これまでに何度か男性との交際経験がある大人の女性なら、カップルにおける「倦怠期」を誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。特にアラサー世代にもなると、「いつまでも一定の気持ちを保ってアツアツな関係でいられるわけがない…」と、初めから諦めの気持ちでいる人も多い傾向にあるでしょう。
ここでは、そんなカップルの「倦怠期」について詳しく解説していくとともに、倦怠期に陥る原因や乗り越え方をご紹介していきます。
倦怠期とは?
「倦怠期」とは、どのような状況を指すのでしょうか。倦怠期は、いわゆるカップルの「マンネリ化した関係」とも言えるでしょう。
出会った頃や付き合い初めの頃のような新鮮さがなくなり、相手にドキドキするなどの「ときめき」が失われると同時に、重い症状だと相手に嫌悪感さえ抱いてしまう状況です。相手に対する「慣れ」や「飽き」が全面に出てしまい、恋人同士なのに一緒にいても楽しく感じないことが多くなるでしょう。
倦怠期を迎える時期・ターニングポイント
倦怠期を迎えるターニングポイントとも言える「時期」について、詳しく見ていきましょう。実際に倦怠期を迎える時期は人によっても様々だと言えますが、一般的なポイントを紹介していきます。これをあらかじめ知っておけば、前もって対策ができますのでぜひ参考にしてください。
付き合い初めて3ヶ月
まだ新鮮な気持ちがあってマンネリとは無縁なはずの「付き合って3ヶ月」ですが、この時期に倦怠期を迎えるケースは意外にも多い傾向にあります。その理由としては、相手に対する「違和感」が芽生え始めるからです。
3ヶ月で、相手の色んな面を知り、「実際付き合ってみると初めに抱いていた相手のイメージとは違う」といったような違和感を覚えることがあります。自分が思い描いていた彼氏・彼女の理想とはかけ離れている、価値観が合わない、など、さまざまな気付きを得る時期でもあります。
まだまだこれからお互いをよく知る必要がある時期だと言えますが、この時点で「倦怠期」だと感じてしまったら、「思っていた人じゃなかった、合わなかった」という理由であっさりと別れてしまうケースが多いでしょう。
付き合い初めて半年
順調に関係を深めていけている、と片方が思っていても、実はどちらかが我慢していることが多いのがこの時期です。半年ではまだ付き合いが浅く、つい気を遣い過ぎて無意識に不満が溜まる頃でもあります。
まだ喧嘩慣れはしていないカップルが多いであろうこの時期に、その我慢による蓄積された不満が爆発し、大きな喧嘩が勃発する危険もあるでしょう。そのまま喧嘩別れしてしまう可能性もあります。
付き合い初めて1年
付き合って1年経つと、相手にも慣れてきて関係が落ち着いてくる時期だと言えるでしょう。ただ、ここで油断をしてしまうと倦怠期へと突入する危険性が高まります。
マンネリ化するにはまだ早いと言える時期ですが、「1年経って二人の絆が深まった」ことを実感してつい気を抜くと、相手へのちょっとした思いやりなどの気遣いをおろそかにしがちです。付き合って1年を超えても、誕生日や記念日などのイベントごとを大事にしたり連絡もマメにしたりなど、まだ気を抜かない方が良いでしょう。
付き合い初めて3年
付き合って3年も経つと、「もう倦怠期なんて来ないのでは?」と思いがちですが、マンネリ化による倦怠期の可能性が最も高いのがこの頃でしょう。相手を知り過ぎていて、「慣れ」や「飽き」が悪い方向へ出てしまうと危険です。
「情があるから何となく別れないだけ」といったカップルも多くなる傾向にあります。新鮮さや刺激を求めるがゆえの「浮気」にも注意すべき時期だと言えるでしょう。
付き合い初めて5年以上
「5年も付き合っていれば、もう大丈夫だろう」という緩んだ気持ちでいると、うっかりと倦怠期へと入ってしまう恐れがあるのがこの時期です。長い間、ずっと一緒にそばで過ごしていると、相手を尊重する気持ちが薄れてきてしまうことがあります。
