「あそこの夫婦、仲良しだな…」「うちも夫婦仲を良くするにはどうしたら良いんだろう…」「夫婦の仲って、子供にはどんな影響があるんだろう?」など、結婚している人ならば「夫婦の仲」について考えたことがあるのではないでしょうか。
今回は、誰もが羨む仲良し夫婦の特徴と、仲良し夫婦になるための秘訣、また夫婦仲が悪いと子供にどのような影響が及ぶのかをご紹介していきます。
仲良し夫婦の特徴
「仲良し夫婦」は、傍から見ているだけでも幸せな気持ちになってしまうことが多いでしょう。「仲良し夫婦」は、本人たちだけでなく、周囲にも明るく優しい気持ちを与えることができます。ここでは、そんな「仲良し夫婦の特徴」について見ていきましょう。
お互いを信頼している
うわべだけでなく、本当に「仲良し」でいるためには、お互いを心から信頼していることが最も重要です。「仲良し夫婦」は、何があってもお互いを見放さずに支え合うことができる、強固な信頼関係で結ばれていると言えます。
例えばちょっとしたトラブル(夫婦のどちらかに不倫疑惑が浮上する、など)が起こったとしても、まず一番に信じる相手はパートナーであり、夫婦に降りかかるどんな困難でも乗り越えられる精神的な強さを持っています。
喧嘩をしても引きずらない
仲の良い夫婦であっても、喧嘩をすることもあるでしょう。しかし、激しく罵り合うような喧嘩やいつまでも口を聞かないような長期戦になることはありません。
仲良し夫婦は、喧嘩をしても決して翌日に持ち越さない傾向にあるのが特徴です。早いときには数時間後に自然と仲直りしていることもあるでしょう。些細な喧嘩でいつまでも引きずることはありません。
共通の趣味がある
夫婦二人が一緒に楽しめる、「共通の趣味がある」というのも、仲良し夫婦の特徴です。同じものを対象に充実感を得ることで大きな一体感が得られます。
そして本格的な趣味でなくとも、好きなお笑い芸人や笑いのツボが同じでよく一緒にテレビのバラエティ番組を見るなど、「好きなこと」が共通している場合、仲良し夫婦でいられる傾向が強いでしょう。
「ありがとう」「ごめんなさい」がきちんと言える
夫婦は「家族」であり、とても近しい間柄です。長年ずっと一緒に暮らしていると、「ありがとう」や「ごめんなさい」などを素直に言えなくなってしまう傾向があります。
仲良し夫婦は、そのような人として大事な言葉をきちんと伝えることができるのも特徴的です。
相手の怒りの沸点を熟知している
夫(妻)が、何が好きなのかはもちろん、何が嫌いで何を言う(する)と怒るのか、なども熟知しているのが仲良し夫婦の特徴です。そして怒りの沸点を超えるようなこと、いわゆる相手の「地雷」は踏まないように気を付けている傾向にあります。
素直に褒めることができる
付き合い初めや結婚当初はお互いへの気持ちを素直に表現できていたのに、馴れ合ってしまうと、「照れる」「わざわざ言わなくても良い」などの余計な感情が生まれて相手の良いところを素直に認めて褒めることができなくなるのも、夫婦にありがちな現象です。相手を喜ばすことを、自然としなくなってしまう傾向にあります。
仲良し夫婦は、素直に相手を褒めることができ、また相手を喜ばせる工夫をします。仲良し夫婦は、二人が仲良しでいられる「努力」を惜しむことなくずっと続けているということでしょう。
夫婦が仲良しでいられる秘訣
それではここで、「夫婦が仲良しでいられる秘訣」を詳しくご紹介していきましょう。
二人の時間を持つ
夫婦が仲良しでいられるために最も大事なことだと言えるのが、「二人の時間を持つ」ことでしょう。特に子供ができると、あまり「夫婦二人で過ごす時間」を重視しなくなる傾向にあります。
「子育てや仕事で忙しくて二人の時間を作る暇なんてない」という人も、少しでも二人だけで過ごせる時間を作る努力をしてみましょう。
「忙しいから」と、夫婦の時間をおろそかにし続けていると、本人たちの自覚無しに徐々に夫婦の心の距離は離れていく恐れがあります。
過干渉にならない
相手に干渉し過ぎることは、「仲良し夫婦」になる妨げとなります。夫婦と言えども、夫(妻)は自分とは違う人間です。相手を一人の人間として尊重し、自分の価値観を押し付けないように気を付けましょう。
