青春×感動が楽しめる人気スポーツ小説
スポーツをテーマにした小説は過酷な練習やチームメイトとの確執などドラマティック。試合のシーンでは読んでいるだけでも興奮してしまう名作ぞろいです。
中学生や高校生を主人公にした小説も多いので彼らの成長物語、青春小説としても楽しめます。
ここでは、おすすめの人気スポーツ小説を名作から最新作まで主人公の年齢別に幅広く見ていきましょう。
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おすすめのスポーツ小説【小・中学生】
大人も子どもも感動できるバスケ小説
まずは、小学生が主人公のおすすめの名作や最新作品を見ていきましょう。
2022年3月に発売された最新作『バスケットボールの福音(岸田智明)』は、小学5年生の女子バスケチームが舞台のスポーツ小説です。
最初の試合で大敗した彼女たちがコーチを依頼したのはアル中の真田。
ボロボロになったプライドや家族の死などつらい現実を乗り越えるためにも、小学生たちがバスケにのめり込むスポーツ小説です。
少年の成長物語でもあるサーフィン小説
東京オリンピックでも正式種目となり注目を集めた人気スポーツの1つ、サーフィンをテーマにしたスポーツ小説『Surf Boys(サーフボーイズ)伝説になった12歳の夏(南田幹太)』もおすすめです。
こちらの主人公は、12歳、小学6年生の少年2人。
主人公は手作りのボードでサーフィンをはじめるものの、トラブルに巻き込まれてしまいます。
1960年代の湘南を舞台にした感動的な青春小説です。
汗と涙と友情が詰まったスイミング小説
『スイマー(高田由紀子)』は、佐渡島を舞台にした小学生のメドレーリレーをテーマにしたスポーツ小説です。
個人競技のイメージが強い水泳ですが。メドレーリレーは団体競技。
東京から挫折を抱えて転校してきた主人公が、佐渡で出会った三人の仲間とひたむきに泳ぐ姿は圧巻です。
泳ぎの描写はリアルで爽快、大会の試合シーンは手に汗握る展開が楽しめます。
感動の青春物語が楽しめる中学生駅伝小説
人気作家瀬野まいこが中学の陸上部員が挑戦する駅伝を描いたスポーツ小説『あと少し、もう少し』もおすすめの名作です。
名物顧問の転勤後、美術教師が顧問となった陸上部。寄せ集めの6人が中学最後の駅伝に挑みます。
駅伝を通して中学生たちの揺れる想いが繊細に描かれているので、駅伝にあまり興味のない人にも楽しめる人気スポーツ小説です。
しみじみと爽やかな中学生カーリング小説
『青森ドロップキッカーズ(森沢明夫)』は冬季オリンピックの人気競技の1つでもあるカーリングがテーマのスポーツ小説です。
いじめられっこ、中途半端な不良、再起を図りたいアスリート姉妹の4人がチームを組んで、カーリングに挑戦することになります。
凸凹バラバラな4人がカーリングを通して成長していく姿を描く、おすすめのスポーツ青春小説です。
おすすめのスポーツ小説【高校生】
コミカライズもドラマ化もされた名作陸上小説
続いては、高校生が主人公のおすすめのスポーツ小説です。
高校の陸上部を舞台にしたベストセラー『一瞬の風になれ(佐藤多佳子)』は主人公が短距離(ショートスプリント)選手。
天才スプリンターを親友に持つ主人公が、葛藤しながらも成長していく青春が瑞々しく描かれている名作です。
書下ろしは2006年に発行され、コミカライズもドラマ化もされ人気を集めました。
恋と死闘が楽しめる人気のサッカー小説
『セレストブルーの誓約 市条高校サッカー部(綾崎隼)』は人気の『レッドスワン』シリーズの最新版の番外編とでもいうべき、おすすめの1冊です。
高校のサッカー部を舞台に青春群像劇が繰り広げられます。
マドンナであるマネージャーに恋をしている絶対エース、別の誰かを愛しているマネージャー、そして彼らを見守る部員たちが描かれる新しい時代のスポーツ小説です。
アニメ化もされた人気のバトミントン小説
高校のバドミントン部を舞台にした『ラブオールプレー(小瀬木麻美)』は、おすすめのの名作スポーツ小説です。