それによる些細な喧嘩が積み重なると、じわじわと二人の間には溝が出来ていくでしょう。そして相手に対する「ときめき」がすっかり失せて、それを取り戻す努力もしなくなると、「新しい次の恋へ進んだ方がいいのかも」という思いが湧き、別れを選択せざるを得ない状況に陥る傾向があります。
倦怠期のサイン
「倦怠期かも…?」と感じるサインとは、どんなものがあるのでしょうか。項目別に分けてご紹介していきます。
一緒にいて楽しくない
ただシンプルに、デートや食事など、相手と一緒にいて「楽しくない」と感じる場合、倦怠期に入っている可能性が高いでしょう。このサインの特徴としては、デートの内容がつまらないのではなく、何をしていても「相手と一緒に過ごす時間そのものが、楽しくないと感じる」ということです。
会話の減少
一緒にいても会話をあまり交わさなくなると、これも倦怠期のサインと言えます。もともと二人の会話が少なく、沈黙の状況でもリラックスできるような関係であれば気付きにくいですが、「明らかに会話の量が減った」と感じるようであれば倦怠期の可能性があります。
スキンシップの減少
スキンシップの減少も倦怠期のサインでしょう。デートの際は手を繋いだり腕を組んだりしていたのが急になくなったりと身体の触れ合いがなくなると、それに比例して心も同様に離れていってしまうことが予測されますので、倦怠期の重症度は高いケースです。
相手の欠点ばかりが目につくようになる
相手の欠点ばかりが目につき、それを理由に嫌悪感を抱いたり頻繁にイライラするようになったりすると、倦怠期の危険性があります。
付き合う前や付き合いたての頃は、相手を魅力的に思っていたはずです。それが全く見えなくなって相手の嫌な部分で目の前がいっぱいになると、喧嘩が増える原因にもなり、二人の関係は悪化していく恐れがあります。
倦怠期になる原因
カップルが関係を継続していくための課題の一つでもある「倦怠期」ですが、これを乗り越えるためにはまず原因を探らなければいけません。ここでは、倦怠期に陥る原因を詳しく解説していきます。
環境の変化などによるすれ違い
例えば、学生時代から付き合い始めたカップルが、どちらかが、あるいはお互いが社会に出たのを機に、環境ががらりと変わって忙しくなり、すれ違いが生じることによって起こり得る倦怠期です。
転職や異動なども同様でしょう。すれ違いによるコミュニケーション不足が原因となるケースです。自分のことで精一杯になってしまい、相手を気遣うことをおろそかにしてしまいがちです。
自分磨きを怠る
片思いの頃や付き合い初めの頃は、相手に好かれたい一心で服装やヘアスタイルなど、美容面などの自分磨きに励んでいたでしょう。相手の気持ちが自分に向いているのを確信し、つい安心しきって自分磨きを怠ることも倦怠期になる原因の一つ。
それにより、女として・男としての魅力がダウンするのは目に見えています。見た目に気を遣っていたのは最初だけで、付き合ってから徐々に冴えない見た目になってしまうのはあまり良くない現象です。相手に魅力を感じなくなってしまうと、倦怠期に陥りやすいでしょう。
同棲生活
同棲生活を始めたことがきっかけで、倦怠期に陥るケースは多い傾向にあります。カップルでありながら、生活を共にすることでまるで「家族」のような関係になってしまい、相手を異性として見ることができなくなってしまうことが原因でしょう。
結婚に執着する
恋愛と結婚は別物だと言えますが、結婚を見据えて恋愛をするのはよくあることです。特に結婚適齢期以降の人はその傾向が強いでしょう。
しかし、「結婚できたらいいな」と明るく願望を持つのは良いことですが、「どうしても結婚したい、結婚しなきゃ」と、「結婚」に囚われ過ぎて願望ではなくもはや「執着」と化している場合、倦怠期に陥りやすい状況になります。
相手との「今」の恋愛を楽しむことから目を逸らし、その先の結婚についてあれこれと考えてしまうあまりに、相手の行動や言動にケチをつけたりしてしまいがちです。プロポーズを期待し過ぎて相手の一挙一動に神経質になることも多く、二人の関係がギクシャクしてしまう原因を作りかねないでしょう。
倦怠期の乗り越え方
それでは、ここで倦怠期の乗り越え方をご紹介していきます。
一緒に何か新しいことを始める
