日本人に1番人気の北欧インテリア。一言に北欧インテリアと言っても、細かく3つのテイストに分かれています。
イメージ、配色、雰囲気をつくるアイテムも異なります。どのテイストが好きですか?比較しながら、その魅力を見ていきましょう。
北欧ナチュラル
特徴
日本人に1番人気なのは、北欧インテリアの中でも、ほっこり和み系の「北欧ナチュラル」。
ノルウェー、フィンランド、デンマーク、スウェーデンなどの北欧の国は、寒くて暗い季節が長いです。長い間、家族で家の中で過ごす事が多いため、心地よく室内で過ごせるよう、インテリアの分野が発達しました。
- シンプル&ナチュラルが基調
- 明るく快適に過ごす為にホワイトベースで明るく
- 木やかごなど自然素材を取り入れる
- 床はフローリングで木目を感じられると雰囲気が出る
- 家具や雑貨は曲線で丸みのある優しいフォルムのものを合わせる
- 自然を感じさせる植物をインテリアに取り入れる
- マリメッコの布など柄物をポイントで使う
- リサ・ラーソンなど動物モチーフの雑貨を飾る
カラー
- ベースカラーは、ホワイト・ナチュラル色・ブラウン・グレーなど、自然界にある落ち着いた「アースカラー」が基本
- 落ち着いた色の中に、鮮やかな赤やオレンジ、黄色、ブルーなどのビビットカラーを差し色に使う
- 北欧ナチュラルでは、明るいトーンが中心
- ブルー・グレー・ブラウン系のグラデーション(濃淡)を使う
実例
ホワイト中心のシンプルスタイル
白い壁、ナチュラル色のフローリング、ライトグレーのソファーで、明るいトーンのベーシックカラー中心です。
ソファー横に大きな観葉植物、ダイニングテーブル上にもグリーンを飾って、自然を取り入れています。
モノをほとんど飾らないシンプルインテリアですが、壁に掛けたビビットな赤のマリメッコタペストリーがフォーカルポイントです。
ナチュラル色多めの温かみのあるスタイル
白い壁と天井がベースですが、フローリングや家具など、ナチュラル色の木がふんだんに使われているため、グッと温かみを感じます。
柄やビビットカラーは使っていないので、LDKの中心に置いた大きな観葉植物がアクセントです。老若男女幅広く好まれる定番の配色になります。
曲線を使ったテーブルや、丸みのある家具の脚が、優しい印象で和みます。
カラーを多めに取り入れた、若い世代に好まれるスタイル
クロスに思い切って、淡い水色やグレーを取り入れ、カラーの分量が多めのスタイルです。淡いブルーの濃淡で、鮮やかなブルーのソファーを合わせました。
クッションと雑貨に、鮮やかなターコイズブルーと、反対色のイエローを取り入れてアクセントカラーにしています。
グラデーションや反対色も取り入れた、遊びのあるスタイルです。フローリングの白と、家具のナチュラル色がベースなので、明るく爽やかな印象。
自然を感じさせるものを沢山取り入れる
木の飾り棚やラダーに、かごを沢山組み合わせた、自然素材が多めのスタイルです。
合わせる植物は、グリーンではなく、ドライフラワーにすることで、ほっこり和み系の印象になります。ホーローのペンダントも、温かみがあって優しいイメージです。
リサ・ラーソンの動物モチーフ雑貨
北欧ナチュラルの雰囲気をつくるのに欠かせないのは、リサ・ラーソンの動物モチーフの雑貨。
写真のようなライオンが人気ですが、他にも猫やマイキーなど人気キャラクターが沢山あります。1つ置くだけで、ほっこり癒されるのが魅力です。
マリメッコのファブリック
可愛いナチュラル系の雰囲気を演出するのに欠かせないのが、マリメッコのファブリック。写真の「ウニッコ」柄が1番人気です。
このように、インテリアに合わせやすいベージュ色を選ぶ方が多いですが、アクセントにするなら、思い切ってビビッドカラーの「ウニッコ」柄を合わせるのがおすすめです。
北欧ヴィンテージ
特徴
定番の北欧インテリアに、ヴィンテージを取り入れたスタイルが「北欧ヴィンテージインテリア」。
主に、北欧ヴィンテージ家具を合わせたインテリアを指します。現代のものと、伝統的な古いものをミックスするのが特徴です。
「北欧ヴィンテージ」とは、北欧出身デザイナーの家具や食器・ヴィンテージアイテムのことを言います。「北欧アンティーク」「北欧ユーズド」とも呼ばれます。
- 北欧ヴィンテージ家具は、主にチーク・ローズウッド・オーク材を使用
- 1940年〜70年代に作られた家具で、手仕事の温もりや歴史があり、北欧ナチュラルよりも温かみを感じる
- 美しい曲線使い
- どんなスタイルとも相性の良い、懐の深さ
- ARABIA(アラビア)の食器、雑貨
カラー
- 北欧ヴィンテージ家具の、深みのある木の飴色
- 北欧ヴィンテージ家具が映える、白い天井と壁が基本
- フローリングの色は、白・ナチュラル色・ダークブラウン色によって印象が変わる
- アクセントカラーとして、ネイビーやモスグリーン、深みのある暖色系、グレイッシュカラー
実例
ベーシックカラー中心の大人っぽいスタイル
白、ブラウンのグラデーション、ライトグレーがベースのLDKです。
アクセントカラーも、タペストリーのネイビーグレーでシックな色のみ使うことによって、大人っぽい落ち着いた空間になります。