中学でバドミントンを始めた主人公は優柔不断ではあるモノの、体力と運動神経任せで県大会出場を果たします。
名将・海老原先生が率いるバドミントン部がある横浜湊高校に進学し、インターハイ優勝を目指します。
アニメ化もされた人気スポーツ小説です。
女子高生たちの喜怒哀楽が描かれる射撃小説
名作野球小説『バッテリー』の作者あさのあつこの『アスリーツ』は高校の射撃部が舞台となるスポーツ小説です。
中学時代は陸上部だった主人公が大きな挫折と共に陸上を離れ、未知の競技に挑んでいく成長物語になっています。
オリンピック種目でありながらも、マイナーなイメージのあるライフル射撃と女子高生の組み合わせが魅力的なおすすめのスポーツ小説です。
凛とした美しさと厳しさが描かれる弓道小説
『凜として弓を引く(碧野圭)』は人見知りの女子高生が弓道をはじめ、しだいにのめりこんでいくスポーツ小説です。
高校入学直前に、ふとみつけた神社境内にある弓道場で弓道に魅せられた楓は、様々な世代が所属している弓道会に入会。
新しい世界の扉を開けるドキドキワクワクが弓道を通して描かれています。
おすすめのスポーツ小説【大学生・社会人】
かけがえのない「あの頃」を描くテニス小説
続いては、大学生や社会人が主人公となっている人気のスポーツ小説を見ていきましょう。
『青が散る(宮本輝)』は新設された大学のテニス部を舞台にした青春群像劇です。
テニスを中心に、友情・恋・友人の死・裏切りなど甘酸っぱく、ほろ苦い大学生の青春が描かれます。
80年代には人気俳優によってドラマ化もされた名作スポーツ小説です。
ドラマ化もされた人気作家の名作ラグビー小説
テレビドラマ化も大きな話題となった名作『ノーサイド・ゲーム(池井戸潤)』は、大手自動車メーカーのラグビー部が舞台になっています。
成績不振にあえいでいるラグビー部の再生を任じられたのは、ラグビー素人の元エリート社員。
あからさまな左遷ではあるものの、あきらめずに力を尽くすその姿は徐々に周囲の人々を変えていきます。
光と影をコミカルに描くフィギュアスケート小説
アメリカ出身の人気ロマンス小説家が贈る『銀盤より愛をこめて(マリアナ・ザパタ)』は、フィギュアスケートがテーマになったスポーツ小説です。
26歳の主人公は、犬猿の仲の相手と期間限定のペアを組むことになります。
いざ練習を始めてみると、やはり喧嘩が絶えない2人ですが徐々に惹かれていく主人公。
スポーツ・ロマンスという新しい世界が広がっていく小説です。
同級生が心の傷を克服してゆくプロレス小説
『立ち上がれ、何度でも(行成薫)』は人気のプロレス小説です。
単行本出版時の『ストロング・スタイル』を文庫化にあたって改題しています。
小学校の同級生でプロレス仲間だった大河と虎太郎が主人公です。
彼等は、時を経て一方はトップレスラーへと駆け上がり、もう一方は悪役レスラーとなって再会します。
彼等の抱える痛みや強さも丹念に描く、おすすめの人気スポーツ小説です。
元記者が描く内幕が面白いプロ野球小説
『監督の問題(本城雅人)』は、プロ野球をテーマにしたスポーツ小説です。
主人公はプロ野球を引退したばかりの元スラッガー。監督として就任したのは、連続最下位に甘んじている新興チームでした。
結果が出ないとすぐに監督の首をすげかえる若きオーナーや不摂生なベテラン選手、そして口も態度も悪い主人公はどう変わっていくのでしょうか。
おすすめのスポーツ小説を読んでみよう
名作から最新作まで、おすすめのスポーツ小説を見てきました。
人気のスポーツを扱った小説だけでなく、マイナーなスポーツを取り上げた小説もありますが、どの作品もスポーツ特有のハラハラドキドキが楽しめます。
挫折を抱える主人公も多く思わずその世界に引き込まれていくでしょう。おすすめの人気スポーツ小説をぜひ手に取ってみてくださいね。
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