姑との同居という言葉を聞くと「つらい」「うまくいかない」などのマイナスイメージが先行しますが、本当にそうなのでしょうか?また上手に同居するコツはあるのでしょうか?今回はこれから同居を考えている人や、いままさに同居で悩まされている人に、姑との同居でつらく思ったことの実例と上手に暮らせるコツ、そしてもしどうしてもうまくいかないときにどうすればいいのかをお話します。
実際に同居している人に聞いた!姑との同居でつらいこと
まずは実際に姑と同居している人たちがつらいと感じたことの実例をみていきましょう。
実例1.遠慮をしない態度
姑との同居で我慢できないことの1つとしてよく聞かれるのが、遠慮をしてくれないというもの。一緒に暮らしていれば、お互いに譲り合ったり、相手の様子をみて行動したりなどの遠慮や配慮が必要なものですが、姑という上の立場から全くお嫁さんに遠慮をしないということが多いようです。
日々の生活の中でいうと、夫婦の部屋に勝手に入ってきたり、勝手に洋服や化粧品を使われてしまったりなどということがあるよう。実の親子でもされたらいやなことをしてしまう姑というのは、意外と多いようです。同じ家に住んでいる以上、プライベートはないと考えているのかもしれませんね。
また勝手に夫婦の部屋の掃除をしてしまうという姑もいるのだそう。これは良心から来る行動なので、なおさら注意がしづらいですね。
ほかにも生活費が厳しいからお金を貸してほしいといってくる姑もいるようです。金銭の問題は大きなトラブルになりやすいので、なるべく同居する前にルールを作っておきたいですね。
実例2.価値観が違う
姑に限らず、夫本人や夫の家族は自分とは全く違った環境で生きてきた人々です。嫁から見ると非常識と思うことや、考え方のギャップはあるもの。同居する前から価値観が違うということを覚悟していても、実際に暮らすと深刻な場合が多いようです。
実例3.子育てや家事に口を出してくる
子育てや家事の先輩である姑は、嫁の子育ての方法や家事に口出ししてくることもしばしば。本当に役立つノウハウや知識であればありがたいですが、今では間違いとされている知識を主張されたり、自分の方針とは合わないものを押し付けるように話されるとさすがにつらいですよね。
とくに教育方針や健康・食事に関することには、姑世代では常識とされていたことが、今ではNGということもありますよね。母乳が出づらいのに絶対母乳で育てるべきといわれたり、薬の飲ませ方を注意されたりなど、いろいろと問題の種となることが多いようですよ。
実例4.夫が味方をしてくれない
姑と同居している人が感じる夫の不満の1つに、自分の味方をしてくれないというものがあります。
確かに嫁から見たら、本当の親子である夫が姑に意見してくれたり、「こういうことはやめて欲しい」と伝えてくれたりしたほうが、トラブルにならなくてよいと思うものです。
しかし実際にはどっちつかずではっきりと話してくれなかったり、聞かないふりをしたりということが多いんですよね。またどっちつかずな態度ならまだよいほうで、姑の味方をする夫もいるのだそう。
付き合っているときや、別居中には気がつかない夫の態度に愛想を尽かしてしまうという人も多いようですよ。
実例5.子離れ・親離れができていない
先ほどの実例4とかさなる内容なのですが、夫が親離れできていなくて姑にべったりだったり、姑が子離れできていなくて夫の面倒をみたがったりということも、嫁にとってはつらいもの。同居する前までは気がつかなかったけれど、マザコン夫だったというのがわかってびっくりするなんてこともあるみたいですよ。また姑が夫の下着を購入してきたり、食べ物に口を出してきたりとまるで小さな子供扱いをしているということもあるよう。
実例6.家政婦のような扱いをする
姑によっては自分が若かったときに姑にされたことを仕返しのようにしてくるというタイプも。たとえば料理や掃除など家事のすべてを押し付けてくるということもあるんですよ。まるで家政婦のような扱いにつらい思いをしている人も。しかも専業主婦ではなく場合にも平気で家事などを押し付けられるという家もあるのだそうです。
実例7.世話を焼かれる
先ほどの実例6とは逆に、自分の娘に接するような態度で嫁に接する姑もいるのだそう。初めのうちは「大事にされている」「かわいがられている」と喜ばしい行動も、毎日だといやになってしまうこともありますよね。
たとえば自分たちの分だけでなく、夫婦の食事まで勝手に作られたり、好みじゃないものをプレゼントされたりという行動が多いようですが、欲しくないと思っていてもにっこり笑って「ありがとうございます」とお礼を言ったり、うれしそうにコメントをそえたりというのはつらいものです。しかも好意からの行動なので文句も言えませんよね。
上手に姑と暮らすコツとは?