デザイナーズ照明
北欧ヴィンテージ家具に合うのは、歴史のあるデザイナース照明。こちらは、ダイニングにルイス・ポールセンのPH50のペンダント照明を使っています。
ワサビグリーンの照明が、ダイニングチェアのグリーンの張地に合っていて素敵です。
北欧ヴィンテージ食器
ARABIA(アラビア)
ARABIA(アラビア)のヴィンテージ食器の中で、人気が高いのはRuska(ルスカ)です。
フィンランド語で、「茶色のグラデーション」という意味で、味わいのある深いダークブラウン色が魅力。
他にも、ANEMONE(アネモネ)やFlora(フローラ)、Krokus(クロッカス)など、北欧ヴィンテージ家具と相性抜群なテーブルウエアを扱っています。
グスタフスベリ
グスタフスベリの中でも、絶大な人気を誇るのは、この葉っぱ柄が規則的に並んだモチーフのBERSA(ベルサ)です。
飴色のブラウンと、深緑がとてもよく合います。他にも、北欧ヴィンテージ家具と合う、深みのある色やデザインのテーブルウエアを扱っている北欧のブランドです。
ファブリック商品
マリメッコのシックなカラーのファブリック
人気のウニッコ柄の中でも、こんなネイビーグレー色を選ぶと、北欧ヴィンテージ家具にぴったり。華やかなのに、濃いブラウンが基調のインテリアに馴染みます。
ミナペルホネン
人気のミナペルホネンには、シンプルな幾何学柄で、シックなカラーの生地も多いです。
例えば、写真のようなタンバリン柄のネイビーのファブリックなら、深みのあるブラウンとも馴染んで大人っぽく仕上がります。
雑貨
白樺のかごとドライフラワー
普通のかごも北欧インテリアを相性が良いのですが、編み目がざっくりした白樺のかごを使うと、もっと雰囲気が出ます。
北欧ヴィンテージに合わせる植物は、グリーンよりも古い物と合うドライフラワーが素敵です。
北欧モダン
特徴
北欧モダンの家具は、身近なところではIKEAのイメージです。クールなシンプルモダンと比べ、すっきりしたデザインでも、ファブリックと組み合わせた温かみのある雰囲気になります。
- 機能性が高く、シンプルで飽きの来ないベーシックなデザインが基本
- 木目など、自然の素材感を活かした温かみがある
- ステンレスなど金属のクールな素材とナチュラル感のある木の組合せ
- IKEAでも雰囲気は出るが、デザイナーズ照明や家具を使うと、よりグレード感が増す
カラー
- モノトーン+グリーン(植物のグリーンがアクセントカラー)
- モノトーン+ナチュラル色の木目
- モノトーン(白・黒・グレー)のみ
- 上記にビビットなアクセントカラーを少量加える(赤、ブルー、黄色、グリーン)
実例
モノトーン+グリーン
白が多めのモノトーン配色に、観葉植物のグリーンを加えたお部屋です。グリーンの分量が少ないので、クールなイメージになります。
モノトーン+ナチュラル色の木目
ナチュラル色の家具を1つ加えただけで、温かみがプラスされます。
全体的に、温もりのあるイメージにしたい場合は、木目の家具や雑貨を増やしてみましょう。印象がガラッと変わります。
デザイナーズ家具
ハンス・J・ウェグナー「Yチェア」
手前の2脚が「Yチェア」です。ダイニングでもくつろげるとして、世代を超えて愛される名作チェア。
使い込むほどに、木肌が味わい深くなり、生涯長く使い続けることが出来ます。
アルテックのスツール
上の写真では、ダイニングの補助椅子として使っています。背もたれがないので、キッチンやランドリースペースなどの家事コーナーで、ちょっと腰掛ける椅子として。
座るだけでなく、ソファーの横に置いて、サイドテーブル代わりに。洋書や雑貨を置いて、ディスプレイにと幅広く活躍してくれます。
デザイナーズ照明
「PH5」
定番の「PH5」のクラシックホワイトを、ダイニングのペンダント照明として使った例です。
「人と物、空間を美しく照らす光」として開発され、半世紀経った今でも世界中で人気。夕刻の美しい光を再現したやわらかな光は、食事の時間を豊かにしてくれます。
レクリント
北欧インテリアで、ルイス・ポールセンと並んで人気の照明器具は、レクリントのものです。
複雑に折り曲げられたプラスチックのシェードが、幻想的な陰影を生み出し、癒しの空間を演出してくれます。丸みのある美しいフォルムが魅力的です。
アルテックのファブリック商品
北欧ナチュラルや北欧ヴィンテージなら、マリメッコやミナペルホネンのファブリックが合うのですが、北欧モダンにはちょっと違う雰囲気です。
モノトーンの幾何学柄で可愛くなり過ぎない、アルテックのファブリックがおすすめ。
まとめ
昔から自然と共に暮らすことを大事にして来た日本人だからこそ、自然をインテリアに取り入れる北欧に惹かれるのかもしれませんね。
北欧の有名デザイナー達も、昔の日本の侘びさびなどの考え方に影響を受けました。だから、日本と北欧のインテリアは溶け合うように馴染むのです。和室に北欧家具が合うのも、それが理由。
インテリアから北欧に興味を持ったら、文化も楽しんでみてくださいね。
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