壁に穴を開けず、天井と床を突っ張って壁面収納を作る部材「ディアウォール」と「ラブリコ」。
似たような感じだけど、どう違うの?DIY初心者さん向けに違いを比べてみましょう。
ラブリコとディアウォールの違い
どちらも規格サイズの木材に付けるアジャスターのこと
どちらも、どのホームセンターにも売っている2×4という規格サイズの木材に付けるアジャスターです。
これを付けると、天井と床を突っ張ることで、新しい柱になります。女性でも簡単に設置が可能なのは嬉しいですね。
柱にする木材に付ける、アジャスターの他に、棚受けやジョイントの部材もあります。
ラブリコ
特徴
「平安伸鋼工業」というメーカーの商品で、突っ張り棒の技術を活かして、バネ付きのジャッキになっています。そのため、突っ張る強度が強く、耐震性があります。
耐荷重は、2×4アジャスターの場合で、棚板も含めて、柱1本当たり20kgまで。
アジャスターでの突っ張り
ディアウォールのように、スペーサーはありません。でも、アジャスターを付けたまま、ジャッキで高さを細かく調整出来て便利です。
天井付近の高さにあるジャッキを締める為、脚立に登る手間があります。ジャッキで18mmまで調整できます。床で位置決め出来るので、壁から離れた所に間仕切りを作りたい場合にも向いてます。
高い天井に取り付けるには
ジャッキを締める為、高い脚立と登れる度胸が必要です。
ディアウォールなら、下から押し上げるだけで付けられるので、怖い思いをしなくて済みますね。
パーツの種類
こちらは、2×4材の半分の厚みの、1×4材用のラブリコです。この薄さのおかげで、縦だけでなく、横にも突っ張ることが可能。
そのため、狭いスペースをもっと有効活用できます。キッチンに、調味料棚を作る時などにおすすめです。
他に、棚板を支える「棚受シングル」、両側から棚板を支える「棚受ダブル」があります。ディアウォールよりも種類が豊富です。
パーツの色は、ディアウォールにはないヴィンテージグリーンもあって、おしゃれです。
取り付けた見た目
アジャスターは、すっきりスリムでスタイリッシュ。ディアウォールより薄いので、壁にぴったり付けるのに向いています。
ディアウォール
特徴
バネの力だけで突っ張っているので、ラブリコよりも強度は弱いです。
そのため、前後の力に弱いのがデメリット。背面に壁がない所へ、間仕切りとして付ける場合は、ディアウォールよりもラブリコの方が安心かもしれません。耐荷重は使用状況によって大きく異なるそうです。
アジャスターでの突っ張り
付属のスペーサーを何枚入れるかで、高さの微調整をします。入らなかったら、外してやり直すのが少し面倒です。
スペーサーがOKであれば、下から押し上げるだけで、踏み台や脚立もいらずに設置することができます。
本来の長さから切りすぎた長さが4㎜までなら使用できます。付属のスペーサー(2mm)で調整可能ですが、ラブリコのように調整の幅があまりありません。天井で位置決めするので、壁から離れた所に間仕切りなどを設置したい時は、難しいかもしれません。
高い天井に取り付けるには
脚立なしで、下から押し上げるだけで簡単に女性でも設置できます。
取り付けた見た目
ラブリコよりも、アジャスターの存在感が大きく、どっしりしたイメージです。
ラブリコの実例
ハンガーラック
柱にすのこを取付け、フックをつけるだけで、お出掛けグッズのバッグや上着をかけておけるハンガーラックになります。
飾り棚&ブックシェルフとして
上は有孔ボードを組み合わせ、グリーンや雑貨を引っ掛ける飾り棚として。下は、雑誌や子供の絵本を収納するブックシェルフ。
良く使うモノも収納したいけど、インテリアのアクセントとしてのデザイン性も欲しいリビングにぴったりです。
家事コーナーに
天板を設置することで、アイロンをかけられる作業台になります。洗濯に使う細々したアイテムも、棚に収納できて便利です。共働きの時短家事に良いですね。
おしゃれなペットゲートに
階段1段目を増築して、ペットが飛び越えられない高さ、人間はまたげるようにラブリコを設置。ラティス風にDIYした扉をペットゲートにした例です。
ドレッサーに
天板と鏡を設置して、コンパクトなドレッサーコーナーに。
1×4材用を縦使い
レンジ台の上にラブリコを設置して、天井までのデッドスペースを有効活用。1番上の段は、かごをディスプレイすることで、食器棚と統一しています。
1×4材用を横使い
ラブリコを横使いして、トイレ上デッドスペースにペーパーストック収納を作った例です。ただの突っ張り棒で棚を作るより、安定感があっておしゃれ。
ディアウォールの実例
ガチャ柱をつけてキャットウォーク
純正の棚受けはあるのですが、丸くて子供っぽい為か、インスタグラマーさんでもあまり使っている人がいませんでした。
代わりに人気があるのは、このガチャ柱(棚柱)&棚受けか、市販のスリムな棚受け。ガチャ柱は、好きな高さに棚板を調整出来るので、互い違いの高さで猫が喜ぶキャットウォークに。
ガチャ柱で食器棚
食器やボトルの高さはバラバラ。ガチャ棚にすれば、高さを変更出来るので、無駄なくスペースを使うことができます。
ダイニングキッチンのディスプレイとして
何本も柱を立てて、洋服屋さん併設のカフェのようなディスプレイに。すぐ取り出せる掃除道具の他、出掛ける時にかぶる帽子など、グリーンと一緒に飾っています。
カフェ風キッチンの見せる収納として
タンブラーのコレクションなどをたくさん並べて、カフェ風のカウンターにした例です。棚を互い違いにしたり、高度な技を使っています。
まとめ
いかがでしたか?パーツの種類と設置のしやすさ、調節の幅、コストの機能性だけでなく、おしゃれさも気になるもの。
初心者さんには、個人的にラブリコがおすすめです。後付け出来る棚受けなど、どんどん便利な新商品が出ているからです。
用途やお好みによって、どちらを使うか?考えてみてくださいね。
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