理想のインテリアを叶えるために必要なステップ☆成功のヒケツと注意点

「こんな家にしたい」「こんなお部屋にしたい」と、なんとなく好きなインテリアはあるけれども、イメージが漠然としていて、よくわからないということはありませんか?理想のインテリアを叶えるために、どんなステップを踏んだら成功しやすいかをご紹介いたします。

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理想のインテリアを叶えるために必要なステップ☆成功のヒケツと注意点
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岸田邦華

ライター

現役フリーランスインテリアコーディネーター。住宅メーカー2社で新築注文住宅の外観・内装・照明・カーテン・家具・雑貨提案の経験あり。トータルインテリア+主婦目線から楽しくて役立つ情報をお届けします。

「こんな家にしたい」「こんなお部屋にしたい」と、なんとなく好きなインテリアはあるけれども、イメージが漠然としていて、よくわからないということはありませんか?全体イメージもはっきりしないまま、壁紙や照明器具、家具、カーテンなど、個々にその都度好きなものを選んでしまうと、合うかどうかわからなくなることがあります。いきなりインテリアを選び始めたり、お店で選ぶのはおすすめできません。理想のインテリアを叶えるために、どんなステップを踏んだら成功しやすいかをご紹介いたします。

理想のインテリアにするために

①:まずは雑誌やネットなどから気になるインテリア写真をピックアップしよう

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「家を新築で建てる」「リノベーションする」「お部屋の模様替えをする」と思い立ったら、自分がどんなインテリアにしたいのか、イメージを固めるところから始めましょう。

インテリア雑誌やネットのインテリア写真を見て、深く考えずに直観で「いいな」「これ好きだな」と思った写真を、たくさんピックアップしてください。

家1軒なら、リビング・キッチン・洗面所など全ての部屋別に選んでおくとあとでイメージしやすいです。選ぶ写真はできるだけ多い方が良いです。できれば、最低100枚位はピックアップしてください。


 

 

②:スクラップブックを作ろう

イメージ写真を貼るスケッチブックを用意する

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100均で売っているものでいいので、できれば大きめのスケッチブックなど、スクラップブックとして写真が貼れるものを用意しましょう。雑誌の切り抜き写真などをたくさん貼っていくため、できれば紙はペラペラではなく、ある程度厚みがあってしっかりしているものがおすすめです。


 

イメージ写真をコラージュしてスクラップブックを作ろう

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下記は、これ位たくさんの種類のインテリアイメージ写真を集めた方が良いという例になります。

スクラップブックは、文章を書きこむ余白も考えて、1ページに写真を2・3枚など、余裕をみて貼っていくと良いです。たくさん集めた雑誌の切り抜き写真などを項目別に分けて、順序は気にせずに貼っていきましょう。部屋別にしたいなら「リビング」「ダイニング」「外構」などに分けて。アイテム別にしたいなら、「壁紙」「照明器具」「カーテン」など。

あとで見やすいように、見出しをつけておくと便利です。ハンドメイド風に、マスキングテープやリボン、ボタンなどを貼って可愛くしても構いません。面倒な作業と思わず、楽しく作ってみましょう。

切ったり、貼ったりの作業がどうしても好きじゃない、時間がないという方は、後で紹介するpinterestを活用してみてください。


 

②の別の方法:pinterest(ピンタレスト)を活用してイメージ写真をストックする

pinterest(ピンタレスト)とは?

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ネット上のwebサイト・pinterest上にある画像を、自分のボードに集めることができる画像収集サービスです。インスタグラムなどのSNSは、投稿することで友達やフォロワーと交流することが目的ですが、pinterestは「未来の自分の行動のために情報を集めるブックマーク」としての使い方になります。

世界中の人がピックアップした写真を見ることができ、その中から自分のボードにストックして集めることができます。日本だけでなく、海外のおしゃれな写真もたくさんあり、インテリア雑誌を買わなくてもイメージ写真を集めることができます。


 

pinterestにストックできる写真

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世界の人がピックアップした写真からストックすることもできますが、それだけだと希望の写真が見つからないことも。pinterestでは、URLを入力すればweb上から写真を取り込むことができます。自分のパソコンやスマホの中の写真を取り込むことも◎

自分のストックした写真を人から見られたくなければ、ボードの中でフォルダを作るときに「非公開」を選ぶと、鍵がかかって自分だけが見れるようになります。「公開」にすると自分のボードにある写真が、pinterestに登録している世界中の人が閲覧できます。


 

フォルダーで分類しよう

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スクラップブック作りと同じように、部屋別・アイテム別などにフォルダを作り、イメージ写真を分類していきましょう。


 

③:家族の希望も考える

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家1軒やリビングなど他の家族も過ごすインテリアを考える場合、自分の希望だけでなく、家族の希望も考えなくてはいけません。好きなインテリアが一致している家族もいますが、大体はバラバラの好みを持つお家が多いものです。