ここまでは実際に姑と暮らしている人たちがつらいと感じた実例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
現在同居している方の中には「うちよりもひどい姑もいるんだ!」と思われている方もいるかもしれませんね。反対にまだ同居していない人にとっては「こんなにつらいことがあるの?!」とびっくりされている人もいるのではないでしょうか?
嫁にとってはできれば同居しないでいたいと思うものですが、どうしても同居しなくてはいけないことも。ここからはどうすれば姑と上手に暮らしていけるのかを考えてみましょう。
上手に同居するコツ1.心の距離を保とう
姑との上手な同居を実現するには、まず心の距離を保ちましょう。簡単にいうと「家族ではなく他人だと思う」「自分とは全く違う人間だと認識する」ということです。
もちろんそのつもりで接しているという人も多いとは思うのですが、毎日顔を見ているうちにこの気持ちが薄れてしまうことも。
他人だと思うことは相手を突き放してしまうようでいやだと思う人もいるかもしれませんね。でも他人だからこそ親切にできる・やさしくできるということもあるのではないでしょうか?
また自分とは全く違う人間、たとえば外国人のような気持ちで接すれば、自分の気持ちがわかってもらえないというのも当たり前に感じられるので、つらい気持ちが少なくなるんですよ。
上手に同居するコツ2.物理的な距離を保とう
心だけでなく、実際に物理的な距離を保つことも大切です。たとえばまだ同居する家がない・これから立てる予定という場合には、しっかりとプライベートが保てるような二世帯住宅を作るのがいいですよ。また1軒家でない場合にはマンションの同じフロアの部屋で別々に暮らすというような方法もあります。提案したときには「せっかく同じ家で住めると思ったのに」と反対されるかもしれませんが、長く良好な関係を保つためにと説得してみましょう。
もし今現在同じ家に同居しているというときには、時間差で共有スペースを使うなどの方法をとってみましょう。とくに台所はきちんと使い分けができるような工夫をするとトラブルが減りますよ。たとえば冷蔵庫の中の食べ物をかごなどで仕分けしておくなど、小さな努力でも自分のものを確保できると安心できるようになります。
上手に同居するコツ3.金銭面・家事の区別をきちんとする
先ほどご紹介した実例の中にお金を貸してほしいといわれるという内容がありましたが、そのようなことがないように家計はしっかりと分けるということは事前にしておきましょう。
また家事も自分たちのことは自分たちでするようにというルールを作ると、夫や自分の世話を焼かれることもないですよ。これも「水臭い」とか「親切でやっているのに」など反対されるかもしれませんが、自立した大人として生活していくために、またお互いに入らない気を使わなくていいようにという理由で説得してみましょう。
上手に同居するコツ4.考えすぎないようにする
姑との同居をうまく行うためには、考えすぎないということも大切です。
なんとなく不機嫌に見えたり、口数が少なかったりすると「自分のせいなのでは?」と考えてしまいがちですが、舅や夫に怒っているのかもしれませんし、家族以外に誰かに怒っているのかもしれません。もしくはちょっと体調が悪いなんて理由もあるかもしれませんよね。
実際に何か言われたというわけではないときには、「まぁ、いいか」と気にしないことも大切ですよ。
つらくなったときの対処法は?
ここまでのコツを実行してもまだまだつらく感じるときはあるものです。そんなときに有効な対処法を2つご紹介します。
対処法1.家を離れてみる
買い物や近所の友達に会いに行くというようなちょっとした外出でも、気分転換になることがあります。
好きなもののお店によってみたり、カフェなどで休憩してみたりというのもよい方法ですよ。物理的に家を離れることで心もつらいことから切り離すことができます。
また、なかなか難しいかもしれませんが、1泊2日で実家に帰ってみたり、旅行に行ってみたりするのはさらに効果的ですよ。
対処法2.自分がつらいと思っていることに向き合ってみる
どうしてもつらい気持ちがなくならないというときには、実際に自分がどんなことをつらいと感じているのか考えてみましょう。
いやなことを書き出してみると、自分にとって譲れないラインに気がつくこともありますよ。自分の気持ちだから自分が一番知っていると思っていても実際には気がついていないこともあるもの。
自分の気持ちをはっきりと知って、傷ついた気持ちに気がついてあげることが心を修復する1つの方法でもあります。
またどうしても譲れないことは姑や夫に話して解決できるように第一歩を歩んでみましょう。すべてが解決されなくても、これ以上悪い状況になるということは少ないですよ。
別居を決意したときには?
上手に同居するコツや対処法を試してみても別居したいという気持ちがなくならない場合には、どうすればよいのでしょうか?できるならば大きなトラブルがなく別居したいもの。ここからは別居に向けた段取りについてお話します。
ステップ1.夫に別居したいと話す
夫との別居も望む場合は別ですが、夫との結婚生活を続けたまま姑との同居をやめたいという場合には、夫に別居したいという気持ちを話してみましょう。
もしかしたら、夫につらい気持ちを話していても、別居したいというところまで悩んでいると気がついていないこともあります。この話合いをきっかけにそれまでどっちつかずだった夫の態度が変わって、情況が好転するということもあります。
まずは夫に話してみることが大切。その上でどうしても状況が改善されない、または夫も同居を解消したいということであれば、次のステップに移りましょう。
ステップ2.引越し先を決める
夫も姑との別居に納得してくれたら、次に引越し先を決めましょう。「姑に同居を解消することを話すのが先では?」と思われる人もいるかもしれませんが、はっきりしたことが決まらないうちに姑に別居を切り出してしまうのは危険です。姑が逆上したり、落ち込んでしまったりということも。
引越し先が決まってしまえば、姑も仕方がないと諦めがつけやすいですし、機嫌を悪くしたとしても一緒にいる期間が短いので、お互いに負担が少なくてすみます。
引越し先や引越しの時期、手順など、すべての状況を姑に知られることなくしっかりと進めてしまいましょう。
ステップ3.姑に話すときにははっきりと
引越し先が決まったらいよいよ姑に別居を話すときです。これからの関係を考えて「同居するのがいやになったといわないで、別居したい」と思う人もいると思いますが、これは逆効果です。
引越しをするまでの間は、よい関係を築きながら過ごすことができるかもしれませんが、一緒にすむのがいやになったと知らない姑は引っ越し先に頻繁に来るようになるかもしれません。
それではせっかく別居しても意味がないですよね。そこで大切なのが、はっきりと同居をしたくないということ。しかし感情的になったり、最後だからと悪口を言ったりするのはNG。
冷静にそして相手を傷つける言葉はあまり使わないようにして伝えるように、事前に言葉を用意しておくのもいいですよ。
まとめ
姑との同居についてお話してきましたが、いかがでしたか?もしまだ同居をしていない人ならば同居の前にはしっかりとした話し合いや説得が必要だとわかりましたよね。また、いま同居している人も少しでも改善するような行動をとってみる必要性に気がついたのではないでしょうか?ぜひ今回の内容を参考にしてくださいね。
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