スキンシップをとる
お互いの肌に触れ合うことは心の繋がりにも大きく影響するため、「スキンシップ」は夫婦仲にとって非常に重要なことです。スキンシップが習慣化していない日本人にとって、これは意識していないと年齢と共に減る一方にあります。
そして「スキンシップ」といっても夫婦の夜の営みだけを意識すれば良いのではなく、外出時に手をつないだり腕を組んだり、出かける前のキスなど、日常のちょっとした場面での肌の触れ合いも大事です。「スキンシップ」が習慣化すると、夫婦の仲は自然と深まるでしょう。
会話のコミュニケーションを意識する
付き合いが長くなると、「会話が減る」といった現象が起こる傾向にあります。これも意識していないと夫婦生活が長くなればなるほどに、会話は減る一方だと言えるでしょう。
会話の絶えない夫婦は誰から見ても「仲良し夫婦」に思えるのではないでしょうか。夫婦の自然な会話を意識するために、相手の話を適当に流して聞いて曖昧な相槌を打つのではなく、きちんと相手の話に耳を傾ける努力から始めてみましょう。
名前で呼び合う
お互いのことを「名前で呼び合う」ことは、子供ができると特に少なくなってくる、もしくは全く無くなってしまう傾向にあります。例えば子供の前では「パパ・ママ」などの呼称を使うとしても、二人きりのときはきちんと名前で呼び合う、などを意識すれば、夫婦仲は穏やかに保たれることが期待できます。
子供の「父親」「母親」である前に、お互いが異性として惹かれ合い、生涯を共にするパートナーに選んだことを思い出し、初心に返る努力が必要です。いつまでもお互いに対する初々しい気持ちを忘れずにいると、ずっと仲良し夫婦でいられることでしょう。
相手への思いやりと気遣いを忘れない
「親しき仲にも礼儀あり」というように、いくら夫婦であっても、土足で相手の心へ踏み入るような行為を繰り返していては、到底「仲良し夫婦」とは言えません。
甘えやわがままを押し通すなど自分本位になり過ぎることなく、最低限の相手への思いやりと気遣いは忘れない姿勢でいましょう。
「好きな気持ち」は素直に伝える
決して仲が悪いわけではなく、夫(妻)に対する愛情は十分にあるのに、その気持ちを素直に表現することに「今さら感」を覚えて「恥ずかしい」「照れくさい」などと思ってしまうことはないでしょうか。
ストレートな愛情表現は元来苦手な傾向にある日本人ですが、素直な気持ちを伝えることを惜しむ必要はありません。相手のことを「好きな気持ち」は、その都度言葉や行動で表現しましょう。
「夫婦だから自分の気持ちはちゃんとわかってくれている」という思いは捨てた方が良いです。愛情をストレートに伝えることには、何の損もありません。側で見ている子供にとっても、「きちんと愛情を伝え合う両親」は良い影響になるでしょう。
相手を肯定する
夫婦のように慣れ親しんだ近い間柄になると、つい相手のことを「否定」してしまう場合があります。ちょっとした価値観のズレや相手を思いやる配慮に欠けることから、相手の言葉や行動を「否定する癖」がついてしまうこともあるでしょう。
これは、夫婦の良好な関係を続けていくには良くない兆候であると言えます。「家族」である夫婦と言えども、「否定」されることは些細なことから喧嘩に繋がるきっかけとなり、夫婦仲に亀裂を作る大きな要因にもなります。
まずは相手を「肯定する癖」をつけておけば、夫婦仲は平和に保たれるといっても過言ではありません。夫婦の意見が食い違うときでも、頭ごなしに否定するのではなく、まずはいったん相手の言葉や行動を「肯定」してから、自分の意見を伝えましょう。
仲の悪い夫婦が子供に与える影響
まだ一人では生きることのできない子供にとって、「家庭」はその子の見る全てであり「世界」のようなものです。
その理由から「夫婦仲」は、子供に大きく影響を及ぼすものであり、それは後々子供自身の深刻な問題へと発展していくケースが多いです。もし夫婦仲が悪い場合に、どのような影響が子供に及んでしまうのかを、ご紹介していきます。
原因が自分にあると思い込む
日常的に親が喧嘩しているのを見ていると、子供は「自分のせいだ」と思い込んでしまう傾向にあります。親の不機嫌な様子に「自分が悪い子だからだ」と自分を責め、心を閉ざしがちになり、自己肯定感の低い子供に育つ可能性が高くなります。
感情表現が上手くできなくなる
夫婦仲が悪い環境で子供が育つと、険悪で不穏な空気漂う家庭内でずっと過ごしてきたために、感情を閉ざしがちになる傾向があります。
両親の仲が良ければ、子供も心から楽しく笑って過ごすことが多かったはずですが、それが叶わない環境で育つと、感情の出し方がわからなくなり、情緒不安定に陥ることもあります。
トラウマを引き起こす
大きな声で怒鳴る、物を投げる、汚い言葉で罵り合う、また最悪の場合は殴る(家庭内暴力)などの激しい夫婦喧嘩を目の当たりにして育った子供は、一生消えない心の傷、つまりトラウマを抱えることになる可能性が高いでしょう。
子供にとって、そのような大人の激しい喧嘩は、ただ恐怖でしかありません。例えば父親が一方的に母親を怒鳴る・殴るなどの行為を繰り返し見ていた娘の場合、大人になっても男性の大きな声に過剰に反応したり怯えたりするなど、トラウマのせいで上手く他人とコミュニケーションが取れなくなることも考えられます。
また、息子の場合は「自分も父親と同じように、女性にひどいことをしてしまうのではないか」といった不安や恐怖に苛まれることもあるでしょう。「蛙の子は蛙」という言葉があるように、「ひどい親」から生まれた「自分」も、「同じような欠陥のある人間」だと思い込む節があります。
引きこもりや非行を生む
夫婦喧嘩の絶えない劣悪な環境で育つと、自己肯定感の低さや心を閉ざしたり情緒不安定になったりする理由から、集団の中に溶け込めず不登校になったり、問題行動を起こしたりするようになる傾向があります。
最悪の場合は自傷行為や犯罪に手を染めるなどの非行に走ることも十分に考えられます。そして家庭内における負の影響は子供時代に限ったことではなく、大人になってからも社会に出ることができずに引きこもりになってしまうケースもあります。
子供の結婚観への影響
ずっと仲の悪い両親を見て育った子供は、「夫婦の幸せな姿」を知らないまま大人になるということです。むしろ「夫婦は不幸せ」が前提となってしまっているでしょう。
「結婚して幸せな家庭を築く」イメージを思い描くことは容易ではなく、その子供にとってとても難しいことです。「結婚=幸せ」の構図を持つことができず、結婚に夢も理想も抱けず、生涯独身を貫くこともあり得るでしょう。
夫婦が仲良しでいられるのは「いつまで?」
今現在、「私達夫婦は仲が良い」と実感している人で、新婚やまだ結婚してから数年しか経っていないなど結婚歴が浅い場合に、「でも、夫婦が仲良くいられるのっていつまでなんだろう…?」「子供が生まれるまでかな?」と考えてしまうことはないでしょうか。
「夫婦が仲良しでいられるのはいつまでか」の結論から述べるとすると、それは「夫婦次第」である、と言えるでしょう。ただ多くの人は、「歳とともに恋愛感情が薄れていくのは当然」「子供が出来たら異性として見られないから」といった理由付けをして、次第に夫婦が仲良しでいることを自らが放棄してしまう傾向にあります。
夫婦二人が仲良しでいる努力・工夫をやめない夫婦は、いつまで経ってもずっと仲良しでいられるものです。夫(妻)との関係を意識的に捉えているかどうかで、夫婦が仲良しでいられる期限には大きな違いがあるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「夫婦が仲良しでいること」というのは、本人達にとっても二人の子供にとっても、「とても幸せなこと」です。そしてその「幸せ」は、勝手に振ってきたり誰かが運んできてくれたりするものではなく、「自らが作る」ものです。
「夫(妻)とずっと仲良しでいたい」という真剣な気持ち・強い意志と、そこに行動が伴えば、末永くいつまでも仲良し夫婦でいられることでしょう。これからも夫婦仲良しでいられるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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