結婚が決まったら、結婚式の前に両家の顔合わせを行うカップルがほとんどではないでしょうか?
最近は、しきたりを重んじる結納ではなく、カジュアルな顔合わせ食事会を行うケースが多いようです。
顔合わせ食事会の大きな目的は、双方の両親を引き合わせ、両家の親睦を深めること。そのため、基本的に必ずやならければならない決まりごとはありません。
そうは言っても、失礼のないようにと準備をしたいのが、婚約したカップルの本音ではないでしょうか?そこで今回は、顔合わせ食事会の準備と当日の流れについてまとめてみました。
顔合わせ食事会当日までに決めておくこと
いざ顔合わせ食事会を行うとなると、事前準備が欠かせません。当日までに決めておくべきポイントをご紹介します。
1.参加する人数を確認する
顔合わせ食事会は、カップル本人とその両親を合わせた計6名で行うの場合が多いようです。しかし厳格な決まりはなく、それぞれの兄弟姉妹や祖父母を呼ぶ場合も。
ただしその場合は、必ず相手方の家に確認するようにしましょう。カップル本人は気にしていなくても、両家の参加者のバランスを重視する両親もいます。
片方の家は祖父母を呼んだのに、片方は呼ばなかったなどの差が出てしまえば、トラブルの原因になります。
大切なことは両家が気持ちよく食事会を過ごせることです。それぞれお互いの家に連絡を取りながら、両家が納得できるように準備しましょう。
2.開催日を決める
顔合わせ食事会の日程は結婚式の6ヶ月~3ヶ月前に行う場合が一般的です。この時期に行えば、食事会の最中に結婚式の具体的な話もできるので、実務的な話を両親にまとめて説明することもできるし、食事中の話題に使うこともできますね。
日にちも、両家のスケジュールと吉日を確認して選択するようにしましょう。吉日とは縁起の良い日のことで、何かを行うのに良いとされる日のことです。
最も一般的なのは「大安」ですが、午前中なら「先勝」、午後なら「友引」でも良いとされています。吉日に関しては、気にしないというカップルも多いでしょう。例えば「仏滅」の日ならば会場の予約も取りやすいし、場合によっては料金も安くなるかもしれません。
しかし、それだけで日程を決めてしまうのは禁物です。年配者は吉日を気にする場合が多いので、こちらも必ずお互いの両親に確認しましょう。
3.開催する場所を決める
顔合わせ食事会の場所は、どちらかの自宅で行う場合もありますが、料亭、ホテル、レストランなどが多いようです。
結婚式場が決まっている場合、下見も兼ねて会場内のレストランで行うという手もあります。これなら両親に会場を確認してもらうこともできますね。
また、結婚式場内にあるレストランならば、顔合わせ食事会のプランを用意している場合もあります。プランがあれば当日の流れもある程度決まっているし、会場のスタッフも顔合わせ食事会に慣れているので、自分たちだけで準備が大変だという場合には、プランを活用することもひとつの方法です。
また、料理の内容も確認しましょう。食事の好みもさることながら、例えば祖父母も参加する場合、ナイフやフォークは使い慣れていないので、お箸の方が良いと言うかもしれません。そんな場合は和食や中華を選択するといった配慮をした方が、当日気兼ねなく参加してもらえるでしょう。
4.手土産を決める
手土産は必ずしも渡さなければならないものではありません。しかし、両家の両親が初めて顔を合わせる場合もありますので、持っていく方が多いようです。また、顔合わせ食事会をどちらかの自宅で行う場合は、礼儀として訪問側が手土産を持参する方が望ましいでしょう。
手土産は、バームクーヘンや昆布など、縁起物を渡す場合が多いようですが、必ずこれを渡さなければならないという決まりはありません。相手方の好きなもの、喜ぶもの、また家族構成などを先に確認して決定すると良いでしょう。
お互いの出身地が離れている場合は、それぞれの名産品を用意すると、当日の話題にもなり、会話のきっかけを作ることもできます。例えば地酒などは、地元でしか手に入らない物もあり、相手方がお酒を嗜む場合には重宝します。相場は3~5000円程度のものを選ぶ場合が一般的と言われています。
熨斗(のし)に関しては、堅苦しくならないようにと用意しない場合もあります。熨斗の有無に関しても事前に両親に相談し、両家で揃えた方が無難でしょう。
熨斗には、主に「蝶結び」と「結び切り」という2つの結び方があります。「蝶結び」は何度もほどいて結びなおせる結び方なので、出産祝いや進学のお祝いなどに適しています。「結び切り」は水引を堅結びにしたもので、一度結ぶとほどけません。そのため婚礼全般や、全快祝いなどの場合に用います。結婚の顔合わせ食事会で熨斗を用意する際は、「結び切り」を選択するようにしましょう。
手土産を渡すタイミングとしては、レストランなどの場合は、最初の挨拶か、親族紹介の後に渡すの場合が多いようです。
自宅で行う際も、基本的には挨拶が済んでから渡すのが良いでしょう。風呂敷に包んであったり紙袋に入れている場合は、必ず出してから渡しましょう。また、渡す際の向きにも注意が必要です。渡す際は必ず正面が相手の方を向くようにしましょう。
5.顔合わせ食事会当日の服装を決める
当日の服装についても、事前に準備しておきましょう。大前提として、本人同士、お互いの両親が、それぞれ服装の格を合わせることが大切です。また、当人同士だけではなく、会場の雰囲気も考慮する必要があります。そのため、服装に関しても、事前に両親と打合せをしておくことが大切です。
具体的な服装ですが、男性はブラックスーツか、色の濃いダークスーツが一般的です。シャツは白又は薄い色で、清潔感のある装いが好まれます。
カジュアルな会にしたいのであればノーネクタイでも構いませんが、その場合はお互いの両親に確認しておきましょう。女性の場合はワンピースやアンサンブル、スーツなどが多いようです。ミニスカートや胸元が大きくあいた服装は避け、肌の露出が少ないものを選びましょう。色は暗すぎない明るめの服装を選択しましょう。
また、女性の場合は「せっかくの機会なので振袖を着たい!」と考えている場合もあるでしょう。振袖は未婚女性しか着ることができないので、最後に是非着ておきたいと考える女性も少なくありません。
振袖は第一礼装と言って、最も格の高いものになります。最初にお伝えした通り、基本的には両家の服装の格を合わせておくべきですが、振袖を着ることで場が華やぎ、相手の両親にも喜ばれる場合もあります。
振袖を着たいと考えているのであれば、事前に相手の両親に確認しておきましょう。格も重要ですが、食事会が和やかに進行することの方が大切です。食事会が楽しく進むきっかけになるのであれば、振袖も選択肢のひとつです。
6.顔合わせ食事会を盛り上げる手作りグッツ
なくても問題はありませんが、用意すれば当日の話題にもなりますし、場を盛り上げることのできるグッツを紹介します。
顔合わせ食事会のしおり
しおりとは、当日の予定が書かれたプログラムのようなものです。結婚式でよくみかけるものですが、食事会で作成しても楽しいですね。結婚式の場合はカップル2人のプロフィールを記載することが多いですが、食事会でも有効です。もしも相手方の両親とまだあまり会ったことがないのであれば、自分を知ってもらうひとつの手だてにもなりますし、歓談の際の話題のきっかけになります。
他にも、親族紹介を載せたり、挨拶文を載せたりとアレンジは無限大です。
記念撮影グッツ
顔合わせ食事会では、記念撮影を行うことが多いですが、その際に手に持つ撮影グッツを事前に作っておくと、当日場が盛り上がります。
例えば当日の日付けや「両家顔合わせ」などの文字が入ったガーランドやうちわを作成しておくのもお勧めです。一緒に持って撮影すると、思い出が一層深まりますね。
作成する時間がない場合は、100円ショップでも売っている伊達眼鏡を全員分用意して、記念撮影時に使用するなど、楽しい演出を考えておくのもひとつの手です。これで場が和めば、この後の歓談の盛り上がりを手助けしてくれます。
ただし、これらの演出をする際は、会場の雰囲気や、両家家族の性格を十分に考慮して行うことが重要です。生真面目な両親ならば、そのような演出を好まない場合もあるからです。
顔合わせ食事会当日の流れ
事前の準備が終わればあとは当日を迎えるのみです。当日の流れもある程度決めておくと、会場に入った後に慌てることなく進行することができます。全体の時間は2時間半~3時間程度が多いようです。
1.はじまりの挨拶
食事会の会場に入り着席したら、まずははじまりの挨拶をしましょう。挨拶をすることで、場が締まります。
内容は当日集まってくれたことに対するお礼、食事会の趣旨などを説明します。ここでは特に長々と挨拶する必要はありません。
挨拶は主催者が誰かによって行う人が異なります。主催者がカップルであれば男性本人が、親が主催の場合は男性の父親がする場合が多いようです。
ただ、男性側だけでなくカップル本人が2人で挨拶する場合もあります。また、食事会の進行役も男性本人か男性の父親が行う場合が多いようです。父親が行う場合には、事前に打ち合わせをしておくことが大切です。
2.親族の紹介をする
挨拶が終わったら、そのまま両家の家族紹介をしましょう。まずは男性側、続いて女性側が紹介をします。紹介するのはカップル本人がそれぞれ行います。紹介された人は「よろしくお願いします」と、一言添えると良いでしょう。
紹介する際には、家族それぞれの趣味や特技などを織り交ぜておくことをお勧めします。例えば出身地や、若い頃に行っていたスポーツなど、両家の両親で共通するものがあれば、さりげなくそのエピソードなどを披露しておくと、後々の話題にもなり、盛り上がりのきっかけになります。
ただし、紹介はあくまでシンプルにまとめましょう。話が長すぎて飽きてしまわないように注意しましょう。
3.記念品の交換
顔合わせ食事会はカジュアルにする場合が多いですが、婚約のセレモニーを行いたい場合はこのタイミングで行いましょう。
この時、婚約指輪のお披露目をすると場が盛り上がります。できれば、男性が女性の指につけてあげるとセレモニー感が出ます。
その他、男性から女性に贈る記念品にはネックレスやピアスなどの装飾品が多いようです。また女性から男性への記念品は、時計やネクタイピン、スーツなどが一般的です。
4.記念撮影
両家の顔合わせ食事会は後々の思い出にもなります。チャンスがあれば是非集合写真を撮影しておきましょう。
タイミングとしては、食事が始まる前が良いでしょう。食事が始まり、歓談が盛り上がれば写真を撮影するタイミングを計るのが難しくなりますし、お酒が入る前に撮影しておいた方が無難です。
料亭やレストランなどの顔合わせプランを使う場合は、写真撮影がサービスで付加されている場合もありますので、予約する際に確認しましょう。また、付加されていなくても事前に頼んでおけば撮影をしてくれるお店もありますので、必要な場合は事前に確認しておきましょう。
5.乾杯、食事スタート
ここまで進めば、あとは食事をしつつ歓談を楽しむ時間です。食事が始まる前に、まずは乾杯の挨拶をしましょう。乾杯は男性本人か、男性の父親が行う場合が多いようです。進行役が男性ならば、男性の父親に頼んでも良いかもしれませんね。
乾杯が済めば、いよいよ食事をしながらの歓談の時間です。もしかしたらこの時間に何を話して良いのかと頭を悩ませるカップルもいるかもしれません。話が盛り上がらなかった場合を想定し、ある程度盛り上がりそうな話題を考えておきましょう。
ここでのポイントは両家の両親の距離を縮めることができるような話題を考えておくことです。例えば、お互いの両親の年齢が近ければ、若い頃に流行ったものなどでも良いかもしれません。または、カップルの小さい頃の話、飼っているペットの話など、両親が話しやすい事柄を事前に考えておきましょう。
いきなり話題にするのが難しければ、親族紹介の際に少しその話をしておくと話題にしやすいです。また、どちらの両親も最も関心のある話題は、これから行われる2人の結婚式についてでしょう。結婚式の具体的な流れや両親に確認しておきたいことなども話しておきましょう。両家の両親が一堂に会しているので、確認事項があれば一度に了承を得ることができます。
6.締めのあいさつ
食事がある程度終わったタイミングで、顔合わせ食事会を開催できたことに対する感謝の言葉を述べましょう。
男性だけが行うこともありますが、できればカップル2人でそれぞれあいさつを行うことをお勧めします。
ここでも長々と語る必要はありませんが、本などに書いてある挨拶文をそのまま暗記したような内容ではなく、あくまでも自分たちの言葉で述べることが重要です。
まとめ
いかがでしたか?顔合わせ食事会の準備、当日の流れについてご説明しました。
最も大切なことは、準備を進める際にわからなことがあれば、その都度お互いの両親に確認することです!
この時からすでに結婚の準備は進んでいるのです。顔合わせ食事会が良好に進むことは、その後の両家の関係にも大きく影響することもあります。
当日、両家の両親や親族に満足してもらい、結婚生活にも良い影響を与えられるようにしっかりと準備をしておきましょう。
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