産地であるコウモリランは、寒さに弱く、室温で生育させる場合は品種によりますが、最低5℃は保ち、平均10℃程度に室温が保たれるようにしなくてはなりません。また、疎林に着生するという性質もあり、風通しの良い場所を好みます。鉢植えや活着、ハンギング問わず、コウモリランを飾るときは風通しの良い場所を選びましょう。
ナチュラルな魅力あふれる観葉植物をインテリアとして楽しむ
心をこめて育てた観葉植物でお部屋をオシャレに彩る
インテリアをナチュラルカラーで統一したダイニングルームに、エバーフレッシュをはじめとした観葉植物をレイアウトすることで、よりナチュラルで清潔感あふれる空間を生み出しています。因みに、エバーフレッシュの花言葉は「歓喜」「胸のときめき」なのだそうですよ。
使い古した脚立や木箱を観葉植物のディスプレイ棚として転用することで、レトロでヴィンテージ感にあふれ、かつナチュラルな魅力を感じさせるスペースにしています。窓辺に飾られた観葉植物たちは、皆生き生きとして、ネイチャーな空気をお部屋にプラスしています。
モンステラやコウモリランなどの熱帯を感じさせる観葉植物は、西海岸風スタイルとの相性が抜群です。木の素材感や板目、ナチュラルな色合いを活かしたインテリアに、インダストリアルな雰囲気漂うペンダントライトや、スチールのレーンなどが生み出す重厚な雰囲気をより引き立たせ、魅力あふれるダイニングルームを演出しています。
キッチンからのぞくリビングダイニングは、古民家風カフェのような、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気にあふれ、特に窓際に飾られた鉢植えの観葉植物や、小窓に置かれたコウモリランなどがアクセントとなり、ナチュラルな癒しをお部屋に与えています。
都会的な洗練されたリビングルームには、ベンジャミンやゴムの木が置かれ、全体的にグレイッシュなトーンのお部屋にグリーンの爽快な色彩がプラスされて、閉塞感を感じさせない空間を生み出しています。ミッドセンチュリーなインテリアと、グリーンの濃い目の観葉植物の組み合わせは、ダンディな魅力を感じさせてくれます。
お洋服をかけるためのアイアンハンガーラックも、こちらのようにハンギンググリーンを楽しむためのグッズとして活用することができます。シンプルでインダストリアルな雰囲気漂うアイアンハンガーラックと、吊るされたコウモリランとほかの観葉植物が、不思議とマッチしてスタイリッシュな魅力を感じさせます。
こちらのインテリア例では、北欧的なデザインのペンダントライトといっしょに吊るされたコウモリランや、エアプランツが実に印象的な雰囲気を漂わせています。画面左下には、理科の実験に使うようなビーカーなどがスタンドに置かれ、小さめのエアプランツなどがディスプレイされていて、ナチュラルかつスタイリッシュな魅力を演出しています。
まとめ
今回は、インテリアとして長く楽しむための観葉植物の育て方ポイントと、観葉植物を効果的にレイアウトしたインテリアコーデをいくつかご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?お気に入りの観葉植物を少しでも長く楽しむためにも、是非今回のまとめを参考にして丁寧にお世話をしてあげてくださいね。
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