デートの内容など、相手と一緒に過ごす時間がワンパターンなものになってしまっている場合、新鮮さを欠く大きな要因となります。二人で一緒に何か新しいものに挑戦してみることが、程よい刺激になり、相手への「ときめき」を取り戻すきっかけにもなるでしょう。
普段は行かないような場所へ旅行してみたり、一緒に何か趣味を始めてみたりなど、その方法はさまざまです。「目新しくて新鮮で楽しいこと」を軸に、模索してみましょう。
欠点よりも長所を探して褒める
倦怠期の症状のひとつとして、「相手の欠点ばかりが目に付く」があります。その症状が重くなる前に、相手の長所を探す努力をしましょう。
そして、その長所をさりげなく、何度も褒めてあげることです。嘘をつくのではなく、相手の良いところを探して、それをきちんと伝えてあげましょう。
自分を磨く
常に「自分を磨く」ことを忘れないでいることが、男女関係だけでなく、全ての人間関係においても、とても大事なことだと言えます。見た目はもちろん、内面を磨くことも意識しましょう。
年齢を重ねると、若さだけで保たれる見た目の美しさではなく、内側から滲み出る「品」や「聡明さ」「謙虚さ」などが、その人の大きな魅力となります。日々自分磨きに努力している人は、いつも魅力的であり、人を惹きつけます。
相手に飽きられることなく、尊敬の念さえ抱かれることでしょう。ずっと相手との関係を良好に保つためには最善の方法だと言えます。
会う頻度や電話やメールの頻度を減らしてみる
二人の間で、「週に2.3回は会う」「電話とメールは毎日」などのルール(暗黙のルールも含む)がある場合、それを一度やめてみましょう。そのルールが無意識にお互いのストレスとなり、その結果、倦怠期に陥ってしまっている可能性があります。
恋人同士だからといって、「こうしなければ」といった決まりはありません。一度会う頻度や連絡を取る頻度を減らしてみると、冷静になり自分のことも相手のことも客観的に見ることができるようになって、二人の関係が上手くいく場合もあります。
一人で過ごす時間も大事にすることを意識すると、視野が広がって見えてくるものも変わるでしょう。
倦怠期を放置すると破局する?
倦怠期をそのまま放置しておくことは、二人の関係を継続したい意志が少しでもある場合、おすすめはできません。全く何の努力もなしに、倦怠期が自然と無くなる見込みはほぼないと言えるでしょう。
倦怠期を乗り越えるための方法をいくつか試し、その努力の結果も虚しく破局してしまうのであれば仕方ありませんが、何もしないままだとかなりの高確率で破局の道へと真っすぐに進んでいくでしょう。
倦怠期は避けて通れない道なのか
「倦怠期が全くない」というカップルも、ゼロではないでしょう。しかし、そのようなケースは稀だと言えます。やはりカップルにとっての倦怠期は避けては通れない道と言っても過言ではありません。
また、倦怠期は、今は無くても関係を継続していくうえで、いつ訪れるかわからないものでもあります。それに備えて、日々試行錯誤して関係を良好に保つ工夫をすることが大事です。自分本位にならず、まずは相手の気持ちを汲んで物事を考えることを基本にすると良いでしょう。
倦怠期を乗り越えた先は?
「倦怠期」は、カップルにとってのひとつの「試練」だと言えます。それを繰り返し乗り越えるたびに、二人の絆がより深まっていくのは確実です。
「倦怠期」は、相手への感情が「恋」から「愛」へと変わる、ターニングポイントだとも言えます。お互いを尊敬し合える関係にまで成長すると、二人の絆は深い信頼で固く結ばれ、簡単には壊れないでしょう。「もう倦怠期なんて怖くない」と思えるようになることが期待できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「倦怠期」は、未だ経験したことがない人にとっても、決して他人事ではありません。順調だと思っていた矢先に、突然訪れるものでもあったりします。今現在「倦怠期」で悩んでいる人も、そうでない人も、ぜひ参考にしてください。
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