時間があれば、②の作業を家族にもやってもらうとベストです。あまり時間がないときは、家族に好きなインテリアイメージ写真をいくつかピックアップしてもらい、分析は自分でやるなど工夫しましょう。


 

④スクラップブックやpinterestでのイメージ写真まとめが完成したら分析しよう

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この作業が1番大事です。直感で選んだ自分の好きなイメージ写真を見ていくと、似たようなものを選んでいたり、傾向が見えてくるはず。できれば、その1枚の写真の中の何がいいと思ったのか、写真の横に書いておくと良いです。

「こんなガラスの素材が好き!」「モノトーンが気になる」など、ラフな言葉で大丈夫。それを全体的に見ていきます。そうすると、「私、ブルー系の写真ばかり選んでいるなぁ」「シンプルですっきりしたものが好きなんだなぁ」「古材のものが気になるみたい」など、自分では気づかなかった好きなものが見えてきます。


 

⑤分析ができたら、自分の理想のインテリアイメージをまとめよう

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自分の好きな方向性が見えてきたら、イメージをまとめましょう。「私はモノトーン中心の北欧インテリアにしたい。ほっこり和み系ではなく、シンプルなモダン系が好き。シンプルでもデザイン性がある雑貨や家具を選びたい。」などです。

具体的な言葉で書いておくと、自分でも商品を選ぶときに役立ち、人に説明するときも便利です。


 

⑥インテリアイメージを人に伝える

住宅メーカーや工務店、リフォーム会社、インテリアショップなどを利用する場合

「新築」「リフォーム」「リノベーション」などの場合は、住宅メーカーや工務店、設計事務所、リフォーム会社と一緒にインテリアを作ることになります。「模様替え」で家具や雑貨、カーテンだけを自分で購入する場合でも、お店で商品を選ぶときは店員さんに商品選びの相談をするでしょう。その時に、希望のインテリアイメージを人に伝えることが必要になります。

営業や設計、インテリアコーディネーターや店員など、立場もその人の対応力も違うため、言葉で言っただけでは上手く伝わらない可能性があるのです。最初の段階から、スクラップブックやpinterestで集めた自分の希望のインテリアイメージ写真を見せながら説明しましょう。やりたいことが相手に伝わりやすいので、時間短縮になり、要望に合った提案をもらうことができます。


 

 

流行のインテリアテイストをよく知らない内装会社・専門家もいる

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場合によっては、「西海岸スタイル」「シャビーシック」などの流行テイストを伝えても、よく知らない、今までやった実績がないという会社・専門家もあります。そんな時は写真を見せながら、こちらが希望内容を詳しく説明する必要があります。


 

テイストしか伝えない場合の落とし穴

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例えば、自分はこんな男前のかっこいい方向で「カフェ風インテリアにしたいです!」と言っても、言葉だけでは受け取る側も同じイメージとは限りません。「カフェ風インテリア」と言っても明確な定義はなく、可愛い系のカフェからかっこいい系のカフェまで、バリエーションが広いのです。

内装会社や専門家側が想像する「カフェ風インテリア」は、あなたの想像とは違うこともあります。そのため、言葉だけではなくイメージ写真を見せて説明しなければ、正確な要望は伝わらないのです。


 

色のイメージを伝えるのも難しい

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よく、好きな色の系統を伺うと「ブルー系で」とざっくりした回答の方がいらっしゃいます。ブルーと言っても、パステル系のベビーブルーから、青空のような鮮やかな水色、黄色が少し混ざったティファニーブルー、はっきりした鮮やかな青のコバルトブルー、グレーを混ぜたようなブルー、ネイビーブルーなど様々です。

「鮮やかなブルーは嫌い」など嫌いなトーンがある場合は、それも合わせて伝えましょう。正確に色の要望を伝えるには、イメージ写真で伝えるのがベストです。


 

⑦やりたいことがある場合は、早い段階から内装会社や専門家に伝えておく

構造に関わることは設計段階で伝える

例えば、「リビングにハンモックを吊るしたい」という要望があるとします。ハンモックを吊り下げるには、天井に強度が必要です。設計さんに天井補強をしてもらわないといけません。梁から下げるか、どこから吊り下げれば、構造的に問題ないのかなど確認事項があるため、必ず内装会社さんや専門家に相談しましょう。スクラップブックやpinterestで、やりたいインテリアや使いたいものというのが出てくると思います。構造に関わることがある場合は、間取りや図面を確定するまでの設計段階で、設計さんに相談しておくことが大切です。

要望の内容によっては間取りを変更する必要があったり、窓の位置やサイズを変更しなければいけないこともあり、図面が確定してからでは変更できなくなってしまうのです。


 

施主支給の対応は、内装会社によって違う

フラワーホーム

例えば、写真のようなステンドグラスのドアや、両サイドのようなコロニストのパネルドアは、カントリーやプロヴァンス系希望の方にとって使いたいドアだと思います。この場合、輸入建材で特殊になるので、輸入住宅メーカーに依頼する場合は選べるのですが、それ以外の内装会社では施主支給となります。

施主支給とは、お施主様が直接販売店から住宅設備機器や建材、照明器具などを購入し、内装会社に支給して施工してもらうことです。それによって格安で購入できるため、「なるべく施主支給品を使いたい」という方が多いのです。

しかし、施主支給品を取り付けた場合のトラブルを避けるため、対応しないところもあるので早い段階で可能かどうかを相談しましょう。


 

株式会社リボーンキューブ

こちらはインダストリアル系やヴィンテージなど、男っぽいインテリアで人気のトグルスイッチです。内装会社で使える標準品ではないので、取り付けるには施主支給することになります。対応してくれるところと対応しないところがあるので、注意しましょう。

ネットで購入したものは品質が読めないため、すぐに故障する可能性もあります。故障は販売店の責任でも、最終的に施工した内装会社の責任になってしまいます。そのため施工が可能であっても、クレームや故障のトラブルを避けるために対応しないところも多いのが現状です。


 

輸入壁紙の対応も内装会社によって異なる

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国産の壁紙見本帳を見ても、イメージに合うものが見つからない。輸入壁紙にはイメージにぴったりなものがあるので、おしゃれな輸入壁紙から選びたい。お客様のご要望が多様化している今、こんなご要望がとても多いです。

でも輸入壁紙の材質は、紙製や不織布(フリース)が多いため、国産のビニールクロスに比べて、水濡れや汚れに弱く、丈夫さも劣ります。1枚の幅が狭いため、何枚も必要になったり、継ぎ目が気になる人には向いていません。そして厚みが薄いため、構造材の凸凹が響いてしまう可能性もあります。

現場での納まりや柄合わせも難しく、クレームになる可能性もあり、貼るのが難しいことから輸入壁紙の使用に難色を示す内装会社も多いです。輸入住宅メーカーでは輸入壁紙を貼った実績が多いため、対応してくれるところが多いです。


 

⑧選ぶ商品はショールームやお店へ足を運び、実物を確認する

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選ぶものにもよりますが、できるだけ実物を見るために足を運びましょう。色や素材感など、カタログの小さい写真とは大きく異なります。見て、試して、じっくり確認することが大切です。

壁紙や床材の場合も、大きめのサンプルを取り寄せればカタログよりはわかりやすいですが、可能であればショールームへ行きましょう。壁に貼った感じ、床に置いた感じなど、実際と同じ状況で色や柄、素材を確認することができ、専門的な質問をすることができます。


 

⑨わからないことや疑問点があったら、内装会社や専門家、お店に相談しよう

商品を選ぶ上で不安になること、わからないことがたくさん出てくると思います。「こんな些細なこと聞いてもいいのかな?」と遠慮する方もいますが、理想のインテリアをつくるためには遠慮なくどんどん質問・相談しましょう。

我慢して伝えず妥協してしまい、「本当はあれもやりたかったのに…」と不満に思った場合、自分だけでなく協力した内装会社や専門家にとっても悲しいことです。お互い本音を出し合ってこそ、いい家・いいインテリアが生まれます。


 

⑩自分で購入する場合は、納期や在庫に注意しよう

そして在庫切れの再入荷も2週間から何ヶ月先ということもあり、すぐには手に入らないことが多いです。オーダーカーテンで、カーテンレールやブラインド施工をお願いする場合、製造から工事までの納期は10日~2週間程です。「模様替え」で全てを自分で購入する場合や、施主支給する場合は、納期や在庫に注意しましょう。ネットの人気商品は売り切れるのも早いです。迷っているうちに売れてしまった!ということも起こります。

新生活の繁忙期には、予約がいっぱいとなり、引越しまでにカーテンが間に合わなくなることもあるので、注意が必要です。


 

まとめ

引越し時期が決まっている場合は、スケジュールを逆算してインテリア商品が間に合うかどうか考えることが必要です。全国的に、12月・1月・2月・3月は新生活シーズンで、インテリア関係のメーカー・ショップ・ショールームなども混みあいます。

特に「年内に引っ越したい」「新学期に間に合うように3月には引っ越したい」という方が多く、12月・3月は売り切れや在庫切れが続出します。一般的に、引渡しや引越し間際にインテリア商品を考え始める傾向があり、ギリギリになってから動く方が多いです。理想のインテリアを叶えるために、早い段階から計画を立ててじっくり検討していきましょう